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サンリオが作ったキャラクターイラストレーターのためのサービスCharaforioに登録しました♡

「Charaforio」は、Character(キャラクター)、Portfolio(ポートフォリオ)、Sanrio(サンリオ)の3つの単語を組み合わせた造語です。

企業や個人が制作されたキャラクターを軸としたページをポートフォリオとして取り扱い、新たなコンテンツの創造や次の仕事に繋がっていく、サンリオ発のプラットフォームでありたいという想いを込めました。

https://note.com/charaforio/n/n2145f5f59407

キャラフォリオとは?
詳しくは公式のnoteを一読することをお勧めします。

イラストレーター目線:
キャラクターデザインするイラストレーターに特化したポートフォリオサービス。(例外ありだと思う)
企業から案件を受けることができる(ようになる予定の)サービス。
そして、自分のキャラクターを使用したファンアートが管理できるサービス。

ファン目線:
推しキャラクターのファンアートのガイドラインが確認できる。
ガイドラインで許可されていれば、ファンアート作品をガイドラインに許可されている範囲で製作して投稿したり、即売会などを通して販売する事も可能。


現在、キャラフォリオはリリースされたサービスとはいえ、まだまだ便利な機能が実装されていない聡明期状態。
「登録してるSNS多いし…」と考え中のあなたへ、イラストレータ目線でキャラフォリオ期待点を勝手にまとめました。





性的コンテンツと並ばない

一番の懸念と言っても過言ではない、私にとってとても重要なポイントです。
キャラフォリオでは R-18作品の投稿が禁止されています。
お子さん向けのイラストを描いている方でも安心して閲覧、そして人にお勧めしやすいプラットフォームです。
R-15という軽度な性的表現は可能です。
R-15作品はブロックすることができます。

AI生成作品と並ばない

キャラフォリオではAI生成作品の投稿が禁止されています。
AI生成と自分のイラストが並ぶことがストレスになる方、これからの事も見据えてAI生成に賛同できない方にもお勧めです。
これはイラストレーターにお仕事を頼みたい企業にとってもプラスだと思います。

ファンアートのルールを設定できる

「大事な自分のキャラクターを変な解釈で表現された」
先にルールを設定していれば、そんな悲しい事故を防ぐことができます。
契約書の様な難しい「ファン創作ガイドライン」もあらかじめ用意された文章と照らし合わせながらなら誰でも製作することができます。
また、他とは違うこだわりがあれば、先に記載しておくことができます。
「ファンアートなんて描いてもらえないし…」なんて事はひとまず置いておいて、考えておくだけでも勉強になります。

ファンアートのルールは次に説明する「IP登録」の中で行います。
ファンアートをされたくない場合は「IP登録」をしなければOKです。

自分のキャラクターの世界観をまとめることができる

キャラフォリオの特徴として「IPを登録」することができます。

IPとは知的財産権(Intellectual Property)の略語で、一般的に作品とその作品に付随する権利を指します。

CharaforioではIPの本来の定義をベースに「オリジナルのシリーズ作品」を1つのIPとして扱います。

https://help.charaforio.com/hc/ja

私のお勧めは、何かキャラクターひとつ、ではなく自分の作品の世界観のひとつをIP登録する方法です。
私も現在申請中なのですが、IPの中にキャラクターを入れ込むことができます。
例えばIPを「ワンピース」で登録して、キャラクターに「ルフィ」「チョッパー」を設定する、といったイメージです。
(IPは自分自身で製作したキャラクターで登録して下さい。)
例えキャラクターが1人でも、世界観をIP登録するといいと思います。

イラストレーターあるあるだと思うのですが、ぼんやりとした自作キャラクターの世界が頭の中にあると思います。
それを文字で起こすと自分の中でもすっきり世界観が見えてくるようになります。
ぼんやりさせていた方が面白い場合は文字少なめで。

企業案件にアピールしたい時もこのページを見せればいいので便利だと思います。

ポートフォリオになる

今までイラストレーターのポートフォリオに使えるサービスの主流はInstagramやTumblrだったかと思うのですが、AI生成イラストが増えたり、広告が邪魔だったり、色々な問題があったかと思います。
キャラフォリオではイラストを登録することはもちろん、文字情報も重要な要素を持つキャラクターの登録もできるので、キャラクターを扱うイラストレーターにはとても使いやすいと思います。



キャラフォリオに登録するかどうかのご参考になりましたでしょうか?

そもそもサンリオが好きだから

そもそもです。このサービスがサンリオ以外からリリースされていたら、私はすぐに登録はしなかったと思います。
サンリオの理念やこれまでの活動を通し、サンリオ自体を応援したいし、これからの動向に期待する気持ちがあるからこそ、キャラフォリオに登録した感じがあります。(回し者ではないです)

これが他の企業でしたら「キャラクターの権利の所在」「仕事を受ける上での手数料」「このサービスを通さずに仕事を受けることはNGになるのか(手数料の中抜き)」などを気にして様子を見たと思います。
サンリオだからといって上記懸念事項を全く念頭に入れないつもりはないですが、「サンリオだからそこまで酷い事にはならないだろう」という期待がありました。
余談ですが、まとまったお金が入ったら買おうと思っている企業株はサンリオと任天堂です。
倫理的な価値観を日々アップデートしている企業だからです。




さいごに

これまで二次創作と公式(IP保持者)の力関係はとても偏っていました。
人気を底支えしているのはファンアートなのに、ファンアートは公式から訴えられると立場がとても弱い、というのが日本のファンアート・二次創作界でした。
また、二次創作と関連するフェアユースに関しての考え方は国や文化によって違っていたりもします。
フェアユースについてはこちらに細かく記載しています。

様々な作品をオンラインで世界中の方が楽しめるような時代になりました。世界的な展開をしている作品を中心に、IP保持者側が二次創作のルールをあらかじめ設定する様になってきています。
サンリオの「SHOW BY ROCK!!」もその一つで、キャラクターのリリースの時から既に二次創作についてのルールを設定していました。

「日本人ならこのルールは普通守るでしょ」という考えは通用しない時代です。
そして「みんなで作品を楽しもう!」という時代でもあります。
私はずっとキャラクター、ゲーム作品、漫画作品側があらかじめファン創作のルールを決めておいた方がファン、公式双方に誠実だと考えていました。
何か事故があってから後出しではなく。
私が好きな海外のアニメやゲームはファンを認知している作品が多く、それはとても誠実だと感じています。

そんな折、リリースされたキャラフォリオはまさにそんなサービスだったので、何故か私は大変嬉しく思いました。
これから色々な機能が実装されるのを期待を持って楽しみにしています!


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