第12回小江戸大江戸200k(後編:“おしなり”からのラストスパート!)
サブ30が見えてきた!ということで、今回はおしなりエイドからゴールまで
おしなりエイド~船渡エイド(21.7km/179.6km)
当初レースプランでは、おしなりからのラスト50kmを勝負どころと考えていました。その想定通り、正に、30時間切りが見えてきて、ここから勝負どころ!
自分自身に気合を入れ直し、「50kmのロングスパートだー」と言わんばかりにおしなりエイドをスタートした。
スカイツリー直下から浅草寺、鳥越神社とCPを抜け、一緒に走っていた人達を置き去りにしていった。
東京大学赤門前の私設エイドで、パンケーキやコーラを頂き、単独走ながらも、200kのランナーを1人、また1人と捉えることができ、俄然やる気がでてきた。
2022.3.13(日)9:29am 船渡エイド(179.6km)に到着。タイムは25:14:28、順位は30位(22位↗)までジャンプアップ。
しかも、予定より約20分早く到着した。残り25kmで4時間45分。ここで30時間切りを確信しました(笑)
ここまできても、まだ脹脛や足裏の痛みは出てきていない。2週間前に走り方を変えたことが功を奏している(そろそろ、皆さん、走り方を変えたことが気になっているかもしれませんが、もうちょっとお待ちください)。
ここのエイドで補給をしながら、この後の気温上昇に備え、1枚長袖シャツを脱いだ。
舟渡エイド~秋ヶ瀬エイド(11.9km/191.5km)
この時は補給よりも走ることに集中していた。高島平の街中を走り、荒川河川敷に出た。
昨年、ここで大爆走したことを思い出しながら、気持ちは今年も、、、。
しかし、昨年より早いため、ランナーもまばら。
昨年は、数10m先にペースの遅いランナーが連なっていて、そこを気持ちよく抜かすことで、気持ちとペースが上がっていったが、
今年は・・・全然いない(汗
走れど、走れど、ランナーがいない。ただただキツイ。すると、
「山中さーん!」と声が・・・NISEKO EXPEDITIONの運営の内藤さんが応援にきてくれた。おしなりエイドくらいから追っかけてきたらしいのですが、ことごとく私が先を越してしまったらしく、、、
秋ヶ瀬エイド手前で会うことができました。本当にありがたい。
貴重な後ろ姿(Photo by 内藤さん)
11:01am 秋ヶ瀬エイド(191.5km)に到着。
タイムは26:46:31、順位は26位(4位↗)。
そうめん大盛りとお稲荷さん3個いただいた!
エイドの方々との会話を楽しみながら、「来年は230だね!」なんて言われて、気分よく「はい!」と返答、、、空元気でした(^-^;
秋ヶ瀬エイド~川越(連繫寺)(14.3km/205.8km)
30時間切りを確信した私。目標達成により気持ちに緩みが生じてしまったのか、この辺から足裏の痛みが気になり始めてきた。
エイドを出発してから走り始めるまで、少し時間を要し、、、それでも、少しずつリズムを作って、ゆっくり走り始めた。
200km手前で妻の両親たちが私の応援のために待ってくれていて、ここでお水と元気を頂いた。その後、またゆっくり走り始めるも、徐々にペースが落ちてきた。信号待ちしている所へ、後ろから115kの選手が、、、
「お疲れ様ですー」なんて声を交わしながら、気づくと一緒に並走し始めた。言葉なんていらないですよね。ここまでくると、一緒に困難を乗り越えてきた仲間。辛い時間帯をお互い乗り越えてきた。
お互い自己紹介しながら、、、名前はTさん、今回初の大江戸ナイトラン。少し会話を楽しみながら進むことができた。
だんだん、私は辛くなってきて、「少し歩きます」と伝えると、Tさんは一緒に歩いてくれた。
残り3km。2人で歩いていると、後ろから230kのHさんがやってきた。馬喰町からの大集団を終始引っ張ってくれたベテランランナーの方だ。
「山中さん、まだ29時間切れますよ!」なんて言われて、「いやぁ、もう無理ー」って思っていたのですが、「一緒に走りましょう!」って、、、ぐいぐい来るから、言われるがまま、走り始めました。
最後の最後まで、色々な人たちを引っ張てくれる神のような存在。ラスト2kmは、何とキロ5分を切るペース。200km走ってきてもカラダでも意外と動くんだなと驚かされました。
ウルトラマラソンの心得⑤
辛いのは気のせい。カラダが痛いのは気のせい。走るも走らぬも自分の心次第。
ということで、このセクションの目標と実績
祝サブ30達成!
2022.3.13(日)1:01pm、3人で連繫寺に到着した。総距離205.7km、タイム28:46:22、順位20位(6位↗)。見事30時間切りを達成した。しかも、1時間以上余裕を持ってのゴール。タイムも順位も想像を大きく超える結果でした。
1年間、超長距離の練習や大会に参加することで、耐久力というか経験値が増したという自信はありました。
しかし、今年は昨年よりも練習量は少なく、1ヵ月半前に怪我をしていたので、直前1ヵ月は不安しかなく、目標の30時間切りは正直難しいと思っていました。
しかし、2週間前に走り方を変え、一筋の光が見え、何とかチャレンジできるところまでは来た。
ただ、走り方を変えただけで、ここまで結果が変わるんだということには驚きでした。ということで、今は、今シーズンの自分の走りが楽しみで仕方ない。
余談
ゴール後、またしてもさいとうさんが現れた!
私のゴールシーンを見届けようと”思って”駆けつけてくれた!
速報を見ながら、ゴールタイムを予想して待っていたが、まだ時間あると判断し、ちょっと偵察に行ってしまったらしい。そのちょっとしたスキマ時間で、私がゴーーーール!!!
私がゴールして喜びに浸っているところに、さいとうさん現れ、啞然www
ゴールシーンを逃してしまったショックに崩れ落ちる(笑)
にしても、30時間を切れたのは、さいとうさんの応援のおかげでだったことは間違いない!本当に感謝しかない。
最後に
小江戸大江戸は多くの方に支えられ、とても心温まる大会です。このような大会を開いて頂き、運営の方々へ大変感謝しています。そして、これを読んでいる方、もしチャンスがあったら是非参加してください。本当にいい大会です。
それでは、次回が本当に最後です。サブ30の3大要因。
最後までお読みいただきありがとうございました。