ストーリーキューブのアプリを試す
ストーリーキューブ、というおもちゃがありまして、結構気に入っているものですから、このnoteでちょいちょい紹介しております。
簡単なイラストの書かれたさいころが9つ、これを振って、出た目をつなげてストーリーを作るというもの。子どもたちに好評で、寝る前にお話を作って語ってみたりしています。
そのアプリ版を見つけたので、外出先でも使えるかなと思い、購入してみました。
アンドロイド版はここ。iOS版もあるみたい。
スマホを振ると画面の中でさいころが振られます。1つ1つ動かすこともできるので、気に入った配列にして自由にストーリーを作れます。
ちょっとやってみようかな。
アプリを起動し、さいころを適当にシャッフルし、整列させ、完全にランダムな配置からスタート。左上の電球のイラストからはじめます。
さあ、あなたもちょっと考えてみてください。決して同じストーリーは生まれないはず。
「昔むかし、まだ電気なんていう便利なものが発明されるよりもずっと昔のこと。ひとびとはきちんとした家もなく、獲物を追ってすみかを転々としていました。
その日の食べものが手に入るかどうか、悪いことが起こるかどうか、すべては神の思し召し。害虫に刺されては自らの罪科を反省し、神に仕えることをあらためて誓う。遠くで雷が鳴っては近くに落ちないようにと、神に捧げものを供える。そんな毎日でした。
さてそんなある日。若者が不思議な石を見つけました。その黒っぽい石は、砂粒を引き寄せたり、同じような石に近づけると自在にあやつったりできるのでした。若者は考えました。これは神の力に違いない。にやり、と悪い笑みを浮かべて、さらに考えました。これは神からのことづてだ。神の力を手に入れたことを皆に伝え、神と同様に扱ってもらうべきだとの、神の御心なのだ。命令し、服従させ、捧げものを持ってこさせるのだ。
悪い心が若者にとりつき、さっそく皆に言いました。これから毎日、俺のところに獲物のいちばん良い部分を捧げるのだ。いちばん良い女を俺に捧げるのだ。いちばん温かい毛皮を捧げるのだ。それから。それから。
ありとあらゆる方向に投げかけられる要求に皆はやがてうんざり。神の力を得たとはいえあまりにも横暴ではないのか。誰ともなくそう言ったときに彼の運命は決まったのでした。ある晩、若者のテントに火がつけられ、慌てて出てきたところを皆で叩きのめし、さらに野に追放されたのです。
焼け跡から神の石が出てきましたが、焼けただれた石は神の力を失い、ただの石ころになっていました。皆はほっとし、昔ながらの生活に戻っていったのでした。
このように、神秘というものは扱いが難しいものなのです。」
皆さんはどのようなストーリーを思いつかれたでしょうか。