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石垣島と『ゆうな』で過ごした日々
西表島で様々な人生に触れ、不思議な体験をし、島の生活に慣れた私は、次の行き先を石垣島に決めました。
既にこの時点で、新しい場所に移り住むことに不安は無くなっており、石垣島には何も決めずに足を運ぶという心持ちができあがっていました。
住むところを見つけるまでと滞在していた民宿のおじさんに気に入られ、「小梅は1日1,000円で泊まっていいよ~。」と言っていただいたので、月に30,000円前後の家賃で住むところを確保し、そこから仕事探しへ。
そして、仕事は張り紙で見つけた港近くの石垣島の郷土料理を提供する『ゆうな』で働く事が決まりました。
石垣島で住むところも仕事もスムーズに見つかった私は、地域の図書館の会員にもなり、暮らすように滞在する生活を手に入れました。
『ゆうな』での仕事
お店があるかネットで調べてみたら今もまだやってるみたい!とても嬉しいです。何せ私が働いていたのは、17年ぐらい前ですから。(笑)
ゆうなは店内も広く、かなり忙しいお店だったので、若い子から年配の方までかなりの人数が一緒に働いていました。
私は飲食店で働いた経験があった為、このお店にもすぐ馴染み、その順応性の高さから沖縄の独特な言葉のイントネーションもすぐに移りました。
その甲斐(?)あってか、お客様にもよく現地の人に間違えられており、そのまま我が物顔で石垣島の観光案内をしていました。南顔なんです。(笑)
ゆうなではまかないが出るのですが、このお店のソーキが絶品!ソーキを作っているお母さんにレシピを教えてほしいとお願いしたところ、秘伝だそうで教えてもらえませんでした。(笑)紅芋もちも大好きだったな~。みんな元気かな。
オーナーさんもとても優しくて、私がいつもお店に15分前に入るのを褒めてくれていました。地元のこは逆に15分ぐらい遅れてくるのが当たり前だったからです。(笑)
「小梅がちゃんと来てくれてるから、お店のこ達にも時間の前に来るように言おうね~!」と意気込んでいたオーナーさん。でも結局みんな遅れてくるところは変わらず、それを優しく受け入れしまうのが島時間だな~とほのぼの。
一緒にお店で働いていたKさんという女性は、ちょっと行けば台湾という与那国島出身で、石垣島の人よりももっと強めの方言が出ていました。一度彼女の地元の友人がお店に来て2人で話しているのを聞きましたが、まるで外国語のように何を言っているのか一つもわからない!国内でもこんなことあるんだな~とビックリでした。(笑)
一度フラリとDA PUMPのメンバーがお店に来たりもして、たくさんの思い出があるお店です。働いていたのは確か3ヶ月ほどだったはずなので、きっとオーナーさんやみんなも覚えていないかもしれませんが、石垣島を訪れる際は、是非とも足を運びたいお店です。
石垣島を車で一周
石垣島でユタの息子であるKと石垣島一周ドライブをした時には、川平湾の美しい海に感動したり。
こちらにも書いたように灯台に足を運んで景色を楽しんだり。
沖縄の民族衣装を着たりもしました。
Kと着た時は女性の衣装、女友達と回った時は男物の衣装を着ましたが、男顔の私は、やはり男物の着物の方が似合うのです。(笑)
写真は実家にあるので、見つけたら差し替えます。
(イメージ写真は本島のおきなわワールドからお借りしました。)
私は民族衣装が大好きなので、大抵新しい国や地域に行くと、その場所の衣装を着続けています。やはりその地域の人が喜んでくれ、その地に馴染むので、とても良いきっかけになると感じています。
Kの話で印象的だったのは、島の人は大体顔見知りなので、走っている車で誰が運転しているのかがわかると話してくれたこと。更に、自分と別れたこが、自分の友達と付き合いだす事なんてざらで、どこにデートに行っても人にすぐにバレ、「〇〇に行ってたでしょー。」とかなんとか言われてしまうのだとか。
それはいやだ。。(笑)島の生活もなかなか大変そうです。
島の生活をしていて感じたのは、海が本当に綺麗で、時間はゆっくり流れて、毎日がキラキラしていますが、過ごしていく時間が長くなる度にそれが普通になってきます。原色で際立ったあの美しさが色褪せていくのはなかなか悲しいものです。
そしてみんながのんびりしているので、仕事をバリバリしたい私としてはやはり物足りないのが実のところ。20代のこの時を島で過ごすべきではないと感じだした頃に、福岡の姉から家族問題が浮上してSOSが入りました。
姉は通常、自分たちで解決できることは私に心配をかけないように連絡してこないのですが、連絡をして更にSOSで帰ってきてほしいと頼まれるとなると相当だ。
私は福岡に帰ることを決めました。
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