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其処此処彼処何処彼処 彼方此方は何方から 息を吸うように嘘を吐く

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其処此処彼処何処彼処 彼方此方は何方から 息を吸うように嘘を吐く

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    ms-gkによる適当な思い立った文章やら思考のまとめ、または文章の練習

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最近の記事

幕間に幕

ひとつ ふたつ つみかさね ひとつ ふたつ くずれかけ ひとつ ふたつ つみあげて ひとつ ふたつ くずれさる 一つの幕間にまた幕が降り 次の幕間の準備にかかる いつかの幕間はどの幕間 気づけばひとつ世界は閉じて 幕は二度とは上がらない

    • 進む世界はそうあれかし

      世界ははやあし 人目盗みしばし 隣の畑からすこし 啄むはくちばし 思い出すはいまむかし 趣もあるがしかし きっと一時のまやかし 誘い込むあやかし 腹に入ればいとをかし

      • あおあかきみどりだいだいぴんく

        世の中のはずれ 興味の外側 見向きもされない片隅で 空の色味を観てはたたずむ 当然の顔で居座った影は ふとした兆しでひと息に飛ぶ 眼下に広がる夜明けの景色は 緑と青と黄味が混じる 鼻から抜ける群青は 調合次第で橙に 手持ちの色が難易度高め 難易度がまた愉しさを生む 溢れた世界の片隅で 静かに新たな色味を企む

        • 23日を埋める

          日々の欠落を埋めるため 日記らしきものを書いている。 日記らしきもの、というのは、 かならずしもその日に記すわけでなく、 3日後や1週間後、 2週間後までの幅がある。 さて、空白の23日木曜日があるが、 すでに10日前の話。 これを補完するのは他の記憶媒体と ほぼない記憶の欠片からな訳だけれど、 きっと10年後、そんなことは忘れて、 23日木曜日は我が物顔で語るんだろう。 記憶なんていうものはひょっとしたら、 往々にしてそんなものなのかもしれない。

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        記事

          仏頂面行脚

          誰も彼も自分のことで一杯になりながら 不機嫌を顔に貼り付けて生きている 与えられた役目を果たす劇場では それなりに取り繕って生きるのに 不特定多数が詰め込まれる箱では 不機嫌が顔に貼り付いて生きている 不機嫌の溢れる有象無象の中で せめて自らの口角くらい上げて 一人でも上機嫌を貼り付けて行きたい 御前等の不機嫌を押し付けるんじゃねぇよ 自分の機嫌は自分で取ってから出歩け

          仏頂面行脚

          煮詰めた悪夢と歩こう

          形容し難い夢で目覚めて 悪夢の続きの中を歩く 果たして見ていたのは悪夢か 今歩いてるのは現実か 働かない頭の中では もう亡い祖父が苦笑い それは果たして正しかったか 曰われたのは今更の暴論 鼻で笑って小首を傾げ 葬る想いはあな彼処 ズレた算段終われば美談 課題は終わりに辿り着けるか 歩む一歩に歯を食いしばり 理不尽の境界に目を細める さてさて望みが叶うのならば 目だけは濁らず清く在りたい

          煮詰めた悪夢と歩こう

          温もりの継承

          爛れた地面に雨が降る 短い間の通り雨 草臥れた花木は多少潤い 乾いた命は生目を戻す 何て事ない気まぐれ天気 意図はなくとも値千金 晴れの中のたまの雨 雨の中のたまの晴れ どちらにしても力があって 苦しい時の助けになり得る 雨はまだ降るのだと 忘れた人には希望を分けて 強い晴れ間が続いても 希望を捨てず強く根を張る

          温もりの継承

          海の日熊か陸の鮫

          人にはどうにも 呼吸がし辛い時がある エラがないのに海にいたり 肺がないのに陸にいたり 得手不得手で語られる 範疇ではない本能を 理性の檻で見えづらくして 生き物として生き辛くする 下手に外側が誤差内だから 傍から観たら把握できない もしも希望を望めるならば 進化の過程で分岐が欲しい 日熊や鮫の獣のように 見た目で語れる自由が欲しい

