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中国語独学のはじめ方

ゼロスタート

英語は義務教育に組み込まれているので、気づいたときにはDo you like apples?の意味が分かったし、社会人になって以降に英語を再開しようとしてもゼロスタートではありません。なんとなく勉強の始め方が分かる。これは僕たちが英語をやり直すときに本当に大きなアドバンテージです。

一方、中国語を始めたときは完全にゼロでした。何から手を付けたらいいか見当がつきません。中国語を聞いても全くわからない。まるで宇宙語を聞いている様・・・。いつか理解できるようになったときにそのギャップを楽しもうと思って、その時の感覚を鮮明に心に刻んでいます。今は中国のテレビ番組を80%くらい理解できますから、学習に挫折しそうなときはこの成功体験にすがっています。

これから中国語を始めようとする人の多くはゼロスタートの人も多いと思います。どこから手を付けたらいいか、私の経験を書いていきたいと思います。

阅读和写作

阅读:読み、reading
和:~と、and
写作:書き、writing

読み書きについては日本人は有利です。なぜなら日本人は漢字が分かるから。中国語検定でいうと3級の阅读レベルなら初学者でも合格できます。漢字を知らない人がゼロから中国語を覚えるって大変です。西洋人で中国語話者には敬服します。読み書きにおいては私たち日本人はスタートダッシュができる、これはとても恵まれたことです。
写作については文法の知識が必要ですので少し大変。でも、ここでも漢字が分かるというのは大きなアドバンテージです。文法の基礎構築のために私がやってみてお勧めしたいのはこの教科書。

最初の一冊としては最適です。例文の舞台がすべて新加坡(シンガポール)なのもなんか面白い。文法の基礎の基礎が学べるし、練習問題も豊富なので中国語の土台をしっかり築けます。
中国人が小学生の時に国語(普通话)の授業で一番するのが写作だそうです。アウトプットを通して頭の中の文法を整理させ定着させることができます。学校で文法を習って、宿題でたくさん写作をさせて、先生が添削をする。入力と出力を繰り返す。この方法が地味ですが効果があります。

听力和说话

听力:聞き、listening
说话:話し、speaking

これが難しい(泣)。始める前にこの難しさを認識しておくと挫折を避けられるかもしれません。中国語には日本語にない発音があります。声調という中国語特有のイントネーションがあります。とにかく、テストで阅读の得点は高いのに听力が低いというのは、日本人にとってはあるあるです。だからこそ、しっかり勉強する時間を確保しましょう。
私が最初にやったのは「NHKラジオまいにち中国語」の一年分です。

基礎文法の説明もありますが、この教材は最新の中国語音声が豊富で、値段の割にとてもお得だと思います。テキストを見ながらその音声を聞く、これの反復をします。慣れてきたら音声に合わせて発音してみましょう。
最初に発音と声調の基礎固めをしておくとその後の成長が早まります。絶対にしっかりやった方がいい。そのために最適な教材ですので、繰り返し繰り返し学習するのが絶対にお勧めです。

このYouTubeチャンネルもお勧めです。プロデューサーが南京在住の日本人竹内亮さんで、日本語と中国語の混ぜ合わさった動画が中国語のリスニング勉強に役立ちます。そしてコンテンツが面白い!お勧めです。
说话については、中国語学びはじめの段階ではあまり気にしなくていいです。ただし、中級以降で说话を伸ばそうとしたときに役に立つのが听力です。正しい発音は正しい音を知らなければできません。たくさん中国語音源を聞いて说话の準備をしておきましょう。

力試しは中国語検定HSK(汉语水平考试)

汉语:中国語
水平:水準、レベル
考试:試験、テスト

英語でいうと英検TOEICにあたるものです。就職の履歴書に書けるのは中国語検定2級以上、HSK5級以上が目安といわれています。自身の中国語向上度合いを測る目安、モチベーションのためにも受験してみることをお勧めします。

まずは3か月毎日

まずは3か月毎日続けてみましょう。上記の本やYouTubeに毎日触れてください。基礎の基礎をしているときは暗中模索になりますがそれは当然です。3か月、基礎学習を一通り終えれば、中国語学習の全体像が何となく見えてきます。英語で言うと中学英語レベルです。この基礎レベルがその後の成長を左右するので、ぜひしっかりがっつりやってみましょう。私も毎日やっています!

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