【復元版】Scrum.org プロフェッショナルスクラムマスター(PSM)になったので紹介してみる
2020年7月の投稿を誤って削除してしまったので復元。
TL;DR - PSMはこんな人におすすめ
・スクラムマスター認定資格の取得費用を抑えたい
・英語に抵抗がない、あるいは英語学習に意欲的
・スクラムマスターの知識・経験はあるが認定資格を持っていない
なぜ受けたのか?
いきなりですが、開発現場でスクラムマスター資格は必須ではありません。認定資格はあくまでnice-to-haveです。
では、なぜ自分がスクラムマスターの認定資格を取ったかというと知識の裏付けが欲しかったからです。
元々、スクラムマスターの経験は何度かありましたが、無免許スクラムマスター状態で、自分で自分の知識レベルを把握できていませんでした。また、職場でScrum@Scaleやデュアルトラックアジャイル(Dual Track Agile)を試す機運があるため、そういったアレンジに挑戦する前に、オリジナル版の理解をしておきたかった、というのもあります。
PSMとは?
プロフェッショナルスクラムマスター(Professional Scrum Master, PSM)です。PSMはScrum.orgの認定資格になります。
現在、スクラムマスターの認定団体は主に3つあり、団体によって認定資格の名称が違ってきます。国内では日本語でトレーニングを提供しているScrum Alliance、Scrum Incが有名ですが、世界的にはScrum.orgも知名度があります。
・Scrum Alliance → 認定スクラムマスター Certified Scrum Master(CSM)
・Scrum.org → プロフェッショナルスクラムマスター Professional Scrum Master(PSM)
・Scrum Inc → Scrum Inc認定スクラムマスター Licensed Scrum Master(LSM)
Scrum.orgとは?
Scrum.orgは、スクラムの生みの親のひとりであるケン・シュエイバー(Ken Schwaber)が設立した団体です。
元々、スクラムはジェフ・サザーランド(Jeff Sutherland)と、ケン・シュエイバー(Ken Schwaber)によって創案されました。現在もこの2人が『スクラムガイド』を執筆し、実践者のバイブルとなっています。
PSMは何が嬉しいのか?
圧倒的に低コストです。CSMの1/20、LSMの1/13程度の費用で認定資格が取得可能です。
Scrum AllianceのCSM、Scrum IncのLSMの試験にチャレンジするにはトレーニング参加が必須となってきます。一方、PSMでは必要とされていません
すでに経験を積んでいたり、自習で知識に自信があれば認定試験を受けることができます。受験料は$150(約1.6万)です。
CSM、LSMのトレーニングには22〜33万程度がかかってきます。Scrum.orgも同じような金額でトレーニングを提供しているため「トレーニング (受験料含む)」という観点ではあまり変わりありません。
しかし、最小限のコストで認定資格を取得するのが狙いであれば、PSMが最も安くなります。
また、PSMには有効期限がありません。CSMは2年で有効期限をむかえるため、2年毎に更新料$100が発生します。
試験難易度はどうか?
PSMでも『スクラムガイド』の知識や解釈が問われます。理解の深さを試されないようでは受験する意味がないので、難易度が他の資格相当か気にしました。結果、試験条件でいえばCSMよりもPSMのほうが難易度が高いようでした(LSMは不明)。同じような見解をQuoraやScrum.orgのフォーラムでも何回か見ました。
英語で試験を受けることになるため、英語アレルギーがある人には難しいです。微妙な和訳にモヤモヤしながら試験を受けるよりは良さそうではあります。
どう対策したか?
Scrum.orgではOpen Assessmentという何度でも受けられるプレテストがあり、問題傾向を把握できます。ただし、本番には少し難易度が足らない印象です。
自分はこれに加え、Udemyにあった対策コースの練習テストと、こちらのテストを2〜3周し、95%〜100%を取れるようにしてから試験に挑みました。
結果はどうだったか?
78/80(97.5%)でした。対策期間としては2日程度です。ただ準備なしでは合格できなかったと断言できます。
元々スクラム開発経験があり、関連書籍も読んでいたので概要理解はしていましたが、『スクラムガイド』の重箱の隅をつつくような細かな知識や解釈までは理解できていませんでいた。
不合格だと$150を溝に捨てることになるため、そこそこストレスフルでした。
以上になります。
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