HAPPY BIRTHDAY To ME
明日はわたしの誕生日。
なぜだか財布の紐がゆるいし、ぼけっとしている。
一番に、身体も心もわくわくしている気がする。
誕生日なんて、わたし以外の人にとっては「何の変哲もない1日」だ。
でもそれは、わたしにとって「誰かの誕生日が何の代り映えもない1日」なのと同じや。
だからこそ自分が抱く「自分だけの日に対する期待」を裏切りたくなくて、
背伸びしてジュエリーブランドでリングを購入した。
もちろんパールがあしらわれたもの。
そこだけは譲れない。
「月の涙」と呼ばれるその美しさに、何度も自信をもらった。
何よりも、付けた瞬間、私の思う「女性らしさ」を身に纏えるから好きだ。
「身に纏える」では語弊があるかも。わたしが「纏いにいってる」のかもしれない。
女性らしさを纏うにはパールのパワーだけでなく、わたしの内から漂う雰囲気、小さな言動も重要なスパイスになるのだろう。
パールに「女性らしさを着せられる」のではなく、「わたしにパールが添えられている」くらいの状態に、そんな女性になりたい!
そう感じた23歳を迎えるわたし。
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