
OpenAI o1 pro mode検証: 「ストーリーメーカー」プロンプトに従って物語の骨子となるプロットを生成できるか
ChatGPT Proは月額200ドルと非常に高価なサービスなので、自分が本当にそれを必要としているのか、いろいろなアプローチで検証を試みています。
漫画原作者の大塚英志氏が記した「ストーリーメーカー 創作のための物語論」という本があります。
どのような物語にも統一理論があるという、ウラジミール・プロップ、オットー・ランク、ジョーセフ・キャンベル、クリストファー・ボグラーら物語論の先駆者たちの理論を整理して、漫画のストーリーを作ることについてわかりやすく実用的に解説されています。
この本には、どんな人でも質問に答えていくだけでプロットを作ることができるという、「書き込み式ストーリーメーカー」という付録が収録されています。
これをo1 proに与えたら、プロットを作ることができるか試してみました。
また後半では、自分用のメモとして、ストーリー(プロット)を作るというタスクにおいて、o1 proとそれ以外のモデルが明らかな性能の差を示すかを確認するため、o1 pro以外のモデル。Gemini 2.0 Flush ExperimentalやClaude3.5 Sonnetなどの出力を記しています。
技術的には、新しいモデルが出るなどしてすぐに陳腐化するものなので、有料化してアクセス制限をかけています。
どうしても気になる方はお進みください。
実験の概要
全てのモデルに、下記のプロンプトを与えます。
書籍に収録されている内容をそのまま記すのははばかられるので伏せますが、書籍に収録された質問をそっくりそのまま打ち込んでいるので、気になる方は書籍をご確認ください。
プロンプトには物語の題材やテーマの要素は一切入れていないので、各モデルが「物語を作る」というタスクにおいて選び取ったテーマだと言えるかもしれません。
User
これからあなたは物語を作ります。あなたが持っている古今東西の物語からインスピレーションを得て、想像力を膨らませて下記の31の質問に余す所なく答えて、物語の骨子を作ってください。
(以下、「書き込み式ストーリーメーカー」の内容、省略)
出力は、質問の内容は一旦無視し、テキスト部分だけ読んでも意味が通じると思います。
ざっと読んで、創作意欲を刺激するプロットのアイデアになっているか、ぜひ評価してみてください。
o1 proの出力
o1 proの出力は概して時間がかかります。
以下の3つの出力は、2分15秒〜3分15秒の時間がかかりました。
後半に記すGemini 2.0 Thinking Experimentalの出力に要した時間が40秒程度だったことを考えると、相対的に長い時間がかかるということをo1 proの評価に入れざるを得ないところです。
o1 proの出力例-1
## Q1
海辺の寒村に住む小さな商船の船長が、謎の黒い霧に包まれる海を恐れながらも、封印された宝石を手に入れたことで数奇な運命に巻き込まれていくイメージを持っています。
## Q2
「封印の宝石が導く黒い霧の謎を巡り、平凡な船長が航海の果てに自らの使命を知る物語」です。
## Q3
主人公は若くして漁船から商船の船長に昇格した男性です。質素な出自ですが、抜群の度胸と大胆な発想で商売を成功させ、海で生きることを何より誇りとしています。一方で、利益を優先するあまり、“海を愛する心”をどこかに置き忘れはじめています。
## Q4
「主人公は“敬意”が欠けている状態にある」
- 具体的に欠けているもの: 自分が糧を得る“海”への敬意、そして海を取り巻く自然や周囲の人間への配慮
- それが何の象徴か: “つながり”の象徴
## Q5
A. まだ、自分の運命を自覚していない、普通の人としての状態(0)
## Q6
「主人公は、普通の商船船長としてある程度順調な生活をしているが、“真のつながり”を求め続け、最後に“海への敬意”を取り戻す」
## Q7
主人公が幼い頃、大嵐で父親が乗った船が遭難し、自分だけ助かった経験があります。生き残るためには稼がねばならないと強く思うようになり、それが商売優先の考え方に結びつきました。
## Q8
主人公は黒い霧の正体を解明し、同時に海に封じられている宝石(古代の加護の源)をある神殿へ返還する使命を受けます。これは“海への敬意”を取り戻すために不可欠な試練です。
## Q9
最終的にその外的な目的である黒い霧の正体解明と宝石返還を、主人公は成し遂げます。
## Q10
象徴的に手に入れるもの: 海の深い真実を知る“敬意”と仲間への“信頼”
象徴的に失うもの: それまでの強欲や傲慢さ
