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2023名古屋・岐阜旅行(31) 岐阜かがみはら航空宇宙博物館(13) H-2ロケットフェアリング
2023年8月11日(金)
岐阜かがみはら航空宇宙博物館
H-IIロケットは、重量2トン級の静止衛星打ち上げ能力をもつ、純国産の全段自主技術による2段式ロケットです。その後、H-IIAロケットにその技術は引き継がれていきました。
H-IIロケット フェアリング
ロケットの先端に搭載される人工衛星等の積荷を、打ち上げ時の空気抵抗 による振動や300°C以上にもなる熱から守るカバー。左右のフェアリンクパネ ルは、約440本の「ノッチボルト」と呼ばれる特殊なボルトで固定されており、 大気圏外に到達すると、ボルト内の爆薬で瞬間的にすべてのボルトが切断され、パネルが分離されます。
展示物はH-IIロケット用で、開発段階で分離(開頭)試験に使用されたものです。各務原で製造されました。
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衛星分離部
H-IIAロケットのフェアリング内に人工衛星を固定する衛星分離部(PAF)の試験モデル。
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海上回収されたフェアリング
フェアリングは、ロケット打ち上げ後、空気抵抗による振動や熱が発生しなくなる高度に到達すると役目を終え、2つに分離して海洋上の安全な区域に落下します。
フェアリングパネル内部はアルミ材によるハニカム構造(蜂の巣状の構造)になっており、強度を保ちながら軽量化が図られています。落ちた時の衝撃でバラバラにはなるものの、非常に軽く、大部分が沈まず海上を漂流します
海上ではあらかじめ回収船が待機していて、フェアリングから発する信号をもとに見つけ出し、回収します。
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