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『好き』を追いかけること

今から6年前、私は今の職場に入った。
その当時借金を背負っていた為、
当時の彼氏から援助してもらいながら
何とか暮らしていた。

必要最低限の家電で生活していたので
テレビは約2年くらいなかった。
やっとの思いで借りたポケットWiFiを使い、
スマホでYouTubeを見ることが唯一の楽しみだった。

私は元々ジャニオタだし、お笑い芸人さんも大好きで
推しが出演しているものは全て録画したり
CDやDVDが出れば必ず買っていたが、
その楽しみすらもなくなってしまった。

今ではテレビもプレーヤーもHDDも全部あるが
テレビがない生活に慣れてしまい、
テレビを見る習慣がなくなった。

それもやばいと思い、Netflixやアマプラなど
契約して少しずつ見て心を動かすようにしている。

そしてぶっ壊れる寸前の12月末頃、
クタクタだけど眠れないのでおもむろにテレビをつけ
アマプラ限定のカラフルという番組を見た。

その番組に出演されている芸人さんはほとんどわかったが、コンビのお名前がわかるくらいの知識だった。


久しぶりに涙が出るくらい笑った。

前にも書いたように、昔からお笑い芸人さんが好きだ。
知り合いのお店で働いている芸人さんもいるので
色々なお話も聞かせてもらうのだが
どんなに頑張っても芽が出ずにリタイアしてしまう人、
有名になった人、伸び悩んでいる人、
本当に十人十色だ。

私の仕事はいわゆる水商売と言われている職業で
様々な説はあるのだが、
『お水1杯で商売ができるから』という一説がある。

芸人さんもマイク1本でお客様を楽しませる職業の
ひとつだと思う。

一生懸命ネタをいくつも考えて
舞台に立つ機会を今か今かと待つ方もいるだろう。
お客様の反応見ながら、
ああでもないこうでもないと試行錯誤する。
仕事によっては
決して高くはないギャランティだと聞いたこともある。

それでも彼らはきっと笑いが好きだし
笑いを取ることに貪欲なのだ。

『好き』を追いかけられることは

とても素敵なことだと思う。

私はこの約10年、『好き』を追いかけて来たのだろうか?
でも辞められなかったのは
この仕事を嫌いになることが出来なかったんだと思う。

ただ目の前にいるお客様をひたすらに笑顔にする
芸人さんと同じように、
私も目の前のお客様を笑顔に出来ていただろうか?

みめ

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