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2020夏アニメ総括

少し遅れましたが2020夏(7-9月期)のアニメ総括。コロナの影響で単純に本数が少なかったということもあって、最後まで楽しめた作品は少なめ。

12話ないし13話×30分(CMや主題歌を除くと、正確には22-23分ほど)の尺は、長くはないけれど、決して短くもない。一貫した緊張感と楽しさと可愛さとかっこ良さを味わえる作品は多くなくて、だからこそそういう作品に出会ったときの喜びはひとしお。


放課後ていぼう日誌

まぁ今期はこれでしょう。「ヤマノススメ」「ゆるキャン△」などから続く、昨今のアウトドアマンガ・アニメ化シリーズ最新作は釣り!

魚釣り以外にも、水の生物全般。獲る、獲ったら食う、を貫くとても清々しい作品でした。

4月に3話まで放送された時点で、コロナの影響によって以降延期。今期に移って最後まで放映してくれました。「聖地」となった熊本県・芦北町は先日の豪雨災害に遭い、原作マンガ作者の小坂先生も大きな被害を受けたとか。謹んでお見舞い申し上げます。

海や空、生き物に料理、釣りの描写はもちろん素晴らしかったし、主人公のヒナちゃんはじめキャラクターたちのころころ変わる表情もお見事。動画工房はこういうの作らせたら右に出るものなしです。


オープニング、エンディングとも秀逸。イントロで感じる名曲感が嬉しい。


原作マンガは既刊6巻。



宇崎ちゃんは遊びたい!

なんというか、全体的にカオスな作りでした。

ラブコメと言えるのかどうだか。宇崎ちゃんは別にウザくないし(現実のウザい女はこういうのじゃないと思う)、ツッコミ役の桜井くんも別に怖くないし(劇中の人から見れば怖いのでしょうけど)、しんみりさせようとしているのか笑わせようとしているのか……いきなりチョコミント論争をふっかけてきたかと思えば、謎の鳥取旅行回あるし。

自分は嫌いじゃないですけど。こういうめちゃくちゃなノリ。

2期決定おめでとうございます。


エンディングの「ココロノック」が大変よかった。歌のYuNiさんは、youtubeでバーチャルシンガーとして歌を発表し、話題を集めつつある方なんだとか。最近何でもありですね。


原作マンガは既刊5巻。



デカダンス

今期のオリジナルアニメ。

近未来。異形の敵ガドルと戦う移動式要塞「デカダンス」内で、ひっそりと暮らす人類。主人公の女の子・ナツメは、ガドルと戦う戦士になりたいと願うが、力のない彼女は修理工への配属を命じられる。

修理工の先輩・カブラギが、かつて戦士だったことを知り、戦い方を教えてほしいと乞うナツメ。頑なに拒否するカブラギだったが、ナツメの必死な想いに、次第に心を開いていく。

荒涼とした世界には、ナツメたち人類の知らない「ある秘密」があって――


「ある秘密」の部分と、その「デザイン」には好みがあるかもしれないけれど、1話ごとの起承転結、キャラクターの描写、可愛いナツメとカッコいいカブラギ、とにかく動く絵は、アニメーションの粋を集めたといって過言でない。

全体のストーリーは消化不良というか、回収しきれていない部分もあったか。でもラストが大満足の大団円で、もうそれで十分です。