100日目に破産する会社員 〜10日目 〜
「えっ!?上司からもう異動も、ローテーションも無いと言われたのか!?」寮の自室で、カードをシャッフルしている武田が声を上げた。二人でポーカーをしていたのだ。
神倉はウイスキーの水割りを飲み干し、悲しそうに話す。「神倉くんは、ずーっとこの部署にいてもらおうかな笑」らしいよ。
武田は一瞬悲しい表情をしたかすぐに、じゃあ丁度いいからラスベガスでディーラーをやれと言い出した。
ポーカーサークルで、ディーラーをやることもあり最近多少うまくなってきたのは事実ではある。だが、いきなり渡米