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日本人は欧米に甘くアジアに厳しいのか?

私がいつも更新を追っている和之梦というチャンネルがあります。中国在住の日本人プロデューサーが動画作成をしており、主に日本と中国の間で起こっている人間模様をまとめて発信されています。その中で、ディーン・フジオカさんが特集された放送回がありました。

その中で、「日本人は最初にお辞儀をする、中国人は最初から握手をする。」という会話がありました。

この動画を見ていたので、いま日本に来て日本語学校に通いながら仕事を探している中国人の友人に、「日本ではお辞儀を覚えると良いかもよ。」と何気なく言ったんです。友人は僕の助言を「ありがとう」と言って受け取ってくれたんですが、「でも、最近思うことがあって、、、」とある心情を吐露してくれました。

「欧米人には異文化で、中国人には日本の習慣に合わせろと思っているんじゃないの。」

なるほど~、と思いました。確かに、欧米人には異文化として習慣の違いを受け入れようとする一方で中国人には厳しい、という日本の空気は感じます。怖いのは、友人に指摘されるまでほとんど意識していなかった自分がいたことです。中国文化を、日本とは異文化で彼らの生活習慣があって、日本においてもそれを尊重し異文化を理解していきましょう、という感じが少ないかもしれない。欧米文化に対する態度と違うではないか、と言われると私は「うぅぅぅ、、」となってしまいました。

理由はいろいろあると思います。隣国であり、民族的なDNAも近く、だからこそ、欧米人のように客観的に見ることができないかもしれませんし、中国などアジア諸国に対する差別意識があるのかもしれません。この無意識の差別意識は怖いですね。無意識にそうなっている可能性があるとしたら、意識していないと間違った方向にどんどん流されてしまいますから。

相手に合わせる方がいいのか、受け入れる側が寛容になる方がいいのか。
郷に入れば郷に従えか、異文化を受け入れる共生意識を持つのか。

簡単な答えはないんですけど、「郷に入れば郷に従え」って先住民側が一方的に主張するのもちょっと暴力的だなと。欧米人が酒に酔っぱらって夜中に大声でわめき散らしている様子を許容して、中国人がお辞儀をしないということを強制的に矯正しようとするのはおかしいなと。

そして、尊重し合うということがまず第一に大事だなと思います。お互いにですね。先住民の習慣を尊重するし、外国人の習慣も尊重する。尊重しつつ融合するシナリオもあるし、尊重しつつ生活領域を分けていくシナリオもあるでしょう。あと、なんとなくある欧米とその他アジア諸国に対する印象の差異、これは気になってきました。テレビの影響も大きいと思います。私の場合は実際の人間と接して個人とのつながりの中で印象が覆されていき、「結局同じ人間じゃん」という話にたどり着く経験があります。日本において今後も外国人旅行者や在留外国人が今後も増えていくでしょうし、異文化に対する尊重の気持ちを適切に育てていくには、個人間の交流が大事になってくるのだと思います。

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