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【18日目】負のループを抜けることの難しさ

こんにちは、こんばんは、

おはようございます!

偏見を覆され続ける男、キツツキです!


こんな日常ではありますから、新しい本を買うことも多くなりまして、昨日、今日で読んでいる本は「193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実」です。これがかなり面白い。

この本では、お金についての研究を名前通り193個も引っ張ってきて、考察を交えながら色々な話をしています。お金というのは今の人間にとって重要な役割を担っていて、一度つかんだら放したくなくなるし、お金によって格差が生まれるし、一つにお金といっても異なる事象に対して感じるそれぞれの対して心理的な障壁なく払える額は違うし、、、などと挙げたらきりがないほどこの本に載っています。

まだ途中ではあるんですが、今のところ面白かったのは、「貧困である人に対して、自分の努力不足が原因だと結論付けることは間違っている」という話がかなり印象に残っています。


お金の心配をすることで頭の中で考えることがそれ一杯になってしまい、他の決断に脳のリソースを払う余裕がない、なんてのも面白かった。

実際に、インドのサトウキビ畑を運営している農夫さんたちを対象に行った実験では、年に一度の収穫期を迎える前が一番お金に困り、収穫期を迎えた後に一番お金に余裕があることを利用して、その前後に一連の認知機能テストを受けてもらうことにした。つまり、このテストを受けてもらうときで違うのは、お金の心配があるかないか、だけだ。

その結果、収穫前でお金が無かった時のIQスコアが、代金を受け取った後と比べて、9~10ポイント低くなっていたことが分かった。これは、かなりの差のようで、それぞれをスコアでランク付けしたとき、ランクが一つ下がるくらいの違いが生まれてしまったそう。

いやー、なんてこったって感じですよね。お金に困っている人がお金に困ることから脱出しようと試みることがあったとしても、そんな時に行動し始めていては時すでに遅しで、物事を本来出せるだけの実力で対処することが出来ない。

あくまで、自分の本来の能力を出そうとするには、余裕を持ち合わせてないといけない。しかし、貧困の人にとって、その悩みというのは常にあって、ということは、彼らの本来の能力を出し切ることが出来ずに、ただもがいていく可能性が高い。残酷すぎる。。。

この世を平等だなんて思ったことは無いですが、生まれながらにしてかなりの不平等を背負って生き抜かなくてはいけない人がいるという状況を認識すると、どうしたもんかな、と暗い気持ちになりました。

投資でも、元々の資本が大きい人のほうがお金持ちになりやすいということを理解してはいたので、分かってはいたのですが。。。改めて、なんて不平等な世界なんだ。


ここで、この調査結果を自分に置き換えて考えてみると、違った見方が出来たりしそうです。現在は一応大学に行く身として、ある程度の心理的な安定は得られている。かつ、親にご飯も食べさせてもらっているし、何不自由ない生活が出来ている。そして、勉強するためのお金も多少ではありますがある。

だとすると、やっぱり僕に言い訳できることはこの調査からは無いんだろうな、と思ったりしました。しかし、苦しんでいる人がもっと苦しむループに陥る状況が確かに存在することに驚きながら、僕に出来ることは何なのか、常に探していかなければならないんだな、と感じたりしました。


今日はここまでですかね。

かなりためになることを学べたと思っております。良い本です。また今度、ここで出されている違った研究や調査を紹介するかも。とはいえ、僕から初めて知るよりも原著で読むのが一番だとは思うので、ぜひお手に取っていただければ。

それではまた明日。アディオス。


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