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28.【パフォーマンスに直結する】活動特異的運動について
このnoteは、MSI(Movement System Impairment)について解説することを目的としています。
MSIについては、こちらをご覧ください。
MSIでは、セラピストに向けて、身体の動きがきっかけで生じた痛みの原因を解明し、改善するプロセスを学ぶことができます。
はじめに
今回のテーマは、”ムーブメントスペクトラム・活動特異的運動について”です。
数回にわたり、リハビリとパフォーマンスのギャップを埋めるために身体の動きを段階的に分類する”ムーブメントスペクトラム”について紹介してきました。
今回は、”ムーブメントスペクトラム・活動特異的運動”についてです。
ムーブメントスペクトラムは、
・分離運動
・基礎的運動
・統合された運動
・活動特異的運動
の4つに分類されます。
活動特異的運動の目的は、積み重ねてきた動作をスポーツパフォーマンスに繋げることです。
今回のnoteでは、以下の3点がわかる内容になっています。
活動特異的運動とは?
活動特異的運動はなぜ重要か?
活動特異的運動の一例を紹介
ぜひ最後までお読みください!
活動特異的運動とは?
活動特異的運動は、どのように定義されるのでしょうか?
ロビー先生の資料から、活動特異的運動の定義を引用させていただきます。
活動特異的な活動に似るように修正された運動
少し噛み砕いてみたいと思います。
以下は私の解釈ですので、その点ご容赦ください。
・活動特異的な活動に似るように修正された運動
これは統合された運動を、各活動に合わせてカスタマイズしたものということが出来ます。
分離運動〜統合された運動までは、スポーツや各種芸術活動に共通した内容です。
しかし、各活動には特異的な要素が含まれます。
野球を例にして考えてみます。
野球には、投げる・打つ・捕る・走るなど複数の要素が含まれます。
また、バットやボール、グローブなどの道具を使うことも特徴的です。
実際のプレーをイメージしながら、統合された運動をパフォーマンスに近づけて行くことが活動特異的運動のイメージになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1736465015-vb3WOTfJcZQo5jnHV4eGlXi0.png)
活動特異的運動運動はなぜ重要か?
活動特異的運動運動の重要性は、上記の”活動特異的運動とは?”でご理解いただけたと思います。
今回もイメージしやすくするために、料理を例にして考えてみます。
分離運動は食材で、基礎的運動は仕込み作業、統合された運動はシンプルな調理と表現しました。
活動特異的運動は、統合された運動までで準備された材料を何料理にするかを決める過程だと言えます。
例えば、同じ牛肉を調理する場合でも、イタリア料理、中華料理、和食では味付けや組み合わせによって、その結果は大きく異なります。
これと同様に、これまで積み上げてきた動作を各活動に合わせたパフォーマンスに繋げていく過程が、活動特異的運動になります。
活動特異的運動は、各活動の特徴によって大きく異なります。
そのため、各活動の特徴を理解する必要があります。
サッカー、野球、バレーボール、バスケットボール、バレエ、ダンスなど各活動においてどのような動きが求められているか?、その上で患者さん・クライアントさんがどのような動きを修正すべきかを考えていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1736464999-aiYBHns672jPzX8T5lSZv3Gf.png)
活動特異的運動の一例を紹介
活動特異的運動を1つ紹介します。
野球の盗塁の時の動きを意識したエクササイズです。
スクワットのポジションから、音や視覚情報などに対して素早くリアクションをしながら90度向きを変えてダッシュします。
この時に、これまで積み上げてきたスクワットのアライメントや下肢のプッシュと体幹の安定が連動できているのかをチェックしていきます。
投手との駆け引きや癖を盗むなどのスキルは現場でしか出来ないことです。
しかし、当類似における適切な体の動きを意識したエクササイズまでは室内でも十分実施できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1736398884-1c5R9ftyaQbWY4uqxNjrCHLS.png?width=1200)
まとめ
今回は、”活動特異的運動について”ご紹介しました。
活動特異的運動の目的は、積み重ねてきた動作をスポーツパフォーマンスに繋げることです。
これは統合された運動を、各活動に合わせてカスタマイズしたものということが出来ます。
活動特異的運動は料理に例えると、統合された運動までで準備された材料を何料理にするかを決める過程だと言えます。
各活動においてどのような動きが求められているか?、その上で患者さん・クライアントさんがどのような動きを修正すべきかを考えていくことが重要になります。
手前味噌で恐縮ですが、ロビー先生から許可をいただき、こちらのオンライン講義でムーブメントスペクトラムについてご紹介させていただきました。
より深く知りたい方は、こちらの講義も参考にしていただければ幸いです。
少しでも良いなと思った方は、「スキ」を押していただけると今後の記事作成の励みになります。
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