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100日目に破産する会社員 〜3日目〜

「え!?どこの部署でも頑張ります!って言っちゃったの!?」
同期の武田が、社食の豚汁定食をかきこみながら、驚いた声で話す。

「神倉よ、採用時ならともかく、採用後の配属面談でそれは禁句だぞ。」
「人事からしたら、不人気な部署でも頑張るからどうぞどこでも入れてくださいと、解釈されちゃうかもしれないだろ?」
武田は、さも当たり前のことのように話す。

しまったな、緊張してついつい、希望通りの配属でなくても頑張れるかと聞かれて、そのように返答してしまったのだ。
まぁ大学院で制御工学を修了した自分が、あまりにも専攻から離れた職種にはならないだろう。若干不安もあったが、勝手に納得し、唐揚げを頬張った。


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