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ベネッセホールディングスのMBO〜コモンズ投信のリリースを読んで感じたこと〜

はじめに

12月に、ベネッセホールディングスからMBOについてのリリースがされています。
それについては関連投稿をしています。

コモンズ投信からのリリースニュース

コモンズ投信からは、リリースニュースだけでなく、mailでも”「株式会社ベネッセホールディングスの公開買付け」のニュースに対する当社の対応について”が届きました。
また、こんなnoteでこんな投稿もあります。

リリースニュース

詳細はリリースニュースを見てもらうとして、わたしが気になった部分を抜粋して転記します。

創業家がEQTグループの力を借りて、ベネッセグループ全員で第三の創業に臨む強い決意を感じ、その結果、公開買付け価格も適正な範囲と判断し、今後新たな事象が起こらなければ、同社の意向を尊重して対応することとしました。
さて、私たちは、コモンズ30ファンドを通じて2011年7月から同社への投資を始めています。この13年近い期間を振り返りますと、まずは「ベネッセ」=『よく生きる』との企業理念に共感し、コモンズ30ファンドの5つの軸、収益力、競争力、経営力、対話力、企業文化を評価して投資をスタートしました。
元々は、教育・介護のリーディングカンパニーで競争優位の立場にあった同社ですが、東日本大震災の長引く影響、2014年の個人情報漏洩事件、コロナ禍などのアクシデントを経て、徐々にデジタル化や多様なニーズのある介護への対応が遅れるようになってきました
こうした状況下、私たちは、抜本的な改革の必要性、第三の柱となるM&Aの必要性について同社と対話を重ねてきました
また、これまでコモンズ30塾や周年イベントなどに同社の経営陣やIR(株式広報)の方々に何度も登壇いただきました。お客様と一緒に、直島(※)でコモンズ30塾を開催し同社の理解を深めるイベントも行いました。いずれも、参加者からは同社の長期的な成長を応援する声を多数いただきました。
個人情報漏洩事件の際には、同社の対応について子育て世代の多い当社のお客様からの声を直接、原田社長(当時)に伝えることもしました。厳しい声と応援する声が半々でした。また、事件直後にIRの方にコモンズ30塾に登壇いただき説明を伺う機会も設けました。
このように、私たちやお客様に会社が良い時期も苦しい時期も変わらぬ対話姿勢を持ち続けてくれた同社の株式非公開化は、短期的な株価の急伸にはつながりましたが、出来れば上場維持したまま、改革を進めてほしかったとの思いはあります。それでも今回は、創業家、グループ社員一同の改革に対する想いを尊重し、同社の「第三の創業」として、デジタルとリアルの双方の世界において、同社が世界中のあらゆる世代が「よく生きる」ためのグローバル・プラットフォームとなることに期待したいと思っています。
(※)ベネッセアートサイト直島は、瀬戸内海の島に世界中の子供たちが集える場を作りたいとの思いを抱いていた福武書店の創業社長福武哲彦氏(当時)と、直島に教育的な文化エリアを開発したいとの夢を描いていた直島町長三宅親連氏(当時)の思いが重なったことから生まれたアート施設

コモンズ投信のリリースニュースから抜粋

共感から投資に至り、抜本的な改革の必要性やM&Aの必要性について対話を重ねてきたことが書かれています。
MBOにより上場の維持を行わない決断は、誰もが「ベネッセ」=『よく生きる』ことが出来る社会の実現を目指すため、必要な手段と判断した結果であると考えますので、今後も踏ん張って欲しいなと思っているところです。

わたしの『よく生きる』生き方についても考えて行動していきたいと思います。

では。

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