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売り手と買い手の手間を減らす公平抽選アプリ「抽選さん」作ってます ~ 生成AIとCursorを活用した開発プロセスを添えて

このnoteは、アドベントカレンダー「GMOペパボ minne Advent Calendar 2024」 1日目の記事です。

ちなみにカレンダー上は12月1日分の記事なのですが、私たちは明日11月30日からの2日間さいたまスーパーアリーナにて「minneのハンドメイドマーケット2024」開催予定のため、早めに公開しています。


こんにちは🎅あらためまして、GMOペパボ株式会社 執行役員 minne事業部 部長の新井正樹と申します。
ホットヨガやスキンケアといった趣味に加え、この夏から始めたゴルフ🏌️にすっかりハマり、チームの仲間からは「ミーティング中に素振りしないでください」と言われるようになりました。
そんなゴルフの様子や私のアクリルスタンド(?)についてはぜひInstagramをご覧ください。
https://www.instagram.com/msk.ari.9/

ちなみにタイトルについて本当は「作りました」と書きたかったところ、制作が間に合っていないので進行中の報告となります。

「抽選さん」を作ろうと思ったきっかけ

私はハンドメイド関連や各種テーマのイベントに行くのが大好きです。毎週末のようにそれらに参加し、作家のみなさまと直接お話しする中で、こんな課題を繰り返し耳にしてきました:

 「お客様には申し訳ないですが、作品販売開始と同時に完売になる」
 「注文を受けすぎて、その管理と発送が追いつかなくて...」

一方で、購入者の方々にも悩み:

 「欲しい作品があるけど、販売開始時間に待機しないと買えない」
 「仕事中で販売開始時間に合わせられず、いつも売り切れ...」

この状況は、三方にとって課題があります。

  • 販売者:注文が一気に来て、制作・発送業務が重なり大変

  • 購入者:「早いもの勝ち」で、公平に購入するチャンスがない

  • プラットフォーム:一時的なアクセス集中で負荷がかかる

そこで考えたのが、今回の「抽選さん」です。
minneのようなプラットフォームを利用する人気作家の作品が即座に売り切れる問題を解決し、公平な抽選機能を提供します。

「抽選さん」の仕組み

開発中のトップページ

販売者

  • アカウント登録(Googleログイン可)

  • 抽選企画を作成

    • 開始日時 - 終了日時, 当選人数

    • 当選者だけ購入可能な限定公開ページURL

  • 抽選実行結果を確認し確定

    • 重複応募など防止のため購入者プロフィール確認可能

購入者

  • アカウント登録(Googleログイン可)

  • 購入希望の抽選企画ページにて「応募」

  • 抽選結果(当選/落選)メールの確認

  • 当選者は限定公開ページから購入手続き

システムの仕組みと流れ

利用メリット

  • 応募受付期間を設定することで、販売者・購入者ともに販売開始日時ちょうどに公開やアクセスしなければならないストレスから解放

  • 抽選結果がシステムから自動通知されるので販売者はメールアドレスを管理したり個別連絡の手間も無くなる

  • 1アカウントにつき1応募なので重複応募を防止

当選者のテンションが上がるような演出も用意しています。

ご要望やモニター利用いただける作家さん大募集中!

ちなみに冒頭で書きました通り現在鋭意作成中のため、11月29日現在はサイトにアクセスしてもロリポップ!マネージドクラウドの画面が表示されるのみです。

https://chusensan.com/

ただし、ぜひともこのサイトに作家・ブランドみなさまの生の声も反映して一緒に制作したく、「こういう要望がある!」や「モニター参加してもよい」という方々は、各種SNSのDMなりでお気軽に連絡いただけたらうれしいです😀


ここから先は、Webアプリケーション制作や生成AIに興味ある方への内容です。

開発プロセス

アプリケーション開発には、AI支援機能を搭載したコードエディタ「Cursor」を活用しています。

要件定義・設計フェーズ

まず再初期段階の作業は、システム設計用のプロンプト作成です。
これも、すべて自分で考え記述するわけではなく、絶対にふくめるべきエッセンスをもとに生成AIと相談してながら作成しました。

このシステム設計プロンプトを Cursor Composer に渡すと、下記のようなドキュメント群が自動生成されます。

実装フェーズ(イマココ)

今回の実装にあたっては、アプリケーション開発フレームワークとして Ruby on Rails を採用しています。
Cursorにて上記のシステム設計ファイル群をcodebaseとして読み込ませ、Railsアプリケーションとして必要な基礎ファイルをまとめて生成してから、AIと対話しながらコツコツと機能を追加していっています。

私のようにスキマ時間を利用している場合でCursorと対話しながら開発するメリットには、このような形で作業状況を適宜教えてもらい思い出しながら作業を再開できることです。

またロゴ画像などデザインにあたってはCanvaを利用しています。
ここでもAIを活用した相談や、豊富なデザインテンプレートをベースに作成できとても便利ですね。

おわりに

ということで、現在このような流れで「抽選さん」を制作しています。文中にありますようにモニター利用やアイデアいただける方も求めておりますので、ぜひご連絡いただけたら幸いです。

minneのアドベントカレンダー、続く12月2日は Kazutoshi Baba さんです。お楽しみに!

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