セグメント使わないで、ページのCV貢献度を網羅的にレポートする方法

とある前任者から教えてもらった方法なのですが、
個人的にはこの方法を知ったときは「すごいなー!」と思いました。

「え?でも本当にすごいのか?」と自分を疑ってました。
ググってみても、見当たらない。

職場にはGA担当は私だけで、周りに聞く人がいないので、「あーだ!こーだ!」と相談する相手がいません。

ずっと気になり続けるよりも、「誰かのご意見をお聞きしたい!」と思い、こうして記事に書いてみました。

事前に用意するもの
Googleデータポータル
Googleアナリティクス

設定方法

1.Googleアナリティクスの目標設定を行う。

⇒ビューに対して1つだけ目標に対して値(オプション)に、何らか設定します。値は何でもOKですが、例えば10000とか丁度良いと思います。
※必ず1つのビュー内で1つの目標だけ値を設定する事がポイントです!
もし、既にいくつかの目標に値を設定していたら、新しくビューを新設する事をオススメします。

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2.Googleデータポータルで、計算指標を作成します。

⇒リソース>追加済みのデータソースの管理>使用中のデータソースで編集>フィールドを追加
フィールド名:任意で決めてください。「アシスト数」とか適当に。
計算式:(ページ別訪問数*ページの価値)÷10000
※ここの分母は、目標設定の値と同じにします。

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集計ロジック
例)
鈴木さん:記事A→記事B→記事A→CV達成→記事C
田中さん:記事A→記事B→離脱

この場合GAでは、次のようになります。
ページ別訪問数
記事A:2
記事B:2
記事C:1
→ページ別訪問数を使用しているので、複数ページを閲覧しても重複カウントはしません。

ページの価値
記事A:10000÷2=5000
記事B:10000÷2=5000
記事C:価値ゼロなので0÷1=0
→ページの価値は、CV前のページが対象になっている。
詳しくは、公式ヘルプ→ページの価値の計算方法

アシストの計算式にあてはめると、こうなります。
記事A=(2×5000)÷10000=1
つまり、記事AのCV貢献は、1回です。
例で言えば、鈴木さんのセッション内で記事Aを閲覧した後にCVしていますよね。

3.データポータルでレポート作成します。

表タイプ系だったらどれでも良いです。

ディメンション:ページ、もしくはページタイトル
指標:先ほど用意した指標「アシスト数」

で、実際に自分のサイトで試したデータポータルがこちらです。

無題

上記データは、下記ユーザー行動時になってます。
この期間には、ブラウザAのセッションでのみCV発生していて、その時に辿ったページには、アシスト数が1としてカウントされていますね。

ブラウザA
TOP

自己紹介(/profile/)

サービス(/service/)

お問い合わせ(/otoiawase/)

お知らせ(/category/news/) 離脱ページ

ブラウザB
TOP

自己紹介(/profile/)

サービス(/service/) 離脱ページ

ブラウザC
TOP

自己紹介(/profile/) 離脱ページ

補足

どうしてもCVする際に通らざる得ないページ(例えばECサイトなら、カートのフォームなど)が上位に来やすいです。

なので、CVから同じ距離のページ同士(例えば、ECサイトなら、特集同士、商品詳細同士など)で、相対的に比較するのには向いているのではないでしょうか?

まとめ

この方法だと、セグメントを使わなくても、どのページがCVに貢献しているのか自動的に集計できる点が良いと思います。

以前の私だったら、記事AのCV寄与を見る場合、下記のようなセグメントを作ってセッション数を出してました。(それしか知らないので、実は他にあったとしたらお恥ずかしいです。教えてくださいw)

セグメント
セッション単位で、シーケンス機能を使用
記事Aを閲覧
↓その後
CV完了

なので、見たい記事が100個とか増えれば増えるほど、その分セグメントを作ることになると思います。

本記事で紹介したやり方であれば、そうしたセグメントが不要です。

以上、これってどうなのでしょうか?
ご意見を頂けると嬉しいです。

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