第5回「桐箱の加工技術」-1
今年から始まったこのブログも第5回目を迎えました。
この回からは「桐箱の加工技術」を紹介していきます。
正直、桐箱への加工って、どんなの?って感じでイメージが湧き辛い人も
居るかもしれません。
実は桐箱って色々な加工方法があり、少し装飾が変わるだけで見た目がガラッと変わるんです。
是非、お好きな加工方法を探してみてください。
加工技術-1「際面とボーズ」
これは「際面=きちょうめん」と呼びます。
名前だけ聞いても、なんのこっちゃ?って感じです。
これらは、桐箱の面取りにおける加工方法です。
・際面
これだけの加工でも高級感が増しましたね。
・ボーズ
その名の通り、角を丸っこい形に削って仕上げます。
こちらは、辺を丸く削った形状であり柔らかな印象です。
ちなみに増田桐箱店の商品である「ハコハコ」・「ギザギザ」は
角もしっかりと丸くして、小さなお子様にも安全に遊んでもらえるよう職人さんたちが一つひとつ丹精込めて磨いてます!
際面とボウズの違いを分かっていただけたでしょうか?
面取りと侮るなかれ、桐箱のような工芸品のように美しさを重視するときに「面」は装飾の重要な要素ともいうことができ、面飾りは特に必要になります。
しかし、面取りをしたからと言って、何でもかんでも美しくなるとは限りません。下手な面取りは、かえって箱(工芸品)としての品格を損なってしまいかねません。
箱としての全体の調和を念頭に置いて面づくりをしてこそ、「面」の価値が生まれます。
桐箱が欲しくなったそこの大雑把な人もめんどくさがりな人も、せっかく桐箱を作るなら、いつもより少し「きちょうめん」になって、最高の桐箱を思い描いてみてはどうでしょう?
次回も加工技術を紹介します。お楽しみに。