フィクションかノンフィクションか
たまに絵を描いている。インスタグラムにも気ままにアップしている。
パステルで描いてみたり、色鉛筆で描いてみたり、水彩絵の具で描いてみたり。画材も作風もてんでんばらばらである。
大学時代に美術評論家の椹木野衣さんのゼミを受講していた。人数も少なく、1コマの授業で1人のゼミ生が作品を発表するものだった。学科もさまざまで、絵画学科もいれば、デザイン学科もいた。
わたしはフィクションの作品とノンフィクションの作品を発表した。椹木さんには、どちらかに絞った方が良いと指摘された。
卒業して何年も経っているのに、てんでんばらばら、いまだに絞りきれていない。でも、ふと思った。わたしはフィクションとノンフィクションが混ざったようなものが好きだったりする。
たとえばアレハンドロ・ホドロフスキー監督のホーリー・マウンテン。ラストシーンでカメラが引いて撮影風景があらわになる。
これは虚像だと、幻想だと、映画だと、作り物の世界なんだと、見せつけられて、頭をガツン!とやられたものだ。
それにしても久しぶりに予告で観たけれど、やっぱり凄い作品である。