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鳥追い・ほんやらどう体験をしました~十日町市にて~

小正月行事の体験をしたいなって思った

十日町の小正月行事を体験したいなと思っていたところ。
どこに行けばいいのかな、誰かに聞けばわかるんだろうな。
広い十日町とはいえ、情報が無くても、集落を歩いていれば小正月の行事に出会えるに違いないと考えていました。
だから、とりあえずは行程などは考えずに、飛行機や宿の段取りを進めていました。

事の始まりは瀬戸内にて

結果、ツアーに誘われていくことになりました。
実は、NPO法人越後妻有里山協働機構のオフィシャルツアーに参加しようかと考えていたんですが、偶然にもご縁をいただいた別のツアーの話が舞い込み、参加を即答しました。
そもそものきっかけは瀬戸内国際芸術祭です。
その出会いが小正月の行事に繋がるなんて、とても不思議な感じです。

鳥追い・ほんやらどう

鳥追いは小正月の行事で、田畑を荒らす害虫を追い払う行事です。
ほんやらどうとは、積み上げた雪を掘り、その中でゲームをしたり、餅を焼いて食べたりする子どもたちの民俗行事です。
かまくらのようなものといったらいいのでしょうか。

ほんやらどう造り

スノーダンプはクマ武

まずはほんやらどう造りの手伝いです。
邪魔した感しかないですけど。
初めて噂のクマ武式スノーダンプを実際に使うことが出来て、かなりテンションがあがっちゃいました。
そして、ひとり地元の方が掘った雪を黙々とかき出す作業。

黙々と繰り返す作業って、結構好きなんですよね。
自分がロボットのように、無駄な動きをそぎ落とせるかなんて考えたり、やってみたり。

作業を続けるうちに雨も降ってきて、ずぶ濡れになっちゃいました。
ツアーのお仲間は早々に屋根の下に入ったけど、わたしは引き続き黙々と作業してました。
だって、とても楽しいから。
地元の子どもたちは、焚き火にあたりながら、アイスを食べていましたね。
アイスをマシュマロのように火で炙ることももいたりして、いろんな発想があるのだな、楽しそうだなって思い、うらやましいなと見てました。
やってみたかったな。

その後、穴の上に竹を渡し、ブルーシートをかけて完成です。
昔はブルーシードではなく、雪囲いの板を外して持ってきて、親に怒られたなんて話も、地元の方から聞けました。
そんな話を聞きながら、みんなで笑ったりする、楽しい時間でした。

ほんやらどうを楽しむ

ツアー仲間とチェックインのために、作業を一旦宿に向かい、ほんやらどうを再訪したのは日没後でした。
地域の子どもたちはほんやらどうは明るい時間帯楽しんだようで、我々が伺った日没後には、家に帰ってしまったです。
子どもたちからも話を聞けるかなと思っていたので、ちょっと残念でした。

ほんやらどうの中で神事が始まります。
水天宮を祀り祝詞をあげ、祝い唄を歌い、酒を酌み交わしました。
あの時の祝い唄が、天神囃子だったんだなと気が付いたのは、つい最近のこと。
ほんやらどうの中でいただいた漬物と豚汁で温まり、地元の方の挨拶は、想いが伝わる名スピーチでした。

水天宮さま
豚汁で温まりました

鳥追いを楽しむ

鳥追いは雰囲気を味わうと言うことで、大人だけで。
太鼓をたたき、鳥追いの唄を歌いながら集落を回る体験をさせてもらいました。
雰囲気だけとはいえ、近所のすし屋さんが出てきて、写真を撮ったりしていて、地元に入り込んだ感じが良かったな。
地元のひとも懐かしく思っている行事なのだなと感じました。

雰囲気伝わりますか?

終わりに

小正月に雨が降ると豊作になるという話を聞きました。
小正月の水はとてもいい水で、それが溜まるのだという話だったと思います。
雨の行事だったけど、豊作になるならいいかな、なんて思いました。
皆で集合写真を撮影して別れを告げたわけですが、地域のお祭りに来てくださいね、また遊びに来てくださいねと言われ、本気で行こうと思っているところです。
わたしに冗談は通じませんから。

では。


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