よしなが りん子

東京在住。インターナショナルスクール勤務。 週末の街歩き、読書、民族料理屋さん探訪が活…

よしなが りん子

東京在住。インターナショナルスクール勤務。 週末の街歩き、読書、民族料理屋さん探訪が活力源。国際結婚で経験したこと、日常の出来事を気ままに書いていきます。

最近の記事

娘が恋しがった久々の日本食とは

アメリカに留学中の娘が日本に久しぶりに帰国した。 流行病がまだ収束していない2021年6月、人気のないガラーンとした成田空港から飛び立って以来、3年ぶりの帰国。 学校行事が軒並みキャンセルになった高校生活、残念としか言いようのないまま卒業を迎えて、そのままアメリカへ留学。 帰国するや、待ち侘びていたように友だちと観光地に足を伸ばす。 広島、大阪、京都を巡ってやっと最終目的地の自宅へ。 旅行中ご当地グルメを堪能したのかと思いきや、お店に入ることもあったが、大抵の食事はコンビ

    • 国際結婚で義母に感服した瞬間のはなし

      一番身近な夫婦像を挙げるなら、自然と自分の両親が思い浮かぶ。 両親は共働きで、父方の祖母が同居していた。 祖母の身体が弱くなって家事ができなくなるまで 食事の用意や掃除洗濯をやってくれていた。 私や兄弟が明日学校に着て行く服は、枕元に置いてくれていた。 寒くないように、お腹が空かないように、兄弟が寂しい思いをしないように、何でも先回りして与えてくれる優しい祖母だった。 祖母が家族の縁の下の力持ち、悪く言えば実権を握るような存在だった一方で、母は家庭の中では遠慮がちに暮らさ

      • 9月入学実施が困難な理由とは

        日本の年度開始は4月。 その昔、明治時代では学校は秋入学が一般的だったそう。 それから徴兵令改正に始まって、 会計年度、国家試験、就職活動... その流れで4月入学が定着した経緯。 一方で2020年までは、9月新学期案の議論があった。 けれども新型ウイルス流行の影響で 国中がそれどころではなくなって、いつの間にか立ち消えになった。 個人的には、新学期は9月案に賛成派。 休校で不足した学習時間や、行事を補える可能性が高くなるメリットがあると聞くが 何よりも進級前の長い夏休

        • ネガティブ応援、卒業宣言!【子育て懺悔録】

          夫と私の両親は遠方に住んでいた。 夫の両親はアメリカ、私の両親は九州。 育児をじいじとばあばに頼ることは、殆どできなかった。 子どもたちの年齢は、ほぼ1歳差。 同じようで若干違う成長を遂げていく2人の育児を、私とパパで何とか分担していかなくてはならなかった(それはそれで気楽なところもあったのかもしれない)。 忙しくても、お弁当は用意した。 参観やイベントにも出来る限り参加し、関われる範囲で企画にも関わった。習い事は、ピアノ、学研、水泳、新体操。 今振り返ると、明らかに肩

        娘が恋しがった久々の日本食とは

          今も昔も吉祥寺

          大学時代、決まってサークルの打ち上げは吉祥寺の焼き鳥屋「いせや公園店」だった。今は新装されて綺麗になったが、改装前は小汚く、文字通りボロボロだった。 何よりトイレが男女共用で、男性用トイレの真横を通過しないことにはドア付き個室に入れないレイアウト。仕切りのない男性用トイレの横を、気まずくも仕方なく通っていた。しかし、いせやはそれを承知で楽しむような、ノスタルジックな雰囲気の居酒屋だった。 海外の友人を連れて行くと、あまりのボロさをむしろ面白がっていた。新装してからは一度も

          国際結婚の子育て

          私はアメリカ人の夫と結婚して、2人の子供に恵まれた。 子どもたちもすでに大学生。 幼い頃から比べると、今では随分手が離れて自分の時間が増えた。 楽しいこともあった反面、振り返ると、かなーり残念なことも。 その一つは日本語のつたなさ。 私が日本語で話しても英語で返ってきたり、 日本語で答えたとしても「あれっ?」な場面もしばしば。 例えば、留守番していた私に、帰宅した息子が玄関のドアを開けるなり 「おかえりー」 それを言うのはママの方だよ? 漢字の宿題で、ノートに練習

          国際結婚の子育て

          シェパーズパイが愛される訳

          先日、お友達の息子さんがアメリカの大学に行くので、お別れパーティが開かれることになった。 それぞれ食べたいものを持ち寄ろうと、メイン、サラダ、デザートのどれかを決めておこうという話に。 気温が高く、まだ梅雨の明けない東京、サラダはちょっとやめておこう。 デザートはメイン料理よりも期待膨らむ、パーティのクライマックスを飾る一品。 ハードルが高くて挑む勇気が出ずにパス。 それで、メイン料理を持ち寄ると前もって伝えておいた。何の料理かの問いに咄嗟にメニューは考えられず「何か美

          シェパーズパイが愛される訳

          ケフィアを作ってみたら

          先日オフィスに来訪があった。 仕事の話をしながら、訪問したの彼女の手荷物にふと目をやった。 何やら白い液体が入ったガラス瓶がのぞいている。 その液体は牛乳のようで、牛乳よりもややとろみがある。 白い塗料と水で溶かした片栗粉の中間のような、何かの液体なのだ。 まず梅雨の時期、無造作に瓶詰め牛乳を持ち歩くわけはない。どんな面倒くさがりでも、せめて保冷の効く水筒にでも入れて歩くだろう。 失礼を自覚しつつ、好奇心のままにその液体について尋ねてみた。 「それって、何に使うんです

          ケフィアを作ってみたら

          バナナケチャップはどこで買えるのか?

          私は東京で英語関係の仕事をしている。 今の仕事を始めてしばらく経つが、以前はフィリピンに関わる仕事をしていたし、大学時代はフィリピンについて専攻し、長期の休みにはマニラを何度も訪れた。 ここのところ、フィリピンには縁のない日々を過ごしていたが、ふとある「買いたいもの」が頭から離れなくなった。 それは、トマトケチャップならぬ「バナナケチャップ」。 輸入食品店ならどこにでも売ってそうなのに、それがなかなかお目にかかれない。 新宿、新大久保、池袋、吉祥寺の街のエスニック食品店を

          バナナケチャップはどこで買えるのか?