## Q11
敵対者は「深海の投資家」と呼ばれる、海の怪物的な権威を持つ盗賊頭で、封印の宝石の利用価値を狙う人物です。古の超常の力を商売目的で不正に利用しようとしています。
## Q12
主人公:海と共に生きること自体を大事にしている(ただし敬意を一部忘れていた)
敵対者:海を単なる資源・金儲けの道具としか考えず、そこに心を持ち合わせていない
## Q13
主人公の盟友である航海士(幼馴染の女性)がサポート役です。冷静な判断で主人公の暴走を食い止める存在です。
## Q14
航海士は主人公の幼少期からの傷を知っており、本来は優しい心を持つ彼を見守っているため助けます。二人の絆や仲間意識が常に根底にあります。
## Q15
古くから伝わる“潮流図”を管理する海洋学者が、宝石と古の神殿を結ぶ航路を示す地図と、海底の異変を探知する装置を与えてくれます。
## Q16
海洋学者は主人公の父親とも旧知の間柄であり、彼が少年時代に受けた恩義を返すため、さらに主人公に海への畏敬の心を取り戻してほしいと願っているからです。
## Q17
灰色の岩壁と木造の古い桟橋が目立つ小さな港町が“日常世界”です。外海との商取引で細々と生計を立てている、質素で天候に翻弄されやすい環境です。
## Q18
ある日、沖合に黒い霧が頻繁に出没し、漁獲量が激減するなど異常気象が続きはじめます。宝石が偶然見つかったのも、この黒い霧が増え始めたころでした。
## Q19
村は漁ができなくなり、物資不足から衰退の危機に瀕します。町の人々は謎の病に倒れる者も出るなど、不安が高まっていきます。
## Q20
港町に突然訪れた“訪問者”を名乗る行商人が、「黒い霧を止められるのは宝石を持つ者だけ」と主人公に謎めいた言葉を告げます。これがきっかけとなり、町長からも正式に依頼を受け、旅立つことを決意します。
## Q21
しかし主人公の商売仲間の一部や家族は、「黒い霧など自然の移り変わりだ」と否定的で、冒険に行くことを止めます。主人公自身も危険をおかして得られる利益があるのかを疑問視し、一度はためらいます。
## Q22
あえてタブ(禁じ手)として「宝石を他人に譲ってはならない」という条件を課します。主人公が宝石を渡せば、黒い霧がさらに勢力を拡大すると伝えられるためです。
## Q23
主人公がたどり着く最も日常から離れた場所は、海底火山のエネルギーが渦巻く“沈みゆく古代神殿”です。周囲は渦潮と異常潮流が激しく、容易に近づくことができません。
## Q24
主人公は海洋学者の装置と航海士の操船技術を駆使し、神殿の奥へと潜り込みます。激しい海流や敵対者の妨害を突破した末、海底で宝石を正しく奉納し、呪われた黒い霧を収束させます。その結果、主人公は海に対する畏敬と仲間への感謝の心を強く取り戻します。
## Q25
主人公は、これまで利益を優先して得てきた自分の信用や取引先との金銭的関係を多く失います。周囲には「儲けに走らないのか」と不信感を抱かれ、船の一部も犠牲となります。
## Q26
対峙した際、主人公は敵対者が“幼い頃から海を搾取する手段としてしか見ていなかった”背景を知ります。しかし、海と人との共存を破壊してまで力を手に入れようとする姿勢は看過できず、和解には至りません。価値観が根本的に相容れないため、赦せないという結論に至ります。
## Q27
黒い霧から解放された海域は豊かさを取り戻し、港町には再び活気が戻ります。一方で利益最優先ではなく、自然と共に歩む姿勢が広まり、町全体の生活スタイルや商習慣にも変化が生まれます。
## Q28
### グラフ
#### Aパート
- 日常の世界:灰色の岩壁が続く寂れた港町
- 非日常の世界:海底の沈む古代神殿
- 主人公が欠落させているもの:海への敬意(つながり)
- 予兆:黒い霧の出現と漁獲量の激減
- 使者:訪問者を名乗る行商人
- 召喚を拒絶させる要素:冒険の危険性、家族・仲間の反対
- 賢者xxxからもらうもの:海洋学者からの「航路の地図」と「海底異変探知装置」
#### Bパート
- パーティーの構成:主人公、幼馴染の航海士、(場合によっては行商人が情報提供)
- 挫折のエピソード:旅立ちを一度ためらい、また一部の商売仲間から信用を失う
- 賢者xxxからもらうもの:海底神殿へ行くための手掛かりとなる知識
#### Cパート
- 最も危険な場所:海底火山地帯にそびえる沈みゆく神殿
- 敵対者:深海の投資家(海賊頭)
#### Dパート
- 帰還におけるイベント:黒い霧を沈めた後、主人公が壊れた船とともに戻る
- 主人公が代償として失ったもの:金銭的信用や取引先との関係
#### Eパート
- 新しい日常の世界:自然との調和を意識した、活気を取り戻した港町
- 主人公が得たもの:海への敬意と仲間に対する信頼
## Q29
1.日常の世界:灰色の港町で商船を営む
