ナンパじゃないですよ!恋する乙女たち。vol.4
突然の出会い。
鎌倉に滞在していたある日の夜、ビールとサラダを買って帰ろうと、コンビニに寄った時のこと。
突然、ある男性に声をかけられた。
わたしが、その男性をみた瞬間、
「ナンパじゃないですよ!」という声がわたしの耳の中に響いた。
その音が、わたしのどこかにポンっと当たった途端に、
「あっ、そうですよね。」
と感じた。
後から振り返り改めて言葉にあらわしてみると、その彼は、”ナンパ”の意味をどう解釈してわたしに伝えたのか?は、分からないが、彼の中の何かに反応し、そして衝動的に、わたしに声をかけたのだと理解している。
わたし達は、ある日突然、何かに突き動かされる瞬間(トキ)がある。
そのほんの、ゼロコンマゼロゼロゼロいくつかの、ほんの瞬間(トキ)をキャッチするかしないかで、世界が全く変わる。これが、この空間のおもしろさだと、いつもいつも結論に至る。
その彼は、さらに、話を続けた。
「近所に美味しいお店ありませんか?」
「どんなお仕事をされているんですか?」
わたしは、どの質問に対しても、サラッと答えていた。
でも、その彼からの質問が終わらない。
そのコンビニでの、最後の質問は、
「明日、しらす丼を食べに行きませんか?」
わたしの答えは、
「いいですよ。」だった。
わたしは普段から、出会いは宝物だと捉えているが、非常に細かなセンサーが働き、選び取っていると自覚している。
今回の出会いに対して、関わることを選んだこと、必然だったと自身の感覚への確信につながる出来事にもなった。
翌日、いつものように、わたしの中をリサーチする。
今日のわたしはどんな感じ?
どんな素敵な時間を過ごす?
わたしの心は穏やかだった。
この日のわたしは、わたしの感覚をダイレクトに表現する空間に身を置いていた。そんなトキは、安心感と不安感が同時に存在することが多い。
安心感が増えたのは、その経験(トキ)が紡がれて育ってきているから。
不安感が残っているのは、以前の経験(トキ)が細胞に残っているから。
また、絶望感という壁にぶつかるかも?
そんな不安感。確実に少なくなってきていて、わたしはイマ、それを信頼し、身を委ねる空間を選んでいる。
翌日。
いつもは、時間に追われるコトが多いわたしだったが、その日は、スムーズにコトが運んだ。
待ち合わせの時間よりも余裕を持ってその場に訪れた。
時間通りに訪れた彼と落ち合い、
彼の直感から別のお店に移動することになる。
このように、予定を変更する感じ、”近しい”人かも?と感じた一つだった。
その後、わたしが道を間違えて戻ろうとするが、彼のナビゲーションに従い進んでいったところ、非常に狭い道を通ることになり、
結果的に車を手荒に扱い、その傷をダイレクトに受け続け、車を愛車として扱いはじめていた矢先だったわたしは、
「こーいうの嫌い!やだ!」と声に出していた。
初対面の方に向かった、本音を発していた。
その男性は、
「ごめんなさい。」と発していた。
その空間に、本音を受け止めてくれた嬉しさと、そもそも道を間違えたことにちょっとした罪悪感と、そして、車を傷つけまいという意識、そして、この空間にどんな意味があるのか?を楽しみにしている感じが入り混じり、非常に面白い瞬間(トキ)だった。
この先、もっと狭い道になり、前にも後ろにも進むコトができない状況に陥るのでは?という不安に汗ばみながら、慎重に道を進み、最大の難関を突破した。その後の道は、広くなり、安心した矢先、目当てのお店が左側にあらわれた。
お店に入って、メニューをみた瞬間。
彼の直感が信頼に変わった。
彼の所作は、非常に丁寧で心地の良いモノだった。
色々な話をした。
思うがままに、気の向くままに、言葉を選びながら、一つ一つ発していた。
それらの音が、彼のどこかに届き、味わい、噛み締めている様子だった。
「非常に腑に落ちる。」
「染み込む。」そのような言葉をいくつか耳にした気がする。
そんな反応を見るたびに、
わたしの生き方は、誰かのためになっていることを実感した。
非常に、安堵する空間があらわれた。
来世までトキを拡げて選ぶコト。
今世のうちにうちにカタをつけるコト。
時間というのは、あるようでいてないようでいて。
基本的には、時間というモノは、存在させることで、カタチがあらわれ、そこに意味が生まれ、色がつく。
匂いや、味や触り心地など、あらゆることをたのしむコトができるようになる。非常に便利な概念だ。
彼との出会いは、今後、どのような時間を紡ぐことになるのか?
やっぱり人生っておもしろい。そして、儚く、魅力的だ。
主人公:わたしとは、舞(まい)のコトである。
舞は、何をみて、何をきき、何を得ているのでしょうか?
恋する乙女たち。
言靈(ことだま)を用いて、真理を埋め込みながら、文章を構成しております。お読みになることで、生きるとは?に触れていただければとても嬉しいです🌸いずれ、解釈などもおつけできたらと考えています📚
不定期ですが、手元に湧き出てきたらお届けいたします。
お読みくださりありがとうございます❤️
未来の脚本家さえこ
フォローしてくださると更新する度に通知が届きます💌
恋する乙女たちマガジンを購読する
ありがとうございます。 お礼に 今あなたに必要な一言メッセージを贈ります。 あなたの心に循環が生まれますように。