見出し画像

本の読み型(読み方)

みなさんは、”積読(つんどく)”ありますか?
ボクは、高まる学習欲にともなって、積読タワーもどんどん高くなっています。(言い訳

”時間がない”というのもあるんですが、そもそもボクはとにかく読むのが遅いんです。これが、長年の悩み。その悩みが解決するヒントが得られたので、書いてみます。


みん職の哲学ゼミの放課後タイム(講座後の雑談)で、”本の読み方”の話になりました。

哲学ゼミの講師である岡村先生はおっしゃっていました。

「本の読み方が分からない学生が非常に増えている」

どういう読み方が多いのか?と尋ねると、

「一言一句理解しようとするんです。でも、分からないから、前に進めない。そんな方が増えていると感じています」と。

あれ?自分じゃん。笑

「ここどういう意味だぁ~?何が言いたいんだ~?」と何度も読み返していくうちに時間が経ってしまって、全然進まない。

そして、時間をかけたからといって、はっきり分かるわけでもなく、結局何となく進んでいく。

ボクは、これは”読むのが遅い”んだと思っていました。でも、そうではないらしい。“読み方“が問題なのだとか。


どう読めばいいのか?正しい読み方とは?

「全部読むけど、全部理解しようとしない」だそうです。

えっ!理解できないところがあるのにいいの?って感じですよね。

でも、そもそも一言一句理解できると思っている方がおかしかったんです。

もちろん、すべて理解できるものあります。でも、読んだけど、まったく理解できないものもありますよね。

そして、それは”どちらか”ではなく、その”間”ももちろんあるということです。

読んでも理解できない部分もある


それは分かってるんだけど、とばして読めないんだよ~!という方は、まだ諦めないでください。

ボクも、こういう風に読んだ方がいいのは、何となく分かっていたんです。

でも、チャレンジするけど、なかなか難しい。。。

ボクは尋ねました。

「それはある程度分かっているんですが、それでも読み進められないのは、なにかが足りないのでしょうか?何ができていないのでしょうか?」

岡村先生の返答は意外なものでした。

それは”思い込み”

・本は全部を理解しないといけないという思い込み
・本から値段を払った分の学びを得ないと損という思い込み
・本は全部を理解できるという思い込み
・よく読んだらきっと理解できるという思い込み
・読んだ人はみんな同じように理解しているという思い込み

たしかに。。。分からないところはあるだろうとは思っていても、分からないところがあって”当然”とは思っていなかったし、どこかで”他の人と同じように理解しないと”と思っていました。

映画やドラマを見ていて、ん?とひっかるシーンやセリフだってあります。

ゲームをするときも分からない単語があっても、プレイしながら段々分かるってこともあります。

アニメなんか、“考察動画“があるくらいです。みんな同じように理解してるなら、そんなもの必要ないですよね。

誰かの話聴くとき、一言一句理解しようとして聴いてますか?大体聴いて、大体こういうことが言いたいんだな。って感じですよね。むしろ、全部聴こう、理解しようとしても、逆に頭に残らなかったりします。


なぜ同じ本を読んでも、人によって理解度がちがうのか?

それはそれぞれがもっている知識や情報等のバックボーン、いわゆる”教養”がちがうからです。

本も同じです。

分からないところがあって、”当然”なんです!

それは読者の”教養レベル”によって、理解できるものが変わるんです。

よく考えたらそうですよね。語彙や知識がそれぞれ違うのに、全員一律に理解できる。よく考えたらありえないですよね。

教養のレベルによっては、まったく分からない本もあれば、全部知っていることだな。となる本もあるかもしれません。

そもそも全部分かるはずがないものに対して、一生懸命勝負を挑み続けてたんです。

無謀ですね。笑

”分からない”をどう扱うか?

しばらくたって、読み返すと読んだときの感想や気づくことはまったく違うものになっているはずです。以前の自分と教養は変わっているはずなので。なので、今読める部分だけを読んで、放っておくのも1つです。

もう1つ。”分からない”を学びに変える方法があります。それは、「読んだあとに対話をする」という方法です。

同じ本を読めば、学びを得た部分や分からない部分がちがう。ちがうからこそ、互いに持ち寄り、対話することで学びが深まっていくんです。これこそ、文章そのものを知識としてインプットする語義教育から、その文章から自分なりの世界を展開していく、語義意味教育の1つなのではないでしょうか。

なので、読んだだけの状態でなく、アウトプット(対話)を入れることで、知識や情報をつかったり、吟味する。そして、それが定着し、教養となっていく。


読み型をみつけよう!

もちろん今回ご紹介した、この“読み方“は1つの型だと思います。まさに”読み型”!!最終的には自分の“読み型“を見つけるのが大事です。

本を読むのは苦手で、、、という方。

本に対する思い込みを捨てて、読み型をみつけ、一緒に読書を楽しみませんか?!


いいなと思ったら応援しよう!