感情処理法について学ぶ
放送大学
心理と教育コース
面接授業「感情処理法」
今期、新設授業「感情処理法」についての講義を受講しました。
私たちは、カウンセリングにおいて、クライアントさんの”感情”がすっきりするように関わることを大切にしています。
その、クライアントさんの ”感情”というところに焦点を当てていく ”感情処理法”。
特に不快感情が処理されていくことは、認知の変容が、よりしやすくなるというものです。
クライアントさんの不快感情にどのように向き合い、その感情を処理するために、どう支援するのかについてひとつの方法を学びました。
●感情処理法の進め方
・感情に気づく
・体験する
・受け入れる
・吐き出す(処理)
不快感情と自然な感情を感じるために”感情処理法”をつかいます。
思考(認知)
感情(気持ち)
行動
この3つはセットになっていてワンセットで働いています。
認知をより本人が楽なように健全に変えよう、修正していこう、というのが ”認知行動療法”といわれるもの。
認知の変容がうまくいかない、頭じゃ分かっているけれど…できない。そう考えた方がいいというのはわかるんだけど…気持ちがついていかない。
そういう時、感情(気持ち)にアプローチしていくのが ”感情処理法”。
その時どんな気持ちになっているのか、その気持ちを出しちゃいけないと抑えていないか、気持ちを感じちゃいけないと我慢していないか。
自然な感情を体験することは悪いことではなく良い事なんだということを、ゆっくりゆっくり体感していきます。
●感情
自然な感情は、自分の内側から湧いてくるもの、それを抑えていたら身体の中に貯まります。
自然なものが働いていかないと、心身に影響が出るということがわかっています。
数万年前のサバンナで、感情は大きな役割を持っていました。生き延びるためと遺伝子を残すために必要だった感情。感情は、役割を持って生まれつき備わっています。元々ある感情を体験するのは自然なことなのです。
●感情処理法の究極の目的
「自分が心地よく幸せに生きること」
私たちが生まれた時のたったひとつのメッセージは「幸せになること」
幸せになることを値引きしちゃいけない。
目的をはき違えちゃいけない。
あなたが、楽しい毎日を過ごすこと、楽になること。
(授業内での倉成先生の言葉です)
●授業を終えて
わたは、メンタルサポート研究所に所属し、その中で学ぶ中に「感情処理法」があり、当たり前のように学び続けていましたが、大学の授業で改めて学ぶというのはとても新鮮で、学生の質問の多さや内容から、感情処理についての興味と関心が多い事に、とても感動していました。
そして、グループ内で同じような志をもち学びを継続する仲間と一緒に講義を受けていた事も、とても嬉し楽しかったです。
●わたしのこと
わたしは、小さい頃の親の態度や環境から、感情の理解や使い間違いをして抑圧、抑制してきました。それは、子どもが親に愛されるために決めたことであったと考えると、とても勇敢な選択だったのだと、今は思います。
そして、この学びの出会いによって、感情について理解を深めた今、元々持っている自然な感情を感じながら、心と身体の健康を目指して、イキイキと生きていこう、と思いました。
わたしのこの先を、照らしてくれたような、未来にワクワクドキドキするような、とても刺激的な2日間を過ごしました。
https://mentalsupport.jp/
こころのミカタ メンタルヘルス for Women