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BPECを活用した事例集の紹介

はじめに

前回の記事では、BPECで行える3つの分析【負荷分析、属人業務分析、コスト分析】を紹介致しました。
詳しくは8/6日の記事【業務改善はまず業務の可視化から】を一読いただけますと幸いです。
本日はBPECを活用した事例集を3つ紹介します。

CASE1.営業マンの最適な行動とは・・?

ご相談の背景

営業マンは外に出るとその行動は日報でしか知りえない。外回りの営業は朝出かけて夕方に帰ってきて、そこから残業になっているようだ。何とか残業を是正するためにも、業務状況を明確にして効率的に行動できるかどうか調べたい。

BPECを使った取り組み

全員の業務を棚卸した結果、時間の使い方に大きな違いが見つかった。訪問準備に時間をかける人、商談に多くの時間を使う人、市場調査に重点を置く人など、個々の重視するポイントが異なっていた。特に、売上が高い人は効率的に行動できており、商談に時間を多く使っている人にも無駄な動きが多い事が判明した。

業務改善の成果

業務プロセスを販売のタイプごとに標準化し、各自が販売プロセスを合わせることで効率化に成功した。
営業マンの行動は見えないとよく言われるが業務の可視化で見えてくることがたくさんある。

CASE2.大手食品卸企業様での導入事例


ご相談の背景

人手不足への対応として業務の標準化と効率化を検討。顧客ごとの過剰サービスや購買・物流・セールス間のデータ連携不足に悩み、全社DXの実現にどこから手をつければよいか苦慮していた。

BPECを使った取り組み

①BPECを使って現状の可視化
②標準化・効率化が可能な業務を選定し、改善策を実施。プロセスの上流部分を標準化
③暗黙知を形式知に変換し、データ連携やシステムによる全社的な横断改革を検討

業務改善の成果

大手法人向け営業と小売店向け営業では、業務の優先順位が大きく異なることが判明した。
これを受け、「企業として強化すべき業務」を協議し、会社の理想像を描くグランドデザインを策定した。効率化のため、業務量調査を基に「ノンコアで負荷の高い業務」を選定、「欠品業務」に関連するプロセスを見直すことにした。

CASE3.定量分析と効果試算


ご相談の背景

店舗利益率改善に向けたご要望。
店舗管理者(店長)は、シフト調整や売り上げ入力などのデータ入力作業に追われており、間接費が利益を圧迫している懸念があった。

BPECを使った取り組み

BPECを使って各店舗の店長業務を調査・分析し、店舗ごとの違いを把握した。特に棚卸業務の負荷や、システムの機能不足(ネット速度)による業務負担を定量的に可視化した。

業務改善の成果
iPadを導入し棚卸業務のプロセスを改善、マニュアルの作成・共有の効率化を実施。
Web会議により移動時間を削減。
想定効果… ¥6000/月(1店舗あたり)
現行システムの改修でネット利用時間を年間10%削減。
想定効果…¥2800万/年(グループ全体)
これら2つの提案を、定量分析に基づく効果試算として提示した。

最後に・・・

BPECでは、DXを進めるにあたってどこから手をつけると効果的かというエビデンスを得ることができ、効率的にDXを進めることが出来ます。

まずはお気軽にご相談ください。