- 運営しているクリエイター
#小説
12月:四季果ツル月 wrote by @mt2_omochi
今年の目覚めは最悪だった。
「やい、化け物!
お前の命はオレたちが握った!
言うことを聞けぇ!」
「…………はあ?」
──冬を司る妖と
時ツ風学院に通うガキンチョ達が
師走の町を駆け巡る話。
■朔:冬を司る妖(冬の風「朔風」より)
冬を巡らせる任とは別に「四季納めの儀」を執り行う任を請け負っている。
□律:秋を司る妖(秋の風「律"リチ"の風」より)
■朋和(ともかず):時ツ風
11月:とある男の手記 wrote by @uki3y
気づいたら、そこにいた。
広場にあるその木を見上げていた。
「夢でね、おおきな木を見るの」
どこかから、もういない君の声が聞こえる。
もう二度と会うことのできない、君の声が……。
──これはもう一度生きることを
書くことを決めたとある作家の手記──
○キャラクター
・男。
作家。見た目年齢不詳で声も若め。(実際は40代以上のイメージ)
どちらかというと現実主義で、目に見えるものしか信じな
10月:逢魔が時に踊る影 wrote by @ChiiTaKap
夕暮れ時は危ないから、早く帰りなさい。
10月は神様もいなくなってしまう。
──何を古臭いことを、古いのは町だけでいい。
そう思っていた。
彼女に会うまでは──
傍らに狐を従える少女。
影と戦う姿は、
およそこの世のモノとは思えなかった。
──お腹減ったし、早く帰りたい──
百合子:巫女。時ツ風学園に通う女子高生。
銀之助:化け狐。巫女と町を守る御使い。
順平:百合子の同級生。時ツ風学
9月:月夜の思い出 wrote by @rilmiduki
さあおいで こっちへおいで
不思議な声に誘われて
子供たちがたどり着いたのは…
──寂しがりやな妖の月夜のいたずらのお話。
勇 (ゆう) 中学一年生
さっぱりとした性格であまり細かいことは気にしない。秋菜と同じクラス。
秋菜 (あきな) 中学一年生
しっかり物で面倒見がいい。幽霊とかは信じないタイプ。
透 (とおる) 中学二年生
男勝りな性格。怖いものが苦手という可愛い面も。蓮
8月:何も知らない夏に wrote by @AlionMalbelia
──犯罪者の息子が、同級生と夏祭りに行った話。
「ただ、こんな普通の子供でいたかった。」
*登場人物
・夢野 亜里咲 ユメノ アリサ 18歳
高校三年生の女子生徒。
底抜けに明るいことが取り柄。
頭脳明晰とは言い難いが達観した価値観と広い視野を持つ。
・ 黒沼 雅紀 クロヌマ マサキ 18歳
高校三年生の男子生徒。
左腕は義手だが、無駄に悪目立ちするのを避けるために骨折したと偽り、ギプ
7月:止まない雨に手を繋ぐ wrote by @onigirinigireee
○シチュエーション
駅前広場で行われたライブが終わった帰り道。
音弥の提案で繁華街と奥のシャッター街を散歩しながら帰ることに。
すると、シャッター街を歩いている途中で夕立が来て、近くの店の屋根の下で雨宿りすることに。
そこで思い出される、ふたりと未希との出会いの話。
雨原 音弥 → 音
篠田 未希 → 未
篠田 あかり → あ
音「あーあ、降られたな」
あ「そうですね」
音「夕立だ
6月:梅雨恋 wrote by @onigirinigireee
雨がもたらした出会いから始まる
青春純愛物語。
■雨原 早希 → 早
■メグミ → メ
□祠の神様 → 神
□早希のクラスメイト → ク
「」→会話
『』→通話、回想
( ) →思考
早「……っ……っ!!」
私の体が、空気を縦に裂いていく。
早「や……っだ……!!」
猛スピードで落下する私の体は。
早(死ぬ……!!)
直後。
軽い音と共にその動きを止めた。
痛くはなか
5月:とある猫の悠々散歩 wrote by @ChiiTaKap
客人たちよ、風都町を楽しめ。
僭越ながら、ガイドは吾輩が努めよう。
■猫:風都町の土地神。
■先代:猫の飼い主。風都町先代の土地神。
□女子高生:女子高生。
□おじさん:東区の老舗定食屋の三代目。
□おばさん:老舗定食屋の名物おばさん。
■黒猫:西区周辺を縄張りにしてる野良猫。
■白猫:西区の名家に飼われている血統書付きの猫。
□巫女:代替わりしたばかりの新米。
□妖1,2,3:八十八夜に現れる
4月:季節を巡らせる妖 wrote by @mt2_omochi
季節が巡るのは自然の摂理であるが、
風都町には土地神よりチカラを与えられ、
季節を調停する役割を持つ妖の兄弟がいる。
「さてさて、今年もいっちょ、
あっと言わせてやりますか!」
──春を司る妖が
町に春の風を巡らせていく話。
■花信(カシン):春を呼ぶ妖
(春の風「花信風」より)
■朔(サク):冬を呼ぶ妖(冬の風「朔風」より)
□OL1,2
□学生(男女問わず)
□ニュースキャスター(男女
3月:君と同じ…… wrote by @rilmiduki
新しい学校。新しい制服。
そして何より、好きな人と同じ町に住み
同じ学校に通える喜びに胸を膨らませながら、
彼女は彼の家のチャイムを鳴らす──。
■涼風 晴 (すずかぜ はる) 17
天真爛漫な性格だが、意外と傷つきやすい。親の都合により風都町に引っ越してきた。静のことが好き。4月から時ツ風学院に転入する。
■浮雲 静 (うきぐも せい) 16
ぶっきらぼうで不器用だが根は優しい。晴の遠い親
2月:甘いすれ違い wrote by @ko_momo_2
近すぎて素直になれず、すれ違うふたり
チョコのように甘いバレンタインストーリー
■カンナ
時ツ風学院高校3年生。幼なじみであるハルトを好いている。大学でもハルトと共にいると思っていたが……。
■ハルト
時ツ風学院高校3年生。音響関係の仕事に就く為、町を出てカンナと違う大学を目指す。
□カンナ母
□クラスメイト、友人
幼稚園にあがる前からずっと一緒だった
このまま大学も同じで
そのまま一緒に大人
1月:ある娘の初詣 wrote by @AlionMalbelia
一人の娘が足癖の悪い地縛霊に出会った話。
■夢野 咲耶 ユメノ サヤ 65歳
毎年年末になると、母親の出身である風都町にやってくる女性。
桜の広場のベンチに座り、子供達に昔の話をしては喜ばれている。
■黒沼 雅紀 クロヌマ マサキ 享年18歳
風都町全域に縛られる地縛霊の男性。
口も人相も足癖も悪い男だが、弱い者いじめが大嫌い。
生前は犯罪者の息子として地元で有名になってしまい、迫害から逃れる
ご挨拶と企画概要、風都町について
ご挨拶お初にお目にかかります。
この度は「季節を巡るシナリオ企画」をお手に取っていただきまして、誠にありがとうございます。
企画主のもっちりおもちです。
この企画は【架空の町「風都町」という共通の舞台で7人の台本書きがシナリオを書く】というものです。
同じ舞台ですから、話が繋がっていることもあるかもしれません。
台本という視点のみならず、ひとつの物語としても楽しんでいただければ幸いです。
台本