          海の日熊か陸の鮫

          夏 肉饅頭 茹で海老 △

          おぎゃあ。 やあ ぼく。 檸檬の香りが恋しい 初夏とは言い難い気温の日に 行く末を案じても仕方ない 不遇の何かを見出した 同輩よ 繋がらなかったものに嘆かないことだ 無理に納めてもいずれ壊れる 同輩よ 途切れたものに嘆かないことだ 繋いでいてもいずれ壊れる 同輩よ 躊躇いが生まれたなら大事にすることだ 取り繕ってもいずれ壊れる 全ては真理 余地もなし 合点は行くが こころ裏腹 何れこの世の終わりまで 何しろ長いこの時世 有象無象と知りつつも 容易く千切れぬ

          夏 肉饅頭 茹で海老 △

          揺蕩う脊髄

          僕は今 何処にいるだろうか 何時にいるだろうか 日付の境界が曖昧で 夢現の境も甘い ふと現実に目を凝らそうと 焦点があったのは幼い掌 煌めく命の直ぐそばで 声なき疲弊は誰そ彼を知る 繰り返しの中土台だけ擦り減り 向かう明日は半丁どちらか

          揺蕩う脊髄

          闇夜の孔雀

          もしもの話は叶わない 知らばもろとも濡れ手に粟 抜足差し足空中戦は 紛うことなき愚の骨頂 夜風に当たって敗者に拍手 不必要なら排他に握手 言葉の海に溺れて落ちて あわや祝詞に呪禁を隠し 緩い温度に聞く耳持たず 止めを刺すため支度に躍起 惑わず居るのが望みであれば 息の根止めても追手を打とうか

          闇夜の孔雀

          獅子も眼を瞑る麓に

          横たわり目を凝らす 尺も深くない帷に 朽ちることを容認せず 凛と在ろうとする獣 果たしてその姿勢は 尊厳を守るための本能か 衰えることを善とはせず 然し却られたら其方を受け入れ 観られる姿は雄とし続ける 後を生く我等は果たして 彼等のような在れるだろうか 後を逝く僕らは果たして 偽らずに生きて逝けるだろうか

          獅子も眼を瞑る麓に

          星が海を渡るころには

          星が海を渡るころには 命を絶っても良いと聞いた 星が海を渡るころには 人を千切って良いと聞いた たしか叔母が言っていた 星が海を渡るのを見たら 柵を壊して逃げても良いと 通じなくなる言葉 日に日に増す軋轢の音 理解できない感情の動作 気に食わない咀嚼音 粗雑なカトラリーの音 目を瞑れない足の運び 自分勝手な解釈 変わらない被害妄想 掲げられる一方的な正義 何かが嵌れば或いは 円滑に進む盤面かも知れないが 生憎とその気力も 体力も底をつきそうだ 目の前にある前途あ

          星が海を渡るころには

          決意の殺意にご注意ください

          いつだってそう 理由なんていらない。 定時前に電車に飛び乗って 分かりきった行き着く先は 喉を潤す麻酔の在り方 有象無象とごちゃ混ぜで 目的地まで朝飯前で 期待などない瞳の先には 長めの夜が待っている 向かう足とは裏腹に 向かう明日は意図が絡まる 何れ手の内晒すなら 無理など辞めて空気を食もうか いやいや只の迎合ならば 愚の骨頂だと恥を知るべし     目を瞑っても解る答えに 苦虫潰して口角上げよう

          決意の殺意にご注意ください

          反吐もけれども何れも彼処も

          久々に言葉を曰い続けて ふと思う 最近大分痩せたのだけれど 言葉はどうにも脂肪が多い 美しい言葉を食んで 美しい言葉を吐いていれば 思考回路も表現も キレイにもとに戻るだろうか 蒸し暑さの淵の上 溝を見ながら空を思う

          反吐もけれども何れも彼処も

          金切り声のアリア

          これをこうして ここをこうやって どーん いつだってタイトルなんてものに意味はない。 そんな世界で生きている。 湿った髪 あと少しで届いた指先 置き去りにしたはずの足跡 茹だる空気と 吹き溜まる熱気 夏は往々にして回顧的な何かを孕む とびきりのやつはなんだっけ あれはいつの欠片だっけ ともせず意図もせず 絡まる情景に色は深まる

          金切り声のアリア