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アウトプットをはじめよう。

どっちかじゃない、どっちも

英語学習の王道は、「たくさんインプットして、たくさんアウトプットする」です。王道強し。あとはそのやり方次第です。入力も出力も両方大事ですが、あえて比率を言えば「input : output = 8 : 2」くらいが適切だと思っています。

しかし、インプットがより大事というわけではありません。インプットがあってはじめてアウトプットができますし、アウトプットを意識することでインプットが効率化されます。

インプットは受動(眠い)

学校の英語の授業って眠くないですか(笑)?なぜなら学校の英語の授業内容はほぼインプットだからです。インプットの時、私たちはあまり頭を使っていません。その方がいいんです。なぜなら、こちらが知らない情報を教えてもらうのですから、無知の人間があれこれ考えるよりも教えられることをそのまま吸収した方が学習効率がいいのです。だから、結果的に戦略的にインプットは受動的になる。だからこそ、興味関心が無い場合は眠くなるのです。つまらないですから。

インプットはジグソーパズルのピースです。ピースが多いほど精細で大きなジグソーパズルを完成させることができます。つまり、インプットの量によって英語の完成度が左右されてしまう。結果、語学においてインプットの量はめちゃくちゃ大事な要素です。

インプットは受動的で眠くなるのに、結果にめちゃめちゃ影響が大きい。

この事実が、多くの人が英語学習につまづいてしまう理由です。不都合な真実。

だからこそ、インプットは無意識的に、習慣的に、そして継続的に行うのがベスト。最初の作戦が重要なのです。海外留学・海外生活はそれが半ば強制的なので良いのです。日本の田舎で自律的にやろうと思えば、それ相応の戦略が必要です。

アウトプットは能動(疲れる)

逆のアウトプットは能動的で、とても疲れます。アウトプットの時、脳は記憶域にある情報(ジグソーのピース)を総動員して組み立てて意味を作ろうと必死です

30分のオンライン英会話の後にどっと疲れがやってきます。でも楽しいんですね。眠くはなりません。なぜなら能動的だから。ピースを組み立てる作業は創造的です。そして相手と意思疎通ができたら楽しみにもなります。

インプットで集めたピースが多ければ多いほど、アウトプットは容易になります。また、アウトプットで必要に迫られることでインプットへの興味関心が生まれます。これがシナジー効果(相乗効果)です。インプットとアウトプットの高速回転で最大化、これこそ語学の最高の方法です。

アウトプットで整理される

オンライン英会話のような手軽なアウトプットの機会はつい数年前までありませんでした。日本人は受験英語のおかげでピースばかりが脳内にたくさんありましたが、それが使える程度に整理されていなかったのです。

私は「中学英語を通過した人はアウトプットを始めましょう」と言います。もちろん中学英語のインプットで十分だというのではありません。しかしアウトプットを始めるのには中学英語で十分だと考えています。

英語を使う時、自分が持っている英語のピースを駆使して組み立てます。そして意味が通じたら、それが正しいものとして記憶の引き出しに整理される。意味が通じなかったら、それを修正したものがやはり記憶の引き出しに整理される。それを繰り返していくと、バラバラのピースだった情報が、少しづつ組み立てられていくんですね。単語として覚えていたものが、フレーズになり、やがて文章になって記憶の引き出しに整理されていく。

インプットしてアウトプットしない人の脳内は汚い部屋の様です。

アウトプットの本質は秩序化。部屋を掃除することに似ています。アウトプットをすることで脳内が整理されていき、必要な時にそれがどこにしまっているのかすぐに分かるようになる。それが「英語が使える」という状態なのです。

アウトプットをはじめよう

語学学習者の声を聴いていると、何だかんだでアウトプットを先延ばしにしている人が多いです。ちゃんと部屋を掃除して整理しないとだめです。まだ早いと思いますか?あなたが中学英語を通過しているのなら、早くないです。すぐに始めましょう。

英語の友達をつくる、駅前留学、オンライン英会話、語学アプリ、独り言。

アウトプットの方法も多種多様です。これについては、別のnoteで書こうと思います。


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