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「わからない」と言える方が賢い

こないだ、とある授業で「わかないときに"わからない"と言える先生のほうが、信用できるよね」と言った。

そしたら、生徒のうち1人が首をかしげた。


それでも、私はそう思う。これは教育の業界にかぎった話ではない。

人間の知識や記憶なんてあいまいなのだから、わかってないことに対して「私はそれについて、わからない」と思える方がいい。


反対に、実際はよくわかっていないことについて、よく吟味せずに「それは、こういう意味でしょう」とか、「あのとき、たしかに瓶が地面に転がっていました」みたいなことを言わないほうがいい気がするのだ。

本当はわからないことについて、わかっているフリをするほうが信用を失う。

もし、自分が「わからない」ということによって離れていく人がいるなら、どっちみちその人との関係はもともと長くなかったと思う。