稲盛記念館 ~ 人生の方程式
私の尊敬する偉人は「杉原千畝」であることは、以前お話したとおりですが、私には、もう一人、尊敬する偉人がいます。
それは、京セラや第二電電(KDDI)の創業者で、JALの会長を務められた「稲盛和夫」さんです。
南九州は、日本神話、明治維新、東郷平八郎、特攻隊、宇宙ロケットなど、私にとり大変、興味深いテーマが凝縮された場所なのですが、稲盛さんの出身地でもありました。
鹿児島大学のキャンパス内には、同校の卒業生である稲盛さんの記念館があります。
私は、これまでに稲盛さんの著書を通じて、随分と思想的な影響を受けて来ました。
多くの著書のうち、「生き方」は、今でも私がこの世界を生き抜くためのバイブルとなっています。
今回は、稲盛さんが説く「人生の方程式」について、私自身の理解を交えながらご紹介したいと思います。
稲盛さんは、人生の結果は「能力」と「熱意」と「考え方」次第であると語ります。
注目点は、「能力」や「熱意」にはマイナス点はありませんが、「考え方」にはマイナス点があるということです。
とかく「能力」ばかりが取り沙汰される学歴社会では、そもそもの出発点を誤っている人が多いように見受けられます。
「能力」から人生を積み上げようとするのではなく、「考え方」から積み上げる。
そうすれば、おのずと「能力」も「熱意」もついてくるものなのです。
では、その「考え方」の基準(=自分という人間の原点)をどこに置くのか。
稲盛さんの説くその答えは、至ってシンプルです。
📌人として正しく生きること📌
とにかく、人間として正しいことを、正しいままに貫いていこうと心に決めること
📌魂を磨くこと📌
生まれたときよりも少しでもましな人間になる、わずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくこと
人生とは選択の連続。日々、利害や損得にとらわれることなく、愚直なまでに人として正しいと思える選択肢を選んでいく。
それこそが、「魂の成長」という、人がこの世界に生きるの目的に適う道。
言い換えれば、魂の成長とは、「利己」から脱却し、どれだけ「利他」の心を実践できるようになったか、ということなのでしょう。
冒頭で述べた、私にとり大変、興味深い数々のテーマも、突き詰めれば、利他の心に直結していました。
記念館のライブラリで、未だ読んでいない本が目に止まったので、早速、購入しました。
明日から、毎日、一節ずつ読んで行こうと思います。
安易に近道を選ばず
一歩一歩、一日一日を
懸命、真剣、地道に積み重ねていく
夢を現実に変え
思いを成就させるのは
そういう非凡なる凡人なのです
~ 稲盛和夫 ~
昔ながらの道徳的価値観を、大事にしていきたいですね🍀