医療ソーシャルワーカーになりたい学生さんにむけたアドバイス
医療ソーシャルワーカー(MSW)になりたい学生さん向けの記事です。
こんにちは。
福祉系大学に通う大学4年生の方は、目下就職活動中でしょうか。
(記事記載中は6月半ば)
今回は、現場のMSWから、MSW志望の学生さんに向けた「エール」をとおもい、書いています。
最後まで読んでもらえると嬉しいです。
あふれているMSWの求人
就職活動中の大学生、専門学校生からすると、
MSWの求人をたくさん見かけるのではないでしょうか?
私の勤務先も半年ほど前から求人をだしています。
・・・が、なかなか応募がない状況が続き、
4月からは新卒向けの求人を出しました。
新卒の方に向けてのインターンシップなるものも初企画しています。
新卒向けの就職先として選ぶポイント
あふれている求人の中か、どのように就職先を選ぶ・探すのか。
みなさんはどのように大学のキャリアセンターの方と話をしていますか。
下記のようなポイントが指標となるでしょうか。
職場の雰囲気がいい
給与体系がしっかりしている(福利厚生)
休みがとれる
実習先をしていた医療機関なのでよく知っている
先輩が勤務している、同じ大学の卒業生が多い
教育方針が提示されている
どのような相談支援・退院支援が行われているか
さて、この中で、現場のMSWとして、
学生の方に気にしてもらいたいのは
「職場の雰囲気がいい」、
「教育方針が提示されている」
「どのような相談支援・退院支援が行われているか」
です。
先輩MSWの人柄や、職場の雰囲気が良いのはもちろんはずせませんが、
更に重要視してほしいのは、教育方針。
就職説明会や、見学のときに、説明がなければ、
必ず質問して確認しましょう。
MSWの人柄がよくても、教育方針・プログラムがなければ、
入職してからが大変です。
しっかり確認しましょう。
なぜ教育プログラムが大切なのか
「教育プログラムがなくても、就職したら教えてくれるよね」と
思っている学生の方。。。
実際の現場では、「教える時間」が割けないところが多くあります。
また、少人数の職場(MSWが2-3名程度)の場合は、
即戦力として期待されてしまっているところもあり、
入職後3か月程度で独り立ち。とするところもあるのが実情です。
そのあたりの不安を解消するのが、教育方針・プログラムです。
入ってから後悔しないためにも、確認をすることをお勧めします。
知識を学ぶ機会は、
全国医療ソーシャルワーカー協会や、
都道府県単位の医療ソーシャルワーカー協会で担保されますが、
日頃の教育体制は、その職場ごとに違います。
質問するのは怖いかもしれませんが、がんばって聞いてみましょう!
どのような相談支援や退院支援をおこなっているのかも確認しよう
すでに就職活動中の方であれば、
おおまかにどのような規模の病院で働きたいのかが、
明確になっているかと思います。
医療機関の機能ごとに、
MSWの働き方、一人一人の患者さん家族へ対応できる時間は
大きく異なります。
救急医療、がん医療などの領域でソーシャルワークをしたい方は、
大学病院や三次救急の医療機関が就活対象となりますね。
患者さん家族とゆっくり時間をかけて関わりたい場合には
地域包括ケア病棟を有する二次医療機関や、
回復期リハビリテーション病院などが上がると思います。
就職活動先の病院が、
地域・市民からどのような役割を求められているかを
しっかり分析して、採用試験に臨みましょう!
さいごに
たくさん書いてきましたが、
「MSWになりたい」という気持ちのある学生さんに出会えれば、
私はうれしいです。
就職してから躓かないためにも、
今のこの時間を大切に過ごしてください!
インターンシップや、就職説明会を行っている病院をみつけたときは、
たとえ希望していなくても話を聞きに行ってみましょう!