8月11日の代代代(リリースイベント@タワーレコード梅田NU茶屋町店、『Mashup! 』@ 心斎橋サンホール)
ワンマンを終えたグループのライブが見違えるように進化しているのを見て驚くことがよくあるし、ぼくは、それを見るのが好きだ。
11日のリリースイベントと対バンは、代代代にとって、品川ワンマン後初であるし、ミニマリングからの独立後初でもある。代代代は、一体どんな顔を見せてくれるんだろうか。
まずは、タワーレコード梅田NU茶屋町店でのリリースイベント。「NU茶」でのリリイベは、3年ぶりだが、それ以前、つまり出雲なる加入前の体制では、定期的にリリースイベントが行われていた馴染みの場所でもある(アルバム「むだい」を全曲聴くトークショーなんていうのもあった)。ということは、出雲なるにとっては初めての場所ということでもある。
いきなり「ターボ」から始まる激しいセトリ。真っ昼間のタワレコで「ピラニア」とは相変わらず「忖度」がない。アルバム「∅」から好きな曲「愛ね暗いね」が訊けたのもうれしい。「くちうつしうつくしゐ」で締めるのも久しぶりな気がする。そして、相変わらずリード曲の「4ME」がかからないリリースイベントだった。
それにしても、どこのステージでも、この子達は全力だな、と改めて思った。
特典会では、全員動画を撮ってもらった。「ぼくに言いたいこと」とお題を出したけど、梨央以外の言葉が聞き分けられない。特別大きい わけではないのによく通るりおりの声は流石だなと妙な感心をした。
特典会を早々に切り上げて、御堂筋線に乗り、心斎橋サンホールヘ。文坂なのの出番に間に合った。
代のオタクにもやたら評判の良い9DayzGlitchClubTokyo。ライブを見るとやはり大変良い。なので、特典会に行って、ウドンチャンとチェキを撮ることにした。撮影をしてくれた運営のフレンドリーなお兄さんが、ぼくが首にかけていた代代代のストラップに気づいた。品川ワンマンを観に来ていて、大阪に来るときの車の中でも流していたそうだ。両グループの再度の対バンが待ち望まれる。
代代代の一つ前の出番のめたもる!!!、女性ファンの多さが目につく。みんなキンブレを振っている。
前から3列目くらいの位置で代の登場を待つ。照明が落ちて、音が鳴り始めたが、デ、デカい!SE一発で会場の空気が一変した。続いての「ケーニッヒケニッヒー」「スティーヴンモノリス」で4年前のフロアに逆戻りしたかのように、周りの動きが活発になる。後ろからぶつかられたような気もするが、昨今では動くことは固く禁じられているのだから、これは単なる錯覚だったんだろう。「4ME」のクラップは未だに分からないので適当にごまかすのが楽しい。「EHM」のメンバーのロカビリーっぽいダンスに合わせてフロアも揺れる。「融解」が圧巻だった。なむちゃんの歌声が真っ暗なフロアを制圧する。
実はお昼のリリイベの後、以前のNU茶でのイベントに比べて音が小さかったのでは、という声を聴いた。なにせ3年ぶりなので、僕にはなんとも言えなかったが、独立で体制が変わったことによって音が変わることもありえる、とは少し思った。だが、サンホールでの代代代は、以前と変わらないどころか、過去にも聴いたことのないレベルの爆音で、懸念を払拭するに足るものだった(音のデカさだけで判断するのもどうかしているとは思いますが)。そして、昼夜のセットリストからは、新旧の楽曲データベースから変幻自在に選んでステージを組み立てるグループになったことを感じさせてくれた。
ライブ後の特典会で、出雲なるが、「音がデカかった。小さいかな、と思ったけど、デカかった」と話していて、オタクと全く同じ感想なのが面白かった。出雲なるは、代代代のオタクなんだ。
まあ、今回はこれくらいにしておこう。ワンマンを経て代代代のパフォーマンスがどれくらい進化したかは、これからの一つ一つのライブで明らかになっていくだろう。
ところで、タワレコ名物の、壁一面に書かれたアーティストのサイン。出雲なるは、初めてのサインをどこに書いたんだろう。今度行ったときに探すのが楽しみだ。