2.冒険への誘い:行商人の訪れと町長の依頼
3.冒険への拒絶:危険性と周囲の反対、主人公自身の利益主義思考
4.賢者との出会い:海洋学者が航路の地図や装置を与える
5.第一関門突破:仲間と共に沖合の黒い霧を突破して出航
6.試練・仲間・敵対者:途中で深海の投資家と対峙し、衝突
7.最も危険な場所への接近:海底火山の沈む神殿に船を進める
8.最大の試練:激しい海流と敵対者の罠、宝石を正しく奉納
9.報酬:黒い霧を消滅させ、海の真実と敬意を取り戻す
10.帰路:破損した船で港町へ帰る
11.復活:港町を救った英雄として迎えられるが、利益より大切なものを学ぶ
12.宝を持って帰還:海との共生と仲間の大切さという新しい価値観を得る
## Q30
「謎の宝石が導く黒い霧の危機を乗り越え、海への敬意を取り戻した船長が、仲間と共に新たな世界観を切り開く物語」
いかにもありそうなプロットです。
このままではありきたりかもしれませんが、舞台を日本の漁師街に移して、海賊ではなく漁師たちの話にするなど、手触り感のある題材を取り扱うことで、もっと物語を身近に感じさせることができるかもしれません。
o1 proの出力例-2
# Q1
今、頭に浮かんでいるのは、近未来の巨大複合都市を舞台に、自己犠牲を重ねる傍らで自身の「生きる意味」を見失いつつある暗殺者の物語です。表向きは荒廃したスラム街出身の貧しい者として生きていますが、実は組織に属する秘密の職業を担っており、その組織内でもエリート的立場にあります。そんな主人公がある任務をきっかけに、自分が本当に得たいものを理解していく過程を描こうとしています。
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# Q2
暗殺者として生きる主人公が、自分に欠けていた「他者とのつながり」を模索する物語。
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# Q3
- **名前**:アレス (仮称)
- **職業**:犯罪組織直属の暗殺者
- **背景**:幼少期に両親を失い、スラム街で裏社会に拾われ育つ
- **性格**:合理主義的、任務優先、他人と距離を置きがち
- **目的**:与えられた任務を完遂し、自身が生き抜く資金や地位を確保すること
- **内面の疑問**:自分の生き方が正しいのかどうか、ずっと葛藤している
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# Q4
「主人公は**他者を気遣う感情**が欠けている状態にある」
- **具体的に欠けているもの**:人間味ある共感能力、特に心の通ったコミュニケーション
- **それが象徴するもの**:**「人間同士のつながり」**
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# Q5
A-Dの中では**A**(まだ自分の運命を自覚していない、普通の人としての状態)に近いですが、組織のエリートという立場上、一見すると成功しているようにも見えます。しかし「暗殺者」として生きること自体が「普通の人の姿」とは大きく乖離しているため、厳密には「運命に気づいていない」というより「真に目覚めていない状態」とみなせるでしょう。
よって、いったん選択としては一番近い**A**を選びます。
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# Q6
「主人公は暗殺者として日々任務をこなしつつも自分の本当の使命に気づいていない状態で、心の通った関係を求めているが、最後に他者との絆を手にすることになる」
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# Q7
- **幼少期**:ストリートチルドレンとして暴力や盗みで生き延びていた
- **転機**:ある犯罪組織が主人公の潜在能力に目をつけ、暗殺者として養成
- **過去の傷**:両親を喪失した体験や、仲間同士の裏切りにより「他者を信用しない」価値観が形成
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# Q8
「他者とのつながり」を欠いた主人公が、それを手に入れるために与えられるミッション:
- **具体的課題**:組織が指定した標的を排除する任務と並行して、スラム街の孤児たちを守るための基金横領の情報を暴くこと。
- 任務と真逆の立場に立つ相手を助ける選択を迫られ、人助けの過程で自分が本当に必要としていたものを知ることになる。
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# Q9
