自転車で広い河川敷へと向かう。 例によって、用事はない。 しいて言えば、堤防を駆け下りてみたい気分だった。 斜面の急な場所を選び、まだ冷たい川風を切って駆け下りる。 下り切ったところに、朽ちかけた杭からロープが垂れているのが見えた。 迷わず加速していくと、からだは宙を舞い、びたんと叩きつけられた。 飛んでいった眼鏡を探すのに苦労した。
街の西にある公園へ、特に理由なく向かう。 かつてプールのあった辺りの工事が終わり、入れるようになっていた。 川を眺めながら腰掛けられるひな壇がある。 階段としては、段差が大きい。 最後の一段で、足をひねった。