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不妊治療の経験談

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不妊治療を経験した私が思ったことや、今考えていることをまとめています。
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#アラサー

妊娠報告で友人とサヨナラした話

私がもう子供を産まなくてもいいかもしれないと思い始めていた頃、学生時代からの友人から連絡が入った。 キラキラと装飾された文字にはこう書いてあった。

¥300

不妊治療をして良かったこと

不妊治療は私にとって一つの思い出である。 不妊治療を経て子供を授かった人であれ、授からなかった人であれ、気持ちの良い素敵な体験とは言えないだろう。 できることなら、体験せずに済むほうが良いと思っている。 そんな私だが、今回は不妊治療をして良かったと思うことを考えてみた。 何事もポジティブに考えてみようという試みである。 一つは、自分の身体の変化に敏感になったこと。 不妊治療を始めるまでは、基礎体温をつけたこともなかった。でも、毎朝測って記録をつけて折れ線グラフを描いてみる

子供を持たない人生の受け入れ方

今まで、不妊治療を経て子供のいない人生デビューを果たした私の経験を断片的に書いてきた。 今回は、不妊治療を経て子供を授からなかったことをどんな流れで受け入れていったのか書こうと思う。 私の経験が参考になるか分からないが、誰かの参考になったら嬉しい。 さぁ!赤ちゃんつくるぞ! 私が『不妊治療』を意識し始めたのは20代後半の頃。 結婚後、数年経ったのに妊娠しなかった。 おかしいなぁと思いながらも正社員で仕事も忙しく、本格的なクリニックでの妊活が不可能だった。 だから基礎体温

不妊治療を経て伝えたいこと

不妊治療はよく言われるように、経済的にも精神的にも肉体的にも負担が大きい。それについて体験したことを書いておこうと思う。世の中の情報は、不妊治療の成功体験ばっかりだけど、子供を授からずに不妊治療を終えても楽しい日常を過ごせるよって伝えたい。もう何年も前の事で、ざっくりとしか思い出せないが、誰かの気持ちに寄り添えればと思う。 ※これは不妊治療が健康保険適用外だった頃の私の体験談になります。 経済的負担不妊治療が保険適用外なものが多いので、窓口で支払う金額は全額自己負担で、1回

不妊治療中の夫の気持ち

先日ふと気になって、夫に不妊治療をしていた当時の気持ちを聞いてみました。私が辛かった思いなどはよく夫に言っていましたが、夫からあまり聞いたことがなかったような?と思いまして。 私:「あのさぁ、不妊治療の時さぁ、どう思ってた?」 夫:「何が?」 私:「不妊治療さぁ、辛かった?」 夫:「別に、俺は辛くはなかったよ。」 私:「本当?辛くなかったんだ。(そう言えば昔もそう言ってたような…。)」 夫:「でも、普通に治療続けてたらある日いきなり○○(私の名)が泣き出してさ。『もう採卵や