そもそも桐って? ~後編~
こんにちは😊
今回の記事も引き続きインターン生がお届けしています!
今回は、前回の「そもそも桐って?~前編~」の続きとなる、後編です。
前回は製材所でのお話をお届けしましたが、今回はその先の、工場にきてから、そしてそれが商品となってお客様のもとに届くまでの流れや、私がその中で見てきたことをお届けしようと思っています!
工場での体験談
まずはじめに、私が初めて工場に入った時のことをお話ししたいと思います。
最初に見せていただいたのは、材木がたくさん置かれいる部屋でした。
実際に板を手に持った時に、思ったよりもずっと軽くてびっくりした印象があります。
工場内には至る所に扇風機が設置されていました!
エアコンだと木の屑が詰まってしまうといった理由があるそうです。
私が実際に工場内で体験させていただいた作業は
「皮つけ」と「エアーがけ」です。
皮つけ作業の体験は、木の板に糊をつけて組み立て、輪ゴムで固定することでした。四角い箱は組み立てがしやすいのですが、ブックハウスのような大きなものは組み立てる時にしっかりと固定していなければ崩れてしまい、大変だと感じました。慣れるまでには時間がかかりそうです。輪ゴムも何重にも重ねてしっかりと固定するので、思ったより力のいる作業でした。
また、エアーがけでは、箱の中に残った木屑をはらって蓋を閉めてどんどん出荷に向けて積んでいくのですが、これも簡単な作業ではありませんでした。
私が大変だと思ったことは、箱を運ぶ、そして積む作業です。
箱を運ぶ時は、横4列で一気に20個近くの箱を運ぶのですが、一番下の段にしっかりと力を入れて運ばなければ落ちてしまうので、私はうまく運べる時と運べなかった時があって大変でした😓
また、運んできた箱を積む際も、一目で個数がわかるように積まなければなりません。そのため、適当な数ずつ運んでしまうと、積む数が合わなくなって上手に詰めないのです。数には余りも出てくるため、運ぶ際に決まった個数ずつ考えて運ばなければならないと思いました。私は運ぶことが大変で、まとまった数を運べなかったため、積む時にも困ってしまう場面がありましたが、一緒に作業をしていた女性の方が助けてくださり、なんとか作業をすることができました。☺️
出来上がった商品は梱包を行ってから段ボールに入れ、積まれていきます。
作業の一連の流れを見て、機会を使って切ったり、削ったり、まとめて皮つけをする場面もありましたが、思ったよりも手作業で、一つ一つ丁寧に仕上げていく印象を受けました。
営業での体験談
インターン期間中は、営業にもご一緒させていただきました。
佐賀県のほうを周った際には、陶芸家さんのもとへ納品に行ったり、計測をしたり、相談に乗る様子を近くで見させていただきました。
1日で何箇所もの場所を周ることはとても大変だと感じましたが、お客様一人一人と顔を合わせて向き合うことが信頼に繋がったり、その後の関係性において大事になってきたりするのだと感じました。
東京店での体験談
福岡での1週間が終わり、東京に帰ってきてからは、東京店のhacotasで記事をまとめながら、どんな人が来てどんな商品が人気なのかなどをお聞きしました。
東京店は、お店のための目的だけでなく、東京で実際に手にとって商品を見ることができたり、福岡から遠方に住むお客様に価格をおさえて発送することができたりするメリットを考えて開かれた場所であるとお聞きしました。
どんな人が購入するのか?
私がお店にいる間によく来てくださったお客様は、40~50代くらいの女性の方が多いような印象を受けました。そして、お話の中で、増田桐箱店の商品をすでにどこかで知っていて見にきたお客様や、桐の良さをわかっている方が多いような印象も受けました。
私のような学生は、桐商品はどれも高そうで、手が出しにくいと感じていましたが、ワンコインくらいで購入できる商品もあれば、生活の中に取り入れやすいと感じました!実際に購入してくださる若いお客様もいるそうです。
また、スタッキングができたり、蓋をひっかけられる溝があったりと、どの商品にも使いやすさにこだわった便利な部分があって、生活をする中で使用する人のことを考えて作られていると感じました。
また、月に1度「ほりだし市」というものを開催し、余ってしまった商品を500円均一で売り出したそうなのですが、100個ほどあった商品が30個ほどになったとお聞きし、それだけ多くのお客様が生活の中で桐箱を活用されているんだなと改めて感じました。
まだ6月にオープンしたばかりの場所であるため、これから多くのお客様に知っていただける機会も増えるのではないかと思います。(私も知り合いに広めたいです!)
コロナウイルスの影響で、以前よりも人通りが少なく、外国人の方もかなり減ったとお話しされていましたが、そうした方々が戻ってくることで、日本の箱文化や伝統工芸品の魅力を知ってもらえるきっかけになって、東京にお店があるというメリットは大きいと感じました。
最後に
私は東京店にきて、福岡で作られていたものが商品となり、お店に置かれている様子を見て、なんだか感慨深い気持ちになりました。ここに来るお客様は福岡でのことを知らない方が多いと思うので、私が福岡で実際に目にしてきたことを、記事を通じて伝えることができていたらいいなと思います。作り手の方々の努力を知ることが、商品の価値や魅力を知ることに繋がると思うため、何に関しても「知ること」は大事だと思いました。
また次回の記事もお楽しみに😊
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