最終的に、組織から指示された任務は**成功**します。ただし同時に、スラム街の孤児たちを救うための行動にも着手し、そちらもある程度の成果を収めることになります。
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# Q10
結果として主人公が象徴的に手に入れるものは、**「信じ合える仲間」**。一方で、長年「孤立」を自分の鎧としてきた主人公にとって、それは同時に新たな生き方への選択を余儀なくされるものでもあります。
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# Q11
- **敵対者**:組織の幹部である「カイル」。
- 主人公に暗殺者としての任務を与える立場だが、裏でより大きな陰謀を計画している。
- 孤児基金の資金横領にも関与している黒幕的存在。
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# Q12
- **主人公の価値観**:
- 「人を殺す」ことを職業としているが、自分が守りたい対象には多少の情がある。
- いつかは組織を抜けて、自分なりに静かに生きたいとも思っている。
- **敵対者の価値観**:
- 裏社会の論理を徹底し、手段を選ばず「力」を手にすることが最優先。
- 人を操るのも殺すのも「より大きな利益のための手段」にすぎない。
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# Q13
- **主人公を助けるキャラクター**:医師でもありハッカーでもある「ライナ」。
- スラム街のクリニックを経営しつつ、匿名で市政の汚職を暴こうとしている。
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# Q14
「ライナ」が主人公を助ける理由:
- 孤児たちを救うためには主人公の潜入能力が必要
- かつて主人公に命を助けられた借りがある(組織のある取引で偶然助けてもらった)
- 犯罪組織の横領構造を暴くことで、スラム街の医療設備を安定化させたい
---
# Q15
- **庇護または大きなきっかけを与えるキャラクター**:
- スラム街に住む「思想家」であり陰ながら表社会を動かしている人物、「グリース」。
- かつては権力者の相談役だったが、現在は半ば逃亡者として地下組織を動かしている。
---
# Q16
主人公は「グリース」から援助を受ける理由:
- 組織の闇を知り尽くし、独自の情報網を持っているグリースの協力が不可欠
- グリース自身も、主人公の存在が組織内部の亀裂を広げる重要な鍵になると踏んでいる
- 「孤児救済」という目的にグリースも共感しており、主人公を通して実現しようとしている
---
# Q17
- **主人公の生きている日常世界**:
- 科学技術は進歩しているが、スラム街との格差が激しい近未来大都市。
- 上層部は高層ビル群で豊かな暮らしを営む一方、下層の人々はギリギリの生活を強いられている。
- 主人公は自分の住むスラム街と、暗殺の仕事で出入りする豪華な街区の両方を行き来している。
---
# Q18
- **危機の予感**:
- 組織による経済的・政治的支配が拡大し、スラム街が完全な隔離地区にされようとしている。
- その前段階として、基金横領など汚職が加速している情報がライナやグリースを通じて明らかになる。
---
# Q19
- **具体的な脅かされ方**:
- スラム街はさらに治安が悪化し、医療や食糧が届かない状態になる。
- 組織が意図的にインフラから切り離そうとしているため、住民は孤立し、暴動すら起こりかねない。
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# Q20
- **使者(依頼者)**:
- 「ライナ」の紹介を受けた匿名の依頼人(実はグリース)。
- 孤児基金の横領を暴き、スラム街を守ってほしいという要請を主人公に直接送りつけてくる。
---
# Q21
- **ためらいや制止**:
- 主人公は最初、組織に従ってきた自分の立場が危うくなることを恐れ、依頼を断ろうとする。
- 周囲の暗殺者仲間からも「組織に逆らうつもりか」と釘を刺される。
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# Q22
- **タブの付与**:
- 「依頼を受ければ組織の裏切り者として追われることになる」という警告
- 組織を辞めると大金が手に入らないため、今後の生活基盤を失うリスクを背負う
