経験したことのない話
日々高齢の方のお話を聞くことが多いですが、この時期、戦争のお話をしてくださる方が多いです。
女学校時代、薙刀の授業?があったとか。
朝体操をしていたら、海の向こうにきのこ雲が見えて、駆けつけた話。
小学校の周りには防空壕があって運動場は、畑だったとか。
魚が配給されて、くじ引きだったこと。
サイレンがなって、防空壕まで必死で走ったこと。
海外に出兵してやっとのことで、日本まで帰ってきた話。
人によってさまざまな話をしてくれます。
戦争を経験していない私にとっては,想像もつかないことばかりです。
そういった経験をされて、この利用者さんの今があります。
皆さんつらい、苦しい時期を過ごされて今の時代に暮らしています。
現代の言葉で「老害」という言葉をよく耳にします。
「老害」とは、高齢者が現代の価値観や文化についていけず、保守的な考え方や行動をすることを指します。
若者たちが自由な発想や新しいスタイルを求める中、老害は古い常識に固執し、進歩や変化を拒む傾向があります。
老害と言われることで高齢者も生きづらくなっていることは、間違いないと思います。
年配者の考え方や価値観には、若い世代が聞いて価値のあるものも含まれています。長年の経験から生まれる意見には、貴重なものが多いと思います。
実際、介護をしている中で、教えてもらうことはたくさんあります。
自分もいずれは歳をとり、高齢者と呼ばれるようになります。
その時に、若者に自分の経験を話すことで、大事な何かを引き継いでいけたらと思います。