琴山しずくさん
オリメンの中に入ってきた新メン、ということで、どうしても琴山しずくさんのことを出雲なるや最初の推しメンと重ね合わせてしまう。オリメンのゼロから作り上げる大変さや偉さは重々承知の上で、それでもやはり、「後から来た者」のしんどさや苦労があるのではと思うのだ。元からいるオタクに受け入られるのかという不安、オリメンや脱退したメンバーと比較されること、いつまでも「新メン」と呼ばれること…、オタクとしてのぼくはそこにドラマを見出し、ついつい肩入れもしてしまうのだけれど。NILKLYでやはり新メンだった小笠原唯の加入半年後のワンマンでの言葉「私はNILKLYの一員になれたでしょうか」は胸に刺さった。
今回のRAY現体制ラストワンマン「history」の最後、メンバーが一人ずつ話をした。内山さんの話は3年間のRAYの歴史そのものだった。まのちゃんの話は甲斐莉乃というアイドルの歴史だった。最後の月日さんは、RAYの歴史の始まりの頃の話をした。そして、琴山さんの話は、1年前に入ってきた琴山さんが、これまでのRAYの歴史を受け継いでいくことを決断するまでの物語だった。琴山さんは泣き笑いしながら、「私はRAYを続けることにしました」と述べた。グループに残ることの決断にも、離脱の決断と同等かそれ以上の逡巡や苦しみがあったんだろうと思う(これは内山さんも同じ)。
琴山さんとの特典会で、僕は思わず「新体制もこっちゃんがいれば大丈夫」と言ってしまった。言った後で、なんかエラソーだなと思ってヒヤリとした。ガチのRAYオタクでもないのに。それでも、昨日のライブで琴山さんの歌やダンス、表情を観た人なら皆同意されるんじゃないでしょうか。こっちゃんがいれば、きっと大丈夫だ。