デザイナーが考える、ミッションを体現したブランドロゴとは?
クービックデザイナーの東野です。
創業4周年を迎え、ブランドロゴのリニューアルを行った事例を紹介します!
背景ときっかけ
クービック株式会社は創業4周年を迎え、「オーナーとユーザーがカンタンにつながる、サービスの流通プラットフォームをつくる。」というコーポレートミッションを改めて策定しました。
そのタイミングでブランドロゴを合わせてリニューアルすることにしました。
ミッションを体現したブランドロゴを目指します。
Coubic の由来
社名となっている Coubic は、「Co」+「Cubic」の造語です。
「共に創る、共につながる」という意味です。
ビジネスオーナーとお客様がつながる予約プラットフォーム「Coubic」はそういった想いでスタートしています。
ブランドイメージの整理
創業から積み重ねてきたブランドイメージを整理するところから始めました。
Coubic では広告プロモーションのビジュアル展開に力を入れてきたのでブランドのアイデンティティがあまり育っていないことが分かりました。
ブランドロゴに関しても、これまではロゴタイプのみで、デザイン時の展開に不便を感じつつも、手をつけていませんでした。
例えば、ブランドロゴをワンポイントとして使用したいときには、頭文字の「C」やキャラクターの「クーベア」を用いたり、場当たり的な運用になっていました。
ブランドカラーもサービスのフェーズによって、青→オレンジ→赤→黒と変化の途中です。
そのため、ブランドイメージを担ってきたロゴタイプを軸として、シンボルマークを新しく付け加えることにしました。
シンボルマークの役割
シンボルマークをつくるにあたって、どういう選択肢があるのか考えます。
頭文字の「C」や社名の成り立ちである「Co」、社名の短縮形である「Cc」や「Cbc」が候補として上がりました。
最初から選択肢を絞るのではなく、進めながら選定していくことにしました。
用途はアプリのアイコンや限られたスペースでの使用、ロゴの代替手段です。
軸となるロゴタイプとのアイデンティティの一貫性は、ミッションを体現したブランドロゴをつくる上で重要な点です。
進め方と考えたこと
シンボルマークは形象とコンセプトの両面から検討していきます。
ラフ図を描きながら、並行して Google 画像検索、Pinterest、Dribbble などで検索し、イメージを膨らませていきます。
作業時間短縮のために検索画像でイメージボードを作成し、方向性を擦り合わせていきました。
初期段階で画像検索を行っておくことで類似ロゴのスクリーニングにも有効です。
プロットされたイメージボードからロゴタイプに合わせながら、案を絞り込んでいきます。
ロゴタイプ単体ではまとまり過ぎている印象があったので、シンボルマークは広がりのある形にできたらという思いもありました。
コンセプト面はミッションにある「つながるプラットフォームを構築する」から着想します。
形の候補を踏まえ、いくつかのパターンを検証した結果、社名の成り立ちである「Co」をベースに進めることにしました。
社内展開
絞られた案を展開し、社内の意見を聞きます。
特に気にしたのは、コンセプトに沿った形象になっているか?単体で何を表しているか認識できるか?の確認です。
おおよそ決まった案に対して、組み方のパターンやブランドカラー展開など、最終調整を行います。
オンライン利用時や印刷物での拡大縮小表示、単体使用、モノクロ仕様など、使いやすさの検証も行います。
完成・運用
遂にブランドロゴができました!
広がりのあるブランドツールとして捉えているので、制約をできるだけゆるやかにした運用を考えています。
アイデンティティの要素としてシンボルマークをプラットフォーム化し、カラーやイメージ画像に自由度を持たせることで、共に創ることができます。
ダイナミックなブランドロゴは、「つながるプラットフォームを構築する」というミッションとも連動しています。
完成したブランドロゴを展開し、差し替えが必要なところは順次差し替えています。
ガイドラインの作成はこれからです。
新しいブランドロゴになった Coubic を今後ともよろしくお願いします。