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27.【全てのスポーツで共通する要素】ムーブメントスペクトラム・統合された運動について
このnoteは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。
MSIについては、こちらをご覧ください。
MSIでは、セラピストに向けて、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。
はじめに
今回のテーマは、”ムーブメントスペクトラム・統合された運動について”です。
数回にわたり、リハビリとパフォーマンスのギャップを埋めるために身体の動きを段階的に分類する”ムーブメントスペクトラム”について紹介してきました。
今回は、”ムーブメントスペクトラム・統合された運動”についてです。
ムーブメントスペクトラムは、
・分離運動
・基礎的運動
・統合された運動
・活動特異的運動
の4つに分類されます。
統合された運動の目的は、基礎的運動に様々な要素を加えてスポーツ動作(パフォーマンス)に近づけることです。
今回のnoteでは、以下の3点がわかる内容になっています。
統合された運動とは?
統合された運動はなぜ重要か?
下肢の統合された運動を紹介
ぜひ最後までお読みください!
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統合された運動とは?
統合された運動は、どのように定義されるのでしょうか?
ロビー先生の資料から、統合された運動の定義を引用させていただきます。
・基礎的な運動の要素を共有している
・強度や複雑さはスピード、負荷、反応性、運動の面、固有需要的入力などによって高められる
少し噛み砕いてみたいと思います。
以下は私の解釈ですので、その点ご容赦ください。
・基礎的な運動の要素を共有している
基礎的運動に何らかの負荷をかけて、発展させていくことを意味しています。
・強度や複雑さはスピード、負荷、反応性、運動の面、固有需要的入力などによって高められる
基礎的運動にどのような負荷をかけて行くかを意味しています。
スピード:早くする
負荷:重くする、左右非対称にする
反応性:内乱、外乱
運動の面:運動面を1つから2-3つに増やす
固有需要的入力:支持面の変更など
つまり、統合された運動は、基礎的運動をベースに様々な負荷をかけていき、パフォーマンスに近づけていくことを意味しています。
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統合された運動はなぜ重要か?
統合された運動の重要性は、上記の”統合された運動とは?”でご理解いただけたと思います。
今回もイメージしやすくするために、料理を例にして考えてみます。
分離運動は食材で、基礎的運動は仕込み作業と表現しました。
統合された運動は、仕込みが終わった食材をシンプルに調理するイメージです。
焼く、煮る、揚げるなど、どのような料理にも応用できる形に調理するのが統合された運動になります。
さまざまな料理に共通する調理の過程が統合された運動になり、味付けによって何料理になるか変わるのが活動特異的運動になっていきます。
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下肢の統合された運動を紹介
下肢の統合された運動を紹介します。
ドロップスクワット
前回、基礎的運動でご紹介したスクワットの発展系になります。
スクワットに速度の負荷を加えることで、スポーツ動作における着地やジャンプに繋げることができます。
動作を行うだけではなく、基礎的運動で獲得した動きが崩れていないかを確認することが重要です。
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まとめ
今回は、”統合された運動について”ご紹介しました。
統合された運動は、基礎的運動をベースに様々な負荷をかけていき、パフォーマンスに近づけていくことを意味しています。
統合された運動は、料理で例えるとシンプルな調理にあたります。
何料理でも共通しており、応用が効くようにデザインされたものが統合された運動です。
リハビリからパフォーマンスに繋げるには、基礎的運動に様々な負荷をかけて行くという視点は重要になります。
手前味噌で恐縮ですが、ロビー先生から許可をいただき、こちらのオンライン講義でムーブメントスペクトラムについてご紹介させていただきました。
より深く知りたい方は、こちらの講義も参考にしていただければ幸いです。
少しでも良いなと思った方は、「スキ」を押していただけると今後の記事作成の励みになります。
はじめてのMSIでは毎週MSIをわかりやすく伝えるためのnoteを更新しています。
MSIに興味がある方は、是非フォローお願いします。
MSIに興味を持った方へ
各地で実技セミナーを行っています。
MSIのキモは実技です。
身体の動きのエラーはどのように評価するのか?、その修正方法は?といった疑問を解決できる時間になっています。
ご都合つく方は、是非ご検討ください。
2025/1/12 MSI股関節編in京都
2025年第一弾は、京都での股関節編です。
股関節の動きを捉えるポイントは、大腿骨の小さな動きのエラーを捉える事です。
この点は座学ではなかなか理解しきれない部分です。
是非、大腿骨の小さな動きの問題を体験しにきてください。
明日からの股関節痛の方に対する臨床が一味違うものになります。
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