#14 福祉の現場のkintoneシステムイメージ(報告アプリ情報活用2)
前回は所内の報告を活用しよう!用紙編
だったので、今回は用紙に印刷しないで
システム上で情報参照編
です。
今回でシステム概要編は最終回の予定です。
いや~note作成の時間を作るのが難しくなってきました。
続くのでしょうか?
いや、頑張ります。
検索アプリ
まずは、そう!情報の検索アプリです。
散々「大学ノートの情報じゃ抽出に手間がかかる」と言って来た私です。
なので『検索アプリ』。
利用者カナ氏名フィールドに検索したい利用者様のカナ氏名を入力すると、全報告の中から該当利用者様のレコードを検索して表示してくれます。
さらに赤枠で囲まれた部分、なにやらタブで分けられております。
これは、『報告アプリ』の内容項目でつけたチェック項目
で振り分けているのです。
検索利用者様の全報告内容が一気に表示されるのも壮観ですが、やはり情報は役割毎にわかれていた方が見やすいです。
ここは作りによって、『検索アプリ』に事故のタブや食事のタブを追加してもいいと思います。
ケアマネさんから電話がかかってきたら、ササっと検索して過去の情報を参照しながら話を進めていく事で、正確な情報を元に連携ができるのです。
ところで・・・
これまで氏名の入力フォームに「カナ氏名」を使うことが多いですが、なんで漢字でなくてカナなのでしょう?
これは漢字名で検索すると複数候補がある名前は特定できないからです。
例えば「サイトウ」なんて顕著ですよね。
斎藤・齋藤・濟藤・斉藤、どれもシステムの中では違う「サイトウ」です。
齋藤さんを検索したくても、斉藤ではHITしてくれません。
でも、カタカナならサイトウは1種類しかありませんので、全てのサイトウさんが検索でHITしてくれます。
その中から目的のサイトウさんを選べばいいのです。
現場の職員が漢字を覚えなくてもいいようにこのような作りにしました。
情報閲覧一覧アプリ
おそらく一番利用頻度の高い情報系アプリです。
ここには「今知りたい」あらゆる情報が詰まってます。
当日に入力した報告は自動的に「当日報告タブ(利用者)」に、当日に入力した事務連絡は「当日報告(事務連絡)」に、各曜日の利用者様の情報は各曜日のタブに自動的に振り分けられます。
過去の報告を日付を指定して一覧で見ることもできます。
どこにいても最新の情報がアプリを開くだけで見る事ができる、そんなアプリです。
直近3日間の情報タブがあるのは、例えば週3日勤務の非常勤職員もこのタブをザーッと見れば最近の流れがわかるという趣旨で作りました。
画像にはないですが、添付の写真もここにばっちり表示されますよ。
他のアプリで参照
利用者様の情報はいたるところで必要になってきます。
紹介はしてませんが、『通所介護計画アプリ』というものがあります。
利用者様がデイサービスでどう過ごしていただくかを計画したものですが、計画を立てるにあたり利用者様の状況を把握していた方がいいですよね、いいはずです。
『通所介護計画アプリ』と『報告アプリ』を紐づける事によってそれが可能になるのです。
もう一つ
『利用者カルテ』はその方の情報がまとまっているアプリですから、赤枠のようにタブにて報告内容もまとまってます。
こうして、いろいろなアプリに報告の内容を見える化していくことができるようになりました。
利用者様にまつわるイロイロな書類を作成する時に、常にその方の近況を理解しながら作成する環境、私は素晴らしいと思います。
これは紙では実現が難しい環境です。
休み一覧
『報告アプリ』の内容項目で休み、長期休み、臨時等にチェックがついたものはこのアプリにまとまります。
休みの利用者様を把握し情報共有する事で、送迎のプランを立てたり、食事の数を調整する時に活用したりと、地味ながら必須のアプリです。
報告入力内報告一覧
報告内報告?えっ!どうゆうこと?
下の画面は『報告アプリ』の入力画面です。
下の方に赤枠で囲われた最近の情報という項目があります。
そう、報告を入力する時に、その方のそれまでの報告内容を見ながら入力できるのです。
これは
・誰かが同じ情報を入力していないか確認しながら報告入力できる
・過去に同じ状況になった事があるか確認しながら報告入力できる
等のメリットがあります。
電子カルテでも、お医者さんは患者さんの過去の所見を見ながら当日の所見を入力していきますよね。あんなイメージです。
まとめ
以上、長くなりましたが、報告に関する概要は終わります。
何度も言います、
現場の職員がやることはただひとつ!
気付いたことを『報告アプリ』に入力するだけ!
本当はまだまだ情報を活用している場面はありますが、全てを紹介する体力が残っておりません。ご勘弁を。
要介護認定を受けている利用者様の状況は変わりやすいので、正確な情報を全ての職員に必要な時に効率的に行きわたらせることはサービスの基本と言ってもいいと思います。
皆が共通の情報を持つことでサービスの土台が整う、今ではそう思います。
最後に
このようなシステムをプログラミングが書けない素人が作ることができる、それがkintoneなのです。
いや、kintoneに限らず、システム内製化できるツールは今市場に複数出てきてます。
そんな時代が来るなんて想像もしてませんでした、そして自分に出来るなんて思いもしなかった。
でも出来たのです。作り上げるまでは大変です、壁にあたることもあると思います。
でも当たり前のようにシステムが現場に溶け込んでいる世界をみるのは、少し感動します。
便利になったと言ってもらえたら、嬉しさを感じます。
これがやりがいというものなのでしょうか。
確かに、やったかいがありました。
次回からはいよいよアプリの作成編です。
よろしくお願いします。
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