能登半島を訪れました~珠洲市の状況報告~
はじめに
3月に珠洲市を訪れました。
昨年の秋に、奥能登国際芸術祭の関係で何度か訪れた地です。
わたしが見聞した範囲で状況をお伝えしようと思います。
当然ですが、わたしが見たのは珠洲市のほんの一部の様子です。
わたしが見た場所以上に厳しい箇所があると思いますので、それを頭の片隅にでも置きながら読んでいただければと思います。
なお、珠洲市までの道中の様子については、こちらで投稿しています。
能登町から珠洲市にかけては、道路の路肩崩落や斜面、のり面の崩落があり、片側交互通行を行っている様子も見られました。
歩道に仮置きされたアスファルトも見られました。
市街地に入ると、アスファルト舗装が剥がれ、砕石で埋められている場所や、マンホールが浮き上がっている様子が見てとれました。
道路排水の側溝は、蓋が側溝内に落ちている様子が見られました。
様々な方向に傾いた電柱、倒壊や傾いてしまった建物も多く見られました。
倒壊したまま手を付けられていない建物も多く見られましたが、それは海岸に近いほど多い印象です。
営業しているコンビニも見られましたし、宅配便が配達する様子も見られました。
わたしが見たガソリンスタンドは営業をしていました。
ただ、どの程度の制約を受けているのかはわかりませんが、SNSなどによれば、営業時間も短縮していたり、商品があっという間に売り切れるなど、厳しい状況のようです。
地元の方と話をする機会がありました。
その方は、2023年5月の地震で家屋が損傷し、修繕し終わったばかりで今回の地震を迎えたそうです。
「修繕が終わった家には、1日しか住めなかったよ」
笑いながら出た言葉ですが、顔に真の笑顔はありませんでした。
市内は他県からの応援で駆け付けた警察車両が多く見られました。
それだけ、空き巣や盗難被害が多発しているということと理解しました。
各インフラ関連の作業に当たる方や、自衛隊車両も多く通行していました。
皆さんがどんな環境で滞在されているのかわかりませんが、ご苦労も多いことと想像しています。
感謝の言葉しかありません。
ありがとうございます。
では。