OMM初参戦記録-OMM JAPAN 2023 KITAYATUGATAKE-
OMM JAPAN 2023 KITAYATUGATAKE に参戦してきました。
記念すべき10周年のOMM JAPAN への初参戦。
その体験を忘れないうちにまとめてみます。
OMMとは
そもそもOMMとは、公式サイトでは次のように説明されています。
その大会の中でオリエンテーリング形式の「Straight」ロゲイニング形式の「Score」という部門に分かれており、さらにそれぞれの部門が難易度別に複数のクラスに分かれています。
私は「Score」の中でも難易度が低いとされている「Medium」に参加してきました。
詳しくは以下公式サイトをチェックしてみてください。
Day0
前夜祭
私の住んでいる群馬から今回の会場である北八ヶ岳エリアは非常に近いです。
(ちなみに群馬県民は軽井沢までは県内という判定をしています。)
正直前乗りしなくても時間的には余裕なので、前夜祭に出る必要はありませんでしたが、事前の情報を見ると10周年ということもあり、盛り上がりそうな雰囲気と記念グッズに惹かれ前日入りすることに。
実際行ってみると競技の前日受付をすることができ、1日目の朝の時間に余裕が生まれたので大正解でした。
前夜祭では記念の手ぬぐいと七味を購入。その場でクラフトビールを飲めることもあり、グラスの売れ行きがすごかったです。
会場にはOMMということもありOMM製品を着用している人がわんさか。
OMM製品をカタログとかでみるとあまりかっこいいと思わないんだけど実際着てる人みるとめちゃかっこよく見えるので不思議です。
軟弱貧困リーマンによる宿泊のススメ
今回のイベントセンターの周辺にホテルは少なく、あったとしても貧乏リーマンの私たちには少し厳しい金額。
翌日は寒空の下キャンプすることになるので前日くらいぬくぬく寝たい!!
でも高い金は払いたくない!!
というわがままな我々は会場から40分程度離れた佐久市の健康ランド佐久平プラザ21の仮眠ルームで一夜を明かすことに。
1人1泊2500円。ありがたすぎる。
予約不可だったので同じことを考えている他の選手に取られてしまう!と夕食を早々に済ませて宿泊場所へ向かったものの仮眠室で夜を明かしていたのは私たちペアのほかには1人か2人。それもおよそOMMには出ていなそうな一般客。
OMMは富豪、もしくは車中泊をものともせず、翌日競技ができる変態がやる遊びなので私たちのような軟弱貧乏リーマンはレアだということがわかりました。
ちなみに夕食は佐久にある中国料理山水さんへ。
老舗高級中華っぽいひっそりとした店構えに少しうろたえるもら手軽な金額でおいしい食事を楽しみました。リピ確定です。
Day1
スタート前
宿泊場所をあとにして会場までの通り道にあるすき家で朝食。これからひもじい思いをするので早朝から豪勢に牛すき鍋定食を食べました。
会場に到着後、車でバディとあーだこーだ言いながらパッキングの最終調整を済ませイベントセンターへ。
受付はすでに済ませてあるので暖を取りながらスタートまでは待機。
スタート前のトイレは案の定大行列でした。
時間がきたら少し離れたスタート会場へ向かいます。
いきなりOMMの試練
スタート1分前に地図をうけとり現在地の確認。
そしてその1分後に特に掛け声等はなく淡々とスタート。
スタート地点で立ち止まってその日1日のプランニングをしているペアが多かったですが、とりあえずトレイル上を歩けば1つ目のチェックポイント(以下CP)まではいけそうだったので、立ち止まることはせずに道なりに進みました。
最初は走ろうと思いましたが1週間前のフルマラソンで腸脛靭帯炎を再発させてしまっており、とても走り続けられる状況ではなかったのですぐに歩きメインに切り替えています。
トレイルを進んでいくと続々と藪につっこんで行く選手たち。地図をみると道の先はヘアピンカーブの折り返しになっているのでその分をショートカットするつもりらしい。なるほどなーと納得をしつつもOMMならではの光景に衝撃を受け真似はできないなーと思っていました。
この時は……
スタート会場から一番近いCPはなんとか獲得するもこの時点までですでに現在地の把握がうまくできていなかったのでかなり焦ります。
2つ目のCPは比較的近くにあるはずで分岐さえ間違えなければすぐCPにつくはずが全然たどり着かない。
少し山の斜面を見上げるとを別のトレイルが見えるので上に登る、するとさらに上にもトレイルが見える。地図をみると段々畑のように平行にトレイルが連なるエリアで迷っていることがわかりました。