---
# Q23
- **最も日常から離れた場所**:
- 上層の巨大金融街の最深部にある「組織の中枢ビル」。
- そこには高度なセキュリティと人工知能が巡回し、下層民には到底近づけない高級ゾーンが広がっている。
---
# Q24
- **問題解決と主人公の変化**:
- 主人公はハッカーであるライナやグリースの情報を得て、組織のメインサーバに潜入して資金の流れを暴く。
- 命がけの闘争の果てに真相を突き止め、公に暴露することに成功。
- その結果、主人公は「孤独な暗殺者」から、「スラム街の人々を守るために行動する存在」へと意識が変化する。
---
# Q25
- **失ったもの**:
- 組織における安定したポジションや報酬
- 過去の仲間の信頼(裏切り者とみなされる)
- 自身の「世間から離れて一人で生きるほうが楽だ」という思い込み
---
# Q26
- **敵対者との直接対峙**:
- 敵対者カイルの行動原理が、極端な「力への執着」であると理解する。
- ただし和解はできず、主人公はカイルの行いを「無関心に人を利用し、切り捨てる」点で到底赦せない。
---
# Q27
- **結末における環境の変化**:
- 組織の汚職が一時的に露見し、市民やメディアの目が向けられる。
- 完全には浄化されないが、少なくともスラム街切り捨て政策は停止。
- 小規模ながら外部からの支援が入り、スラム街は穏やかに回復の方向に向かい始める。
---
# Q28
### Aパート
- **日常の世界**:荒廃したスラム街と、そこに生きる暗殺者としての日常
- **非日常の世界**:上層社会の超高層ビル群、組織の中枢
- **主人公が欠落させているもの**:他者との真なる共感、絆
- **予兆**:基金横領とスラム街切り捨ての動き
- **使者**:匿名の依頼人(正体はグリース)
- **召喚を拒絶させる要素**:組織への裏切りのリスク、失職の危険
- **賢者xxxからもらうもの**:グリースが提供する組織の内部情報と潜入経路
### Bパート
- **パーティーの構成**:主人公、ライナ(医師&ハッカー)、グリース(陰の支配層)
- **挫折のエピソード**:同僚暗殺者から「裏切者」として命を狙われ、一時は重傷を負う
- **賢者xxxからもらうもの**:追加の裏ルートや退路の確保
### Cパート
- **最も危険な場所**:組織の中枢ビル最上階にあるメインサーバールーム
- **敵対者**:カイル(組織の幹部で黒幕)
### Dパート
- **帰還におけるイベント**:スラム街に戻り孤児たちに資金を手渡す、メディアに証拠を公開
- **主人公が代償として失ったもの**:組織での立場と報酬、孤独な自由
### Eパート
- **新しい日常の世界**:援助が少しずつ入り始めるスラム街で、地元民と協力して再建に携わる
- **主人公が得たもの**:人との信頼関係、守りたいという強い意志
---
# Q29
### 1.日常の世界
- スラム街で暗殺業に従事し、組織からの任務をこなす「普通の自分」としての暮らし
### 2.冒険への誘い
- 匿名の依頼で基金横領の証拠入手を要請される
### 3.冒険への拒絶
- 組織に逆らうリスクを恐れて、はじめは断ろうとする
### 4.賢者との出会い
- グリースから組織の闇を暴くための情報と手立てを得る
### 5.第一関門突破
- ライナと共に潜入計画を立て、最初の障害(下級幹部の妨害)を退ける
### 6.試練・仲間・敵対者
- 仲間としてはライナやグリースと協力し、敵対者カイルが本格的に妨害
### 7.最も危険な場所への接近
- 組織の中枢ビルに忍び込む
### 8.最大の試練
- メインサーバールームでカイルと対峙し、データ奪取を巡る死闘
### 9.報酬
- 横領の証拠データを手にし、スラム街を見捨てない道を勝ち取る
### 10.帰路
- スラム街に戻ってデータを公開し、孤児たちへ支援を行う
### 11.復活
- 組織を失っても新しいつながりを得て、主人公自身の価値観が一変
### 12.宝を持って帰還
- 「守り合う意志と信頼」を携え、新しい日常へ再び踏み出す
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# Q30
「日常からはみ出しながらも暗殺者として生きていた主人公が、孤児たちを守るための行動をきっかけに、人との絆を手に入れるまでを描く近未来サスペンスドラマ」
こちらも、ありそうな内容です。
私はいくつかのシーンが具体的に頭に浮かびましたし、暗殺者のイメージをギャングのヒットマンと捉えても、政府組織のスパイのような存在だと捉えても面白そうです。
o1 proの出力例-3
