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低脂肪牛乳の飲み干し方

というわけで、最近間違えて低脂肪牛乳を買ってしまった。


しかも2本。

帰ってきて気づいたんだけどその時には時すでに遅し。
昔々に一回だけ低脂肪牛乳を飲んだ事があったけど、2度と買わないと決めていた。(低脂肪牛乳好きな方には申し訳ない)
にも関わらず、何の因果かよりによって「間違えた」というケアレスミスで購入してしまったのだ。


しかも2本。


まぁとは言っても、あれから何年も経ってるし、好みが変わるとは良くある話だ。
現に昔はほとんど食べなかった魚が最近美味いと感じるようになったし、
お刺身にワサビを入れるようになったり、おでんにカラシが無いと物足りなくなったし、蕎麦には七味唐辛子を入れるまでに成長した。
我ながら大人になったもんだ。

もしかしたら低脂肪牛乳だって飲めるようになってるかもしれない。
そう思ったら何だか身体中に力が漲ってきた。

漲る←これ「みなぎる」って読みます。


コップに一杯目を注いで飲んでみる。

そしてさっきまでの漲っていた力はあっという間にかき消された。

やっぱダメだ。

しかし残り約1800ml(1000ml×2本-200mlコップ一杯分)


そこから試練は始まった。
「どうやって飲めば美味しく低脂肪牛乳を飲めるか」だ。

インスタントコーヒーに加えてコーヒー牛乳にしたり
ご飯の時に飲んでみたり
(ご飯に牛乳は驚かれる事が多いけど、小さい頃実家ではいつもご飯の時は牛乳だった為、何の抵抗も無い。これについてなぜ牛乳だったかは不明である。いつか母に聞こうと思っている。)

どれもことごとく失敗に終わるが、ある朝突然、「答え」に辿り着いた。
それはカルビーのフルーツグラノーラだった。

突然の終焉に呆気にとられ、どれだけの時間が過ぎた頃だろうか

喜びのあまりお代わりに向かう自分がいた。


次の日低脂肪牛乳の空きパック2本は仲良くゴミ箱の中でそっと横たわっていた。


今日は雨が降っている。

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