このあと何とかCPを獲得しましたがこれまでの2つのCPで予想以上に迷い、自分たちが地図読みができていないことを感じ、かなり凹みます。
ゆるゆるとゴールへ
次のCPを取るには舗装路に出る必要があったので道のない斜面を直登しガードレールを超えて広い舗装路へでました。この時のCPは難なくGET。
次のCPはスキー場と植生の間
周りにほとんどほかの選手がおらず不安になるも、今大会1の絶景を横目にトレイルを進む。
迷いかけるもスキー場の特徴的な地形をヒントに進み、CP発見。ここを見つけられたことがこの大会で一番2人のテンションが上がりました。
序盤2つのCPで無くした自信を取り戻します。
そのままトレイルを奥に進みさらにCPを一つ追加。そのタイミングで遠くにシカの群れが横断するのを目撃しました。さすがの大自然。
この時点でゴールのキャンプ地は目と鼻の先。
時間は十分に余っていましたがCPを取りに行くには時間が足らないので綺麗な白樺の群生地の横でピクニックタイム。
地面に座り込み、長野県の最強スーパーツルヤのおにぎりを頬張る。
こんなだらだらしてるペアいるのか?と笑いながらゆっくり休憩を満喫したあとゴールへと向かいました。
キャンプ地へは白樺の森を抜けてひたすら下りのトレイル。
距離で舐めていたいましたが、思ったより急な階段状になっている場所もあり予想外に膝へのダメージが大きい。
痛みに耐えながら一度ゴールを横目に通り過ぎながらゴール近くのCPを難なく回収し、時間を30分以上余らせてゴールしました。
結果としては250点で46位/138チーム
はじめてにしては半分より上の順位をとれていたので満足です
寒くて長い夜
スコアミディアムは制限時間が6時間と短いのでテントを張る場所は選び放題。トイレ&水飲み場の近い比較的フラットになっているエリアをチョイスしてテントを張りました。
設営後にキャンプ場を散歩してたら想像以上に広く、クワイエットエリアなるものがあったので、そっちのほうでもよかったかなと思いましたが疲れてたので設営後の移動なんてする気が起きません。
長い長いキャンプ場ではひたすら食べて飲んでの繰り返し。
いろんな人とキャンプ場で会えたらなーと思ってましたが、出てるクラスもバラバラ。ゴール到着時間もまちまち。日が落ちるのも早い。人が密集しすぎてネットの接続も怪しくなってきたため連絡もうまく取れず、中々会うことが難しかったです。地図がある分CP探しのほうが楽かも。
21時には消灯だったのですがその前に寝落ち。
夜は何度かトイレだったりで起きましたが寒そこいけど我慢できないほどではなかったです。(バディは凍えてました。)ただ、手足の指先だけは常に冷えていて、対策不足を実感しました。マグマカイロおもったより暖かくなかった。
夜中には雪がちらついていたような・・・
Day2
スタート順も重要?
明け方朝暗いうちに起床。
何度か雪や雨が降っていたようだけど朝にはやんでいたので個人的にはよかったです。(OMM的には降ってくれた方が良かったのかも?)
自分たちのスタートは全クラスで最も遅い時間に設定されていたのでダラダラと寒さに耐えながら朝食を食べ待機。
真っ暗の中、ヘッドライトをつけてスタートするグループもある中、自分たちのスタートは完全に日が昇っていたのでライトいらず。人も少なくなっているのでトイレの混雑等にも巻き込まれませんでした。こればかりは運なのでラッキーです。
慣れってすごい
1日目同様に地図をもらって一番近いCPを確認、そこにとりあえず向かう。
最初のCPは問題なくゲット。そのまま藪を突っ切って舗装路に出ようと試みたものの、枝のトゲが身体に刺さって萎えたので秒で引き返す。
2日目ともなると地図を見るのに慣れたのか、微妙な点線を見逃さずにチョイスし、次のCPへ向かいます。
次のCPへ行くには渡渉が必要でした。
ほかのペアがショートカットのために急斜面を藪をこいで渡渉するのを横目にここはミスる可能性が高いと判断してあえてショートカットは選ばずに大回りをして安パイなルートで渡渉。
結果迷わず、かつ体力も節約することがで来ました。
地図読みにと同様に最初はビビっていた藪漕ぎも道なき道を2日目には慣れたものに。
道なき尾根沿いを歩いたりヘアピンを突っ切ったり、急な斜面を直登したりすることに抵抗はなくなっていたので2日目は無理しない範囲で、確実なショートカットは積極的にきめていきました。
ただ、上半身にMHWのクルーネックOCTA着ていたので枝に引っかかって破けないかひやひやしていました。
奥深き地図読み
