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時間が忘れさせてくれるなんて嘘

久しぶりに元彼が部下と一緒に飲みに来てくれた。
相変わらず男前のクズだった。


結局朝まで飲んで、
夕方くらいまで一緒にいた。


抱きしめられた時に
ふと少し昔のことを思い出す。


匂い
体温
呼ばれていたあだ名
必ず決まっていた寝方



後にも先にも
この人程、好きでいられた人など
現れない気がしてしまう。


そして改めてわかってしまった。



もうこの人とは
二度と結ばれることはない。



自分なりに時間を掛けて
折り合いをつけて
落ち着かせていた気持ちだったのだけど

やはりひりつくし痛い。



忘れなくていい。
好き同士でいたこと
共有してきた時間は
紛れもなく本物だったんだから。



幸せに。


みめ










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