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昔からの困りごと。自転車のパンクしにくいタイヤとその進化。
今回も買ってよかったもの紹介&ちょっとした特許調査です。
今回の購入品
乗る頻度が高いのか、乗り方が悪いのか年に1、2回ですが、ママチャリがパンクするので、パンクしにくいタイヤの紹介です。DIY好きなので、当然のように交換はDIYで行っています(笑)。
ものは、サイクルベースあさひの「パンクしにくいというタイヤ」なのですが、これといった商標がついていないので、耐パンクタイヤと称して記事を書き進めます。
パンク対策タイヤの種類
自転車、自動車問わず、タイヤのついている乗り物ではパンクは起こりえる問題です。
自転車ではタイヤの中身が空気ではなく、何らかの詰め物をしたノーパンクタイヤというのもあります。これだとパンク=空気が抜けるという概念自体がないことになります。
自動車ではパンクしてもそれなりの距離は問題なく走行可能なランフラットタイヤというのもあります。こちらは、タイヤの側面が極端に固く出来ているため、タイヤがペッちゃんこにならないため、走行を継続できるというものです(他の方式もありますが、割愛します)。
いずれにせよ、今回紹介する耐パンクタイヤの仕組みは、ノーパンクタイヤやランフラットタイヤのそれとは異なります。
仕組みは至って単純、接地面側のゴムが厚かったり、釘などの鋭利なものが刺さりにくい樹脂が混ざっているというものです。
新旧比較
実は、この耐パンクタイヤはリピート購入です。我が家のママチャリの後輪がダメになった際に交換したのが最初です。単にご近所の自転車屋さんということで、この時もサイクルベースあさひの耐パンクタイヤにしました。今回は前輪の交換です。
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あらゆるものの物価が高騰し、ゴム製品も高騰している中、26インチで税込み3850円でした。
しかも、タイヤ、チューブ、リムバンドの3点セット(工賃は含まれません。部品のみの値段)。耐パンクタイヤではない普通のタイヤと比べると2〜3割増でも仕方ない印象ですが、全然そんなことはなく、安かったです。
絶対にパンクしないノーパンクタイヤも考えたのですが、リムの構造が違ってそもそもつけられないか、特殊工具が必要になるらしくDIY交換だと何かと面倒です。今回も我が家に常備している100均でも買える工具で交換可能な耐パンクタイヤにしました。
新しいものは、ロゴもトレッドパターンも違っていました。ママチャリのタイヤなのに自動車のタイヤのように回転方向が規定されていて、カッコイイ。
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耐パンクタイヤの特許
せっかくなので、耐パンクタイヤの特許を調べてみました。すると、もういつの時代だ!と思えるくらい古くから同様のアイディアが出願されており、あまりの古さに特許ではなく実用新案での出願が散見されました(注:平成初期頃までは、簡易的な考案は実用新案で出願する事が多かったようです)。
パンクすると急に移動できなくなるわけですから、古くからニーズがあったのは容易に推測できます。
それなりに早くに出された特許に、特願昭52-56821号がありました。出願日は1977年5月16日なので、50年近く前ということになります。この発明は普通のタイヤの内側に補強材をつけるという感じのものです。
1.発明の名称
タイヤのパンク防止装置
2.特許請求の範囲
(1)少なくともゴムを素材として形成した介装部材と、帯状鋼板で形成した障壁部材と、ゴム板等で形成した伸縮性帯状支持部材とから防止体を構成し、前記介装部材はタイヤのクラウン部の内周面とほぼ同じ幅・長さおよびその内周面に適合する曲面を有し、練介装部材の上面長さ方向には前記クラウン部の内周面とぼ同じ幅およびその内周面よりも若干大きい長さを有する前記障壁部材を一体に積層し、該障壁部材の長さ方向にはこれよりも広い幅を有する前記支持部材を一体に積層し、該支持部材の長さ方向に沿う両側端部を前記タイヤの内面に一体に接着するように七であることを特徴とするタイヤのパンク防止装置。
耐パンクタイヤは、単に接地面のゴムの部分に釘が刺さらないような特殊繊維を貼るとか、混ぜるなどという進歩をしている印象です。
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それがひと段落するかしない頃から、ノーパンクタイヤの発明が増え始めました。こちらは主に本来空気がある部分に何を詰めるのかといった進歩でした。最近でもノーパンクタイヤの特許出願は比較的簡単に見つかります。
調査して面白かったのは耐パンクタイヤの出願と並行するか少し遅れるくらいのタイミングでリム打ちのチューブ切れ対策に特化した出願もみられました。ナショナルタイヤが出願した特開平7-329519です。
【要約】
【目的】 耐リム打ちパンク性が優れ、かつ軽量の自転車要タイヤを提供する。
【構成】 タイヤのサイドウォール部3のフランジが当接する部分にタイヤの円周方向に形成した肉厚の突出部8を設けるとともに、この突出部8の外側に、フランジ部からの応力を緩和するための応力緩和部9と、突出部8を支持するための支持部とを設けた自転車用タイヤであり、低い空気圧で使用してもリム打ちパンクを効果的に防止し、しかも軽量である。
パンクの原因にも進化?変化?があるのでしょうか。昔は釘などの鋭利なものを踏んでパンクすることの対応のようでした。
釘などのパンク以外に、空気不足の際に段差を乗り上げたりすると起こる、リム打ちによるチューブ切れが起こります。実際に自転車のパンク修理をしたことがある方は経験があるかもしれませんが、タイヤには何か刺さった跡がないのにパンクしていて、しかも、チューブに隣り合うように2つ穴が空いていたりすることがあります。このような時のパンクの原因は乗り上げ(=リム打ち)でパンクした可能性大です。
最後に。。自転車用パンク対策の次の進化は?
自転車も自動車のタイヤもですが、鋭利なものを踏んでパンクすることは少なくなったような気がします。
特に自転車は空気不足に起因するリム打ちで、パンクすることが増えたように思います。
自動車はパンクの早期発見のためもありますが、適正空気圧によりバースト(破裂)防止や、燃費の向上を目的とした、空気圧センサが売られています。
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しかしながら自転車向けはあまり見かけません。
特にママチャリ用は本当に一種類でもあるのか?と思うほど見かけません。自動車に使われる米式のバルブはキャップ部にセンサをつけることもできるのですが、ママチャリに使われる英式バルブではそれもできないせいかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1708218242866-5G7GxijCOa.jpg?width=1200)
ママチャリ向けに英式バルブの空気圧センサを作って、スマホで空気圧監視が出来れば、リム打ちパンクを避けられる可能性は高いと思います。
次のパンク対策の進化の一つは意外とこんな形かもしれません。
ママチャリに使われる英式バルブで空気圧センサを作って、Bluetoohでスマホに飛ばせると、子供が自転車で自宅に戻ってきたかの遠隔監視もできたりするので、ぜひどなたか作って頂きたいものです。
どなたか出資していただけるのであれば、やってみたいですね。ワタクシ、エンジニアなので。
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趣味と実益を兼ねようと、家電修理を始めようとしています。今はまだ修行ということで、無償で対応します。第1回の修理の状況はこちらに。
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