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2023群馬戦(A)41節

 J2レギュラーシーズンももうあと2つ。41節は、プレーオフ出場が決まる一戦で、ザスパとアウェイ対戦。
 とにかく一つずつ。この姿勢を貫いてきたジェフだけど、さすがに意識しないわけにはいかないですね。
 一方ザスパは昇格、降格、プレーオフには絡まないものの、過去最高位を目指して、ホーム最終節。

 ジェフのスタートはトップの呉屋さんが、小森さんに変更となりました。呉屋さんは今シーズン、ゴールという形では、なかなか量産できなかったけど、シーズン後半には本来のパフォーマンスを表現し、トップのスタメン争いにとても良い刺激を加えています。小森、呉屋の切磋琢磨がチームのパフォーマンスを好転させていると言っていいでしょう。それは、サイドの椿選手や福満選手も同じことで、チーム内の相乗効果や途中交代でのわかりやすい変化に充分と寄与していると感じています。

 群馬のビルドアップはかなり特殊でしたね。あれいつもやってんだろうか?対ジェフ用に準備されたもの?相当極端な配置からジェフの前線を食いつかせて交わす意図なんだろうけど、どこまで効果的なのかは、そこまでよくわからなかった。ただ、まるで傾奇者でしたね。傾いてました。
 確かに、ジェフはいつものように高い位置からプレスをかけて、勢いよくショートカウンター。みたいな展開はつくれなかった。そして群馬の思惑通り食いついた裏のスペースを突かれてしまうシーンもしばしばありました。ただその先は、前線の推進力ある選手の力に任せる。ような攻め方で、時々危ないシーンもあったけど、ジェフのディフェンスラインで十分対応出来ていた印象でした。

 ハイプレスでショートカウンターについては確かに封じられた感はありました。
 が、今のジェフはまあまあ王道のビルドアップもちゃんと持っているし、センターバックから逆サイド、大裏も。そして中央からのミドルも含めて、ボール保持の展開でもワイドに展開しながら差し込むようなサッカーがある程度のレベルて出来る域にあると思うんですよね。ただ、フィニッシュの精度のところで圧倒できるわけではないので、その数を増やす努力をしてきた。
 だから、このゲームでも武器の一つは封じ込まれながらも、ゲームはコントロールできていたし、チャンスも多く作れていたと思う。
 ただ、ゴールが遠かった。打てども入らない。
 前半は打つも打つも得点できず。ちょっと嫌な予感はあった。そしてセットプレーで失点という、唯一に近いザスパのチャンスを決められてしまった。

 このままいい試合をしながらなんで負けたんだろう。というゲームを何度も見てきたシーズン前半。今のジェフは一味違うといところを存分に見せてくれた今節でした。
 相手の運動量が落ちているというところも、もちろんあるとは思いますが、シーズン後半戦の交代選手がゲームを決める力は確かなものだと思います。
 前にも触れた気がするのですが、監督の采配というより、それらの選手達の準備が素晴らしいということと、交代ですぐにゲームに入り込めるということ、自分の役割をはっきりと理解していること。そしてそれを表現できること。このチーム力は強い。このゲームの後半戦において、明らかに福満選手と椿選手がゲームを変えたと思う。

 とにかく、今回の勝利でプレーオフ出場は確定させました。あとは、5位なのか6位なのか。相手が誰なのか。というのも、2位争い、6位争いがこの後に及んで確定していない。つまり2、3、4、5、6位の順番がまだ決まっていないということ。こんなリーグ戦あるんだろうか。すごい。
 とりあえず、現在8位の長崎まではプレーオフの可能性があること。6位、7位、の甲府山形が直接対決であること。2位清水、3位磐田、4位ヴェルディのどれかが2位までの可能性があるということ。
とにかくすごい組み合わせ。

 リーグ最終節はとりあえず一安心と言いたいところだけど、一戦必勝。


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