コーポレートサイト(企業サイト)のデザインは、あっさり塩味
こんにちは、株式会社クラウドワークスのアートディレクターの多田野です。
ちょっと暑くなってきたと思ったら、もう梅雨が近づいてきてますね。家で仕事をしていると、季節感がなくなりがちです。
さてさて今回は、コーポレートサイトのデザインの話を書きたいな、と思っております。
このnoteのきっかけ
じつは先月、弊社コーポレートサイトを、コーポレートブランド戦略部を中心にリニューアルいたしました。(様々な方のご協力があり、感謝しかないです。制作パートナーTAMさん。)
・今回、リニューアルした株式会社クラウドワークスのサイト
1.コーポレートサイトのデザイン
コーポレートサイトのデザインは、なにを大事にすればいいのか。リニューアルプロジェクトを通して、ずっと気をつけてきたことがあります。それは、
ラーメンの味に例えると「LPデザインはこってりとんこつ、コーポレートサイトはあっさり塩味」。
LPデザインは一口食べて「うまい!」と思って買ってもらうのがゴール。味のインパクトが大事。
コーポレートサイトは、自分たちのことをたくさん知ってもらって、興味をもってもらうのがゴール。企業の情報ポータルという側面もあり、いろんな情報を飲み込んでも飽きないような、長続きする味が大事。
この考えで弊社も設計しています。デザインの装飾が少なく、骨格しかみえていないような設計は、ブランド観点の狙いもありますが、「見やすい、疲れない」を意識してのものでした。
〈シンプルなデザイン〉
2. コーポレートサイトのターゲット
サービスサイトや広告などはターゲットが明確なことが多いですよね。じゃあコーポレートサイトは?ってなると、企業の情報ポータルという側面があり、「この人だけ!」とはいかないものです。
ユーザーさん、メディアさん、就職希望の方、(上場企業であれば)株主さん、投資家さんなど。さまざまな方がサイトを訪れます。
とくに弊社は、シニアの個人投資家さんも少なくなく、さらに老若男女な幅広い層のサイト訪問を想定していました。
ITリテラシーの高さを必要とせず、多様な人が情報を得られるようにユーザビリティやアクセシビリティを大事にしました。会社によりけりですが、いろんな人が居心地の良いと感じるデザインがゴールなのではないでしょうか。
〈クラシカルなタブのデザイン〉
3. ブランドの表現
コーポレートサイトという企業の大事な顔をデザインするうえで、気にしたいのはブランドの表現ですよね。ブランド表現は会社それぞれだとは思いますが、弊社の例が参考になればと一部、紹介させていただきます。
ブランドを表すカラー、フォント、トーン&マナーなどを考慮したうえで、アートディレクションを意識した観点はこちらです。
・ボーダーレス(より多くの人の働く喜びをつくっていくという企業理念から、性別・年齢・経験や教育・文化などを問わない多様なユーザーイメージ)を意識した、写真や映像のモデル選定
・ホープ (社会をより良くしていくビジネスモデルから、希望を感じられる印象)を意識した、写真や映像、言葉
ほかの観点もありますが、ここでは割愛させていただきます。
デザインで飾らないことを決めたので、一枚の写真、一つ一つの言葉を精査しました。料理で例えると、「調味料はあまり使わず素材の味で勝負する」みたいな方針ですね。
〈東京に降り注ぐ夕日。IRトップ画像。希望や未来への期待感を演出〉
おわりに
今回はデザインの話でしたが、ほかには情報収集や合意形成、運用方法を考えたりと、デザイン以外の観点もたくさんありました。
その辺りをプランナーの宮崎さんがプロジェクトマネジメント観点で書かれているnoteがあるので、こちらもよかったら。
これで以上になります。
ここまで、お付き合いくださり、ありがとうございました。このnoteが少しでも役に立ってくれたら、嬉しいかぎりです。
またnoteでお会いしましょうー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?