道なき尾根を進み、1日目に迷った段々トレイルのエリアへ。
今回はミスらないと2人で確認しながら進むもまたもや迷子。
何とか尾根をヒントに藪を漕いでCPに到達。結果的にはほかの人の動きに惑わされて曲がる個所を1本間違えていたようでした。
そこから次のポイントは迷うことなく獲得。次のポイントへ向けて抵抗なくヘアピン迂回を直登ショートカットしたものの目的のトレイルに出ることはできたが、分岐の位置を迷い時間をロス。
ショートカットすることで、目的の道に出ることはできるが、そこが道のどこなのかピンポイントの場所を把握することができない。
地図読みに慣れはしましたが、まだまだ甘いことを実感しました。
このあたりでとあるペアと抜かし、抜かされを繰り返すようになりました。向こうは走っていますが、こちらはほとんど走っていません。
地図読みのショートカットで張り合えていることからナビゲーションスポーツの奥深さを実感しました。
スルーしようと思っていた尾根の上のポイントも地図と特徴的な地形を照らし合わせて見事GET。この2日で急成長じゃん。
その後のCPは地図を見る限り橋を使っての渡渉からの尾根沿いを歩けばかなりショートカットができそうでした。
目立たない分岐をしっかりと抑え、渡渉ポイントにつくものの、そこにあるのは巨大な砂防ダム。橋じゃないじゃん!ってなったけど、そういえばOMM LITEでも同じようなミスをしています。地図記号が橋すぎるんだよな。
無理だとあきらめるほかのペアを横目に、どこからか渡渉できないか周辺を探索。すると先に進んでいけば高低差がなくなり、渡渉できることが分かっりました。
渡渉からの信じられないくらいの激坂を上り無事にショートカット成功からのゲレンデ中腹のCP獲得。
この時対面から下ってくるペアもたくさんいたけど、急斜面を下るショートカットは怖すぎてできないなと思いました。
最後のゲレンデ直登
残り1時間以上も時間が余っていたのでゲレンデの最上部の50ptCPへアタック。
さすがにゲレンデ直登はめちゃくちゃきつい。
このタイミングで公式写真を撮ってもらいます。
ひーひー汗だくになりながらなんとか登頂しCP獲得
あとは下るだけ。ひざの痛みをごまかしながらひたすら下ってFINISH
蓋を開けると1日目より2日目のほうがポイントがとれていました。
270点 34位/134チーム
2日間の総合順位は33位/133チーム
初めての参戦&ひざ負傷状態の中では大満足の結果です。
ゴール後に記念撮影&ふるまいそばを頂き私たちのOMMは終了しました。
楽しかったー!
反省
反省だらけなのですが備忘録として残します。
意外とキャンプ場は快適
OMM=過酷という先入観でしたが普段の登山でテント泊をしている身からするとキャンプ場は設備が整っているので楽でした。
歯も磨けるし、トイレもある。ビビりすぎないでOK。
末端の冷え対策を万全に
身体は大丈夫でもどうしても指先、足先は冷えました。
手袋は行動用と保温用を別で用意。
足の指先も対策があったほうがいいなと思いました。
細かい荷物もバディとチェック
必携品はバディとチェックしましたが、食料はお互いが何となくで用意して持っていきました。
初めてということもありますが、必要以上に持っていっていた感が否めないかったので、細かいところも互いにチェックすることで無駄なく快適にOMMを楽しめるかなと思いました。
まとめ
初のOMM JAPANへの参戦でしたが非常に楽しめました。
一緒にLITEに参戦したこともあるバディとはOMM JAPANのほうが自分たちには向いているなということで意見が合いました。
(もともと登山から入ったのでトレイルの割合が多いだけでうれしい)
しかしそれぞれにいいところがあるので興味ある方はぜひ両方とも参加してみてほしいです。
じゃあ来年もでるか?というと正直開催場所次第かなと思っています。
前述のとおり、今回は群馬県民にとってはありがたい開催場所でしたが、これが前々回開催場所の奥三河だったら話がかなり変わってきます。
またこの時期は各地で魅力的なトレイルランニングレースが開催されているので、そちらへも参加したい気持ちもあります。
あとは何に出場するにせよ、今回のように前レースのダメージを引きずらないようにしないとなぁ
次回参加する際は万全の状態で参加して今回以上に順位を上げたいです。
だらだらと書きましたが読んでいただきありがとうございました。
頑張ってもう少し更新ペース上げたいと思っています・・
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