# Q1
現在頭に浮かんでいる物語のイメージとしては、広大な砂漠都市を舞台に、古代の叡智を継ぐ一族の末裔である主人公が、自分の出自を知らないまま平凡な生活を送っている状況を思い描いています。ある日、彼女は遺跡で手にした不思議な書物をきっかけに運命を自覚し、世界を揺るがす危機に立ち向かうことになる、という構想です。
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# Q2
「砂漠の深奥にある秘密が、自分の出自を知らない主人公を運命に目覚めさせ、世界の崩壊を止める物語」です。
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# Q3
主人公は「ラーラ」という若い女性で、砂漠都市の辺境地域に住んでいます。普段は古物商の手伝いをしながら、生計を立てていますが、自身の生い立ちに深い疑問を抱えており、日々どこか満たされない思いを持っています。
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# Q4
「主人公は『自分の出自を知るための確信』が欠けている状態にある」
- **欠けているものの具体例**: 自分の血筋、運命、そしてそれらを受け止める明確な意志
- **その象徴**: 「自己を証明するアイデンティティ」
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# Q5
A(まだ、自分の運命を自覚していない、普通の人としての状態)を選びます。
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# Q6
「主人公はまだ自分の運命を知らない普通の生活を送っているが、未知の力を追い求めて行動を開始し、ついには『自己を知る覚悟』を手に入れる。」
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# Q7
かつて幼いころに砂漠のどこかで拾われたという過去を持ちます。家族や親戚といった繋がりは一切分からず、唯一の手がかりは身につけていた飾り石だけ。これが彼女が自身のルーツを気にするきっかけです。
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# Q8
砂漠都市の外れに存在する「封印の遺跡」に入り、奥に眠る古代の宝珠を手に入れること。
古の族長だけが扱えたとされる宝珠を手にすることが、欠けているアイデンティティを示す鍵となるはずです。
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# Q9
最終的には主人公は外的課題である「宝珠を手に入れる」ことを達成するとします。
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# Q10
それによって象徴的に手に入れるのは「古代の一族を継ぐ資格」。一方で、同時に「平穏な日常」は失うことになります。
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# Q11
中心的な敵対者は、砂漠都市を実質的に支配している「機関」の長である“執政官ライナス”です。彼は古代の叡智を独占しようと暗躍しており、主人公の行動を阻みます。
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# Q12
主人公は「自分のルーツや未知の力を受け入れ、世界の秩序を変革していく」考え方をし始めますが、敵対者は「既存の秩序や力を一部の者だけが独占し、社会を管理することで安定を保つ」ことを是としています。開放と独占という価値観の違いです。
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# Q13
主人公の傍らを支えるのは、砂漠の奥を旅する行商人「カミーユ」。彼女は古代史に詳しく、主人公が手にした書物を解読するなど、知的なサポートを行います。
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# Q14
カミーユは古代文明の謎に強い興味を持つ研究者的な面があり、また主人公に宿る特別な力に気づいているからです。彼女は自分の知的探究心を満たすためにも、主人公を助けることを選びます。
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# Q15
主人公にとっての「賢者」にあたるのは「隠遁の知者ユハル」。彼は砂漠を渡り歩き、古代文字や遺物を解明してきた高齢の人物で、主人公が宝珠を扱うために必要な呪文や儀式の手順を教えてくれます。
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# Q16
ユハルはかつて主人公の一族と関わりがあり、一族の最後の継承者を守るという使命感から、主人公に協力します。自身が積み上げてきた知識や知恵を託すことで、古代の叡智が失われないようにしたいのです。
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# Q17
日常世界は砂漠都市の片隅にある小さな古物商の店で、雑然とした街並みの中、人々は細々と暮らしています。水資源や食糧が乏しく、過酷な環境ながらも売買や情報交換が続く、やや荒んだ雰囲気が漂う場所です。
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# Q18
店に奇妙な男が訪れ、主人公の持つ飾り石を見て怯えた表情を浮かべる出来事が起こります。彼は意味深な言葉を残して去り、その直後に街に住む人々が失踪するという噂が広がり始めます。
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# Q19
人々の失踪事件や物資の横流し、謎の組織のうわさが立て続けに浮上し、商業ルートが閉鎖されるなどして街は混乱に陥ります。ごく普通に暮らしていたはずの主人公の周囲にも、その波が忍び寄ってきます。
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# Q20
行商人カミーユが、主人公に「あなたの出自を示すかもしれない手がかりを見つけた」と持ちかけます。彼女こそが、行動開始へと導く「依頼者」の役割を果たします。
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# Q21
主人公は「これ以上危険に首を突っ込むな」という古物商の雇い主からの忠告を受け、一度は行動をためらいます。しかし、自分だけの真実を知りたい気持ちが勝り、冒険を受け入れます。
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# Q22
一族に伝わる神聖な書物には「資格なき者が宝珠に触れれば、深い呪いを受ける」といった記述があり、主人公には絶対に触れてはならないというタブが課されます。だが彼女はそれを破る覚悟を少しずつ固めていきます。
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# Q23
物語後半で主人公が到達する「最果ての廃都市」が、日常世界から最も離れた場所です。過去に大洪水や砂嵐で破壊され、人が住めないほど荒廃した地帯となっています。
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# Q24
そこで待ち受けているのは、機関による監視兵と過去の呪術が入り交じった混沌。主人公はユハルから教わった儀式とカミーユの情報収集を駆使し、宝珠を無事に得ます。その結果、自分のルーツを知り、「運命を受け入れる決意」が固まることで精神的に大きく成長します。
---
# Q25
平穏な日々や古物商の店での暮らし、といった安定した「居場所」を失います。周囲からは裏切り者扱いされる恐れもあり、彼女は元の生活に気軽に戻れなくなります。
---
# Q26
敵対者ライナスと直接対峙した際、主人公はその独善的な支配思想の原点が「歴史の再来を防ぐため、犠牲もやむを得ない」という苦渋から生まれたと知ります。しかし、ライナスの方法はあまりに強権的であり、主人公は「対話よりも支配」というその姿勢を受け容れられません。結果として、和解は実現せず、相容れない道を歩むことになります。
---
# Q27
結末では、都市部の秩序は大きく崩壊し、新たな権力構造が生まれかけています。ただ、ライナスの独裁は終わり、主人公が率いる小さな共同体が「古代の知恵と緩やかな協力体制」を築き始めます。
---
# Q28
### Aパート
- 日常の世界:砂漠都市の古物商での平凡な生活
- 非日常の世界:封印の遺跡、最果ての廃都市
- 主人公が欠落させているもの:自分のルーツ、自己のアイデンティティ
- 予兆:街での失踪事件、飾り石を見た謎の男の怯え
- 使者:カミーユ(行商人)
- 召喚を拒絶させる要素:古物商の雇い主の「危険だからやめておけ」という忠告
- 賢者ユハルからもらうもの:宝珠を扱うための儀式の知識
### Bパート
- パーティーの構成:主人公ラーラ、行商人カミーユ、時折助言をくれるユハル
- 挫折のエピソード:呪いの危険や、街を混乱に導く出来事への責任を感じ、行動を一時ためらう
- 賢者ユハルからもらうもの:古代文字の解読術・封印を解くための言霊
### Cパート
- 最も危険な場所:最果ての廃都市(災害と呪術が入り混じり、敵対組織の拠点化している)
- 敵対者:執政官ライナスと、その配下の監視兵
### Dパート
- 帰還におけるイベント:宝珠を手にした主人公が都市に戻るが、秩序が崩壊寸前になっている
- 主人公が代償として失ったもの:安定した暮らしや街の人々の信頼
### Eパート
- 新しい日常の世界:旧来の支配が崩れ、再出発を模索する砂漠都市
- 主人公が得たもの:古代一族の力と誇り、自らの意志で行動する決意
---
# Q29
1. 日常の世界
- 砂漠都市の辺境で古物商の手伝いをして暮らす
2. 冒険への誘い
- 行商人カミーユが飾り石の謎を解き明かすため、遺跡に行こうと提案
3. 冒険への拒絶
- 雇い主や周囲から危険だと止められるが、主人公は悩む
4. 賢者との出会い
- 隠遁の知者ユハルを訪ね、宝珠を扱う知識を授けられる
5. 第一関門突破
- 召喚を受け入れ、封印の遺跡へ向かう覚悟を固める
6. 試練・仲間・敵対者
- 遺跡内の罠や、監視兵による追跡を乗り越える。カミーユと協力し、ライナスの影を知る
7. 最も危険な場所への接近
- 最果ての廃都市へ向かい、深層に潜む古代の力と対峙
8. 最大の試練
- 呪いのリスクを承知で宝珠を手に入れる
9. 報酬
- 一族の真の力と資格を手にし、自己のアイデンティティを確立
10. 帰路
- 都市に戻ると、執政官の暴政や失踪事件がさらに激化
11. 復活
- 得た力を活かしてライナスの独裁に終止符を打ち、都市を解放
12. 宝を持って帰還
- 新たな都市のあり方を示し、古代の知恵を後世へ継承する
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# Q30
「運命を知らずに暮らしていた主人公が、砂漠の遺跡で古代の力を得て自らのルーツを受け入れ、崩壊しつつある世界を再生させる物語」
後半の展開が唐突で、何故そうゆう展開になったのか、漫画の読者にはわかりづらいだろうと感じました。
砂漠や遺跡というテーマも、ファンタジー作品を描きたい作家には描きやすいテーマかもしれませんが、物語全体がやや日常と遠い場所が舞台なので、説得力のある絵を描ける作家でないとそのまま作品にするのは厳しいかもしれません。
砂漠や遺跡などのモチーフを、もっと日常的なテーマに置き換えて、日常の半径2kmぐらいの世界で起きる話にアレンジしても面白いかもしれません。
前半まとめ
流石のo1 proの推論能力なので、出力自体のクオリティは基本的に高いと思われます。
(主観的な評価ですが)百発百中で高いクオリティの出力が得られるということではないかもしれません。
そうなると、結局「推論に長い時間がかかる」ことが足枷になりそうです。
これぐらいの内容の推論なら、わざわざo1 proを用いるほどでは無いのかもしれません。
自分なりの結論としては
生成AIの出力が「面白い」かどうかは評価するのが難しい。なぜなら、それを評価する人(この場合は作家である私)が「面白い」と感じるかどうかは、その人の持っているコンテキストに大きく依存するため
一定のクオリティで量産する、という定義にするなら生成AIに強みがある。24時間365日出力し続けることも可能(果たしてそんな需要があるのかは不明)
出力のクオリティに影響を与えるのは、推論能力ふぁけでなく、長大なコンテクストを扱う能力。つまり、応答履歴が長くなっても読解力が落ちなかったり、全体のコンテクストの整合性が保持されていること
と言ったところです。
これらを軸に考えると、必ずしもo1 proでなくとも、o1やGemini 2.0、Claude 3.5 Sonnetでも十分かもしれません。
後半では、o1 pro以外の以下のモデルにも同じタスクに取り組ませてみました。
OpenAI o1
OpenAI GPT-4o
Claude3.5Sonnet
Gemini 2.0 Flush Experimental
Gemini 2.0 Thinking Experimental
その出力結果を記して、ストーリー(プロット)を作るというタスクにおいて、o1 proとそれ以外のモデルが明らかな性能の差を示すかを確認してみたいと思います。
技術的には、すぐに陳腐化するものなので、有料化してアクセス制限をかけています。
どうしても気になる方はお進みください。
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