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南飛騨アートディスカバリー作品制作補助〜アーティスト鈴木初音さん〜
いよいよ開幕
下呂市にある南飛騨健康増進センターで、初めてのアートイベントが開催される。
『南飛騨Art Discovery』
期間は2024年10月19日土曜から11月24日日曜まで。
経路
都合が合ったので鈴木初音さんの制作補助に参加した。
どうやって行こうか。
車?列車?バスはあるのかな?
調べた結果、JR下呂駅までは以下の通りだとわかった。
JR名古屋駅から「特急ひだ」に乗り木曽川、飛騨川の車窓を眺めながら約1時間30分。
車だともう高速道路を使って約2時間、国道だけだと約2時間30分。
この日は行程の都合で、愛知県の犬山市からレンタカーで往復する手段を選んでの下呂入り。
下呂駅⇔南飛騨健康増進センター:車、バスともに30分程度
鈴木初音さん
当日のサポーターはわたしを含めて2名。
初対面はやっぱり緊張するが、すぐに打ち解けられた。
アーティストの鈴木初音さんは、1ヶ月以上の滞在をしながら作品制作をされているとのこと。
早速作業内容の説明を受けた。
公式サイトを見て、どんな感じの作品を作られている方かを想像していただければと思う。
わたしの印象は「淡さ」。
作業内容
塗る
鏝を使って壁に石灰と飛騨で採取された川砂、更に会場の建物近くの畑等で採取した土を混ぜて、モルタルを作り壁に塗る作業を行った。
乾ききらないうちに壁画を描く必要があるため、壁画を描く分だけ可能な範囲でモルタルを壁に塗っていく作業だ。
モルタル作り
まずはモルタル作りをした。
わたしは撹拌機を持って、バケツに入った材料を練っていただけだが、望む色を出すのに苦労している様子だった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158449249/picture_pc_541dcf76653f22dfc1ac55d0af115dc1.jpg?width=1200)
どこまでこだわるのかもアーティスト次第。
苦労している様子は見て取れたが、意外にもこんなもんかという感じでモルタル作りは終わった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158449359/picture_pc_5bade5d2c71c290be914d14913c8583d.jpg?width=1200)
モルタルを作ったあとは、垂直な壁に塗る作業をした。
出来るだけ平坦にと思って塗り始めたけど、最初はかなり凸凹感が見て取れた。
また、斑が出来たり、石が引っ掛かり穴が出来たりもする。
それでも何度か鏝を動かすうちに、自分では様になってきたような気がした。
後から鈴木初音さんが直してくれるだろうけど。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158449526/picture_pc_f3aa63f3b70ede62d71079cd443cd38f.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158449616/picture_pc_3907fa391b329721f6bd442714dc7092.jpg?width=1200)
土の細粒分採取
次は今後のために土を細かくする作業。
土を包んだものは古くなった網戸の網だったと思う。
それを桶に入れた水に浸し、ゆっくりと丁寧に網の上から揉んでいく。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158449718/picture_pc_8fcc78909143ede08a60c064421097a4.jpg?width=1200)
楽しい作業
土の細粒分が流れ出て、網が徐々に小さくなっていく。
土の中に混ざっていた石や木端が感じられたところで作業を止めて、網を洗う。
その作業を繰り返した。
「この作業は結構楽しいね」というのが、共通の感想。
気が付けば作業終了の時間になった。
あっという間だけれど、とても充実した時間だった。
菊芋を素材に使用した作品も展示されるとのことで、この日も見せてもらえた。
それも含めて、作品全体がどんな感じに完成するのかとても楽しみだ。
ところでホームページで、鈴木初音さんの作品についての気になる記述を見つけた。
自然と向き合い、暮らしの中で得られる身近な材料を作品へ利用し、自身を自然環境へと順応させることを目指しているという作家。
会場の畑でかつて栽培され今も繁茂を繰り返している「菊芋」から紙をつくり、地域で集めた種子を漉き込んだ作品と、雄大な山々や下呂温泉を生んだ火山が、そこを流れる水・川というエネルギーによって姿を変えた「川砂」を使ってモルタル(漆喰)をつくり、壁画を制作する。
作品は展示終了後一部土に還され、自然素材から下呂市萩原の風土と大地の循環を紐解く。
より引用
自然素材を使い、作品がやがて自然に還っていく。
可能なら、その様子まで見届けたいなと思った。
地元の方たちが何度もサポートに入っている様子も聞くことが出来た。
頑張る姿、黙々と作業する姿にひとはココロを動かされる